月刊バスケットボール10月号

残り3秒、浜口の得点で劇的勝利!2年連続3位の東海大付福岡が日本航空北海道を下す [ウインターカップ]

試合を制したのは東海大付福岡


12月23日、「SoftBank ウインターカップ2024令和6年度 第77回全国高等学校選手権大会」女子1回戦で、2大会連続3位の東海大付福岡(福岡②)と創部2年目の日本航空北海道(北海道①)が対戦。スロースタートとなった東海大付福岡は2Q22-10として最大19点差を付けたが、4Q日本航空北海道が猛追。終了間際に同点となったが、残り3秒、エース#10浜口が値千金の3Pシュートを沈めて77-4。勝負強さを見せて勝利した。


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エース#10浜口ゆず率いる東海大付福岡は2年連続3位に加えて、今夏のインターハイでも3位と実力は折り紙付き。一方、U17日本代表にも選出されているエース#6庵原有紗がいる日本航空北海道は激戦区北海道で第1代表を勝ち取っての出場。東海大付福岡は2年生主体、日本航空北海道は2年生チームという興味深い対戦だ。

互いに堅さが目立つ立ち上がりになったが、日本航空北海道が先にいいシーンを作った。#00 ファトゥマタ・カマラがゴール下のディフェンスを頑張ると、アウトサイドでは#73中村泉咲が好ディフェンスを見せる。そうして、チャンスを引き寄せると#6庵原がミドルレンジから確かなシュート力を披露し、得点を重ねていく。東海大付福岡は#10 浜口にボールを集めるが、プレッシャーに苦しんで得点が伸びず。それでもクォーター終盤、トランジションから連続得点。日本航空北海道の14-13で1Qを終えた。




続く2Q、東海大付福岡は#10 浜口の3Pシュートに続き、#9 東口紅愛の3ポイントプレーや#20 アミ・チャラウが得点源として活躍を見せた。対する日本航空北海道はディフェンスに苦しみインサイドでいい形が作れない。その中で#14 大場優里亜が3Pシュートを射抜くと、#73 中村のシュートなど終盤に連続得点をあげたが、東海大付福岡の35-24でハーフタイムを迎えた

状況を打開したい日本航空北海道だが、ペイント内では2人が付くディフェンスをうまく攻略できない。東海大付福岡は#20チャラウがリバウンドで存在感を発揮すると、#9東口のシュート、スピードが自慢のガード#12 根間芙奈のレイアップなどで得点を重ね、残り5分で45-28とした。苦しい時間が続いた日本航空北海道は終盤、#6庵原がミドルシュートからきっかけを掴んで得点源になると、#73中村がトップからディープ3Pを沈めるなど巻き返す。41-54として3Qを終えると4Qに入っても勢いを保って#6庵原、#00カマラが得点。その差を一桁とすると残り5分強、#1 宇都鈴々奈がキャッチ&スリーを決めて53-56に。



4Qの得点は#16内藤みやびが決めたレイアップのみだった東海大付福岡は、ここで#9東口が久しぶりの得点。すぐに日本航空北海道#1 宇都にまたも3Pシュートを射抜かれて同点とされるが、再び#9東口が決めて2点リード。そのまま残り30秒を切ったが、日本航空北海道は残り22秒にリバウンドからの速攻で#6 庵原が決めて追いついた。ここでタイムアウトを取った東海大付福岡は、バックコートからプレーを再開。残り3.7秒、#12 根間のパスを受けて、エース#10浜口が右ウイングから3Pシュートを射抜いて3点のリードを勝ち取った。ラストプレーとなった日本航空北海道は、#73中村にパス。3Pシュートを放ったが、決まらず。勝負強さを見せた東海大付福岡が63-60で接戦を制した。

東海大付福岡は12ターンオーバーとミスも出たが、#10浜口が4本の3Pシュートを沈めて21得点、#9東口が17得点、#20チャラウが13得点、13リバウンドをマーク。敗れた日本航空北海道は#6庵原が21得点、#1宇都が14得点、#00カマラが10得点、18リバウンドをマークした。




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写真:©SoftBank ウインターカップ2024、文/広瀬俊夫(月刊バスケットボール)

タグ: SoftBank ウインターカップ2024

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