月刊バスケットボール11月号

メインコートで開会式開催! 夏優勝の東山&京都精華学園は「一戦一戦」【ウインターカップ2024】

©SoftBank ウインターカップ2024


高校生の頂上決戦、「SoftBankウインターカップ2024(全国高等学校バスケットボール選手権大会)」がいよいよ明日から開幕する。


開幕前日となる今日1222日は、開会式。これまでの年とは異なり、今年はメインコートにステージを設置して大々的に実施された。各チーム、選手1名とコーチ1名が北から都道府県別に入場し、ステージで写真撮影。選手入場の最後には昨年度優勝チームの女子・京都精華学園、男子・福岡第一の選手たちが入場し、優勝杯返還&レプリカ授与のセレモニーが行われた。

代表して選手宣誓を行ったのは、両チームのキャプテン、福岡第一の#77 八田滉仁と、京都精華学園の#4 林咲良。堂々たる様子で「我々、選手一同は、高校生活の集大成であるこの大会で、支えてくださった方々への感謝とバスケットボールに懸ける思いを胸に」(八田)「今まで目指してきたこの場所で、ともに戦う仲間と最後まで全力でプレーすることをここに誓います」(林)と述べた。

また、今大会の応援団長である河村勇輝(グリズリーズ)からの応援メッセージが映像で映し出されたり、特別ゲストとして登場したお笑い芸人・ハライチの澤部佑がユーモアも交えてエールを送ったりと、盛りだくさんの開会式に。最後は全チームの選手たち、総勢128名で集合写真を撮影して終了となった。

「すごく感動的な開会式でした。子どもたちも、これをきっかけに鼓舞して頑張っていくだろうと思います」と語ったのは京都精華学園の山本綱義コーチ。同チームは2年連続の高校3冠、そして大会3連覇が懸かっているが、山本コーチが選手たちに何度も言い聞かせているのは「平常心でいこう」ということ。選手たちには常々、「勝ち続けられるチームなんてどこにもないんだから、いつかは負けるときがくる。だからいつまで勝ち続けられるかというのは、自分たちの挑戦だ。思い切ってやっていこう」と話しているという。

現在のチーム状況について「日によって、子どもの気持ちは揺れ動くこともあります。だからやっぱり気を引き締めていかないと、浮ついた気持ちで大会に臨んだらえらい目に遭うと思っています」と山本コーチ。トーナメントを勝ち上がる上でのポイントを「初戦の入りから『挑戦』です」と話していた。

一方、インターハイで初優勝を遂げた男子・東山は、夏冬の2冠を懸けて今大会に挑む。開会式を終えた大澤徹也コーチは「夏に優勝してからも、ウインターカップで勝つための準備をしなければいけないと考えてやってきました。ケガ人も復帰して、この1か月は誰も抜けずに練習ができてようやくここまで来られたので、あとは大暴れしてもらうことを願っています」とコメント。インターハイではオフェンスがうまく回らない部分をディフェンスでカバーしての優勝だったが、「冬はオフェンスでもディフェンスでも、東山らしさが出せるようにしたい」と意気込んでいる。

夏の優勝を経験した両コーチが声をそろえたのが、「一戦一戦、勝っていく」ということ。トーナメント戦の勝ち方も、追われる立場の難しさも両方知っているからこそ、最初からあまり遠くを見ずに初戦から万全を期して挑む構えだ。

男女それぞれ60チームが、全力で挑む集大成の7日間。今年も数々の熱いドラマが、冬の寒さを吹き飛ばすだろう。勝負の行方から、目が離せない。



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文/中村麻衣子(月刊バスケットボール)

タグ: ウインターカップ

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