月刊バスケットボール11月号

白鷗大や福岡第一高…映像で学ぶ、強豪チームの指導者たちの哲学

スポーツをはじめ教育や医療などの分野で、主に指導者・技術者向けの映像制作を行っている「ジャパンライム株式会社(以下JLC)」。1974年の創業から50周年を迎えた現在、DVDやJLCオンデマンド(月額見放題の会員制映像配信)は2000タイトル以上にのぼる。スポーツの中でも、特に力を入れているのがバスケットボールだ。長年、多くの強豪チームや名将たちを取り上げ、強くなるヒントを探ってきた。ここでは50thアニバーサリーキャンペーン実施中のJLCについて、その作品の一部をサンプル動画も交えながら紹介する。


インカレで死闘を演じた指揮官たちの指導論

大学No.1を決めるインカレは女子が128日、男子がその翌週の15日に閉幕を迎えた。一足先に行われた女子決勝戦は、4度のオーバータイムにもつれる、まれに見る展開に。白鷗大も東京医療保健大も、両チームが全力を出し尽くして実現したまさに“死闘”だった。

優勝した白鷗大の指揮を執る佐藤智信監督が、これまでの指導人生で強い影響を受けてきた人物がいる。元NBA年間最優秀コーチ、ドウェイン・ケイシー氏だ。佐藤監督との親交は深く、これまでも何度か来日して白鷗大などで貴重なクリニックを行ってきた。20247月にも、女子部では「Flow Offense」をテーマにクリニックを実施(下記サンプル動画参照)。JLCではその模様を、DVDやオンデマンド配信『ドウェイン・ケイシー クリニック2024』にてほぼノーカットで収録している。

▼サンプル動画


ファンダメンタルにこだわりながら、常にディフェンスにプレッシャーをかけ続けるオフェンス作りは、インカレ優勝にも大いにつながったはずだ。また、佐藤監督は『2024年度のチームづくり~インカレ2連覇を目指す「基本戦術」と「約束事」~』という動画内で、監督就任時からのゼロからのチームづくり、優勝した2023年度の振り返りと2024年度のチームについて詳しく語っている。プレー面でも、白鷗大が大事にする「トランジションオフェンス」や「マンツーマンディフェンス」を徹底解説。連覇を果たした後で改めて見返すと、強さのヒントが大いに詰まった内容だ。

▼サンプル動画


一方、惜しくも準優勝となった東京医療保健大を指導する恩塚亨監督についても、JLCではこれまで数々の映像を制作してきた。例えば、オンデマンド限定コンテンツ『試合で技術を発揮するための鍵』の中では、練習でできたことが試合になるとできなくなる…といったジレンマが起きるのはなぜなのか、その解決法を説明している。ほかにも、『1on1スキル&ドリル』『5アウトオフェンス』『データ哲学』など、恩塚監督のコーチングフィロソフィーがよく分かるタイトルが目白押し。なお、JLCでは全4回にわたるセミナー『Basketball Coaching Seminar 全容解明 恩塚メソッド』を開催予定だ(詳しくは記事下部へ)。

また、男子インカレは日本大が15年ぶりの優勝。ただ、敗れた東海大が見せた猛烈な追い上げも見事だった。指揮を執る陸川章監督は、監督を退任して来年からアソシエイトコーチに回ることを公言しており、このインカレが監督として最後の大会。目指していた日本一にはあと一歩届かなかったものの、長年の偉大な功績や残した財産は価値あるものだ。そんな陸川監督の指導論は、2024年2月にリリースされたJLCオンデマンド配信『東海大学・陸川章のCoaching Philosophy』にて、たっぷりと語られている。情熱をもって学生と接する陸川監督が、心掛けていることや大切にするモットーなど、指導に役立つヒントが満載だ。

福岡第一高や福岡大附大濠高、四日市メリノール学院中の強さに迫る

もちろん大学界のみならず、JLCでは高校や中学も数多く取り上げている。例えば、今年8月にオンデマンド配信がスタートしたのが『歴代選手の系譜から紐解く!福岡第一「ガード育成」』。河村勇輝(NBAグリズリーズ)ら、数々の名ガードを輩出してきた福岡第一高・井手口孝コーチに、ガードの育成法などについて細部にわたりインタビューを実施している。

また、同県のライバルチームである名門・福岡大附大濠をピックアップした映像も多い。片峯聡太コーチはオンデマンド配信『チームビルド2021 大濠』の中で、ウインターカップで優勝した同年のチーム作りを包み隠さず紹介。映像内では、チームを進化させるために行った取り組みや、得点効率を意識した攻防の組み立て方、そのために有効だった練習法などが詳しく解説されている。

▼サンプル動画


中学カテゴリーに目を向ければ、202411月から配信が始まったのが『四日市メリノール学院中女子部「日常練習」におけるファンダメンタルドリル』。中学界で大きな存在感を放つ同チームが、稲垣愛コーチの指導の下でどのような練習を行っているのかが紹介されている。特に、実戦形式練習の前に行われるファンダメンタル練習に焦点を当て、ボールハンドリングから始まりパス、スリーメン、そして対人練習に入っていく流れを公開。基本を大事にするこうしたメニューは、中学のみならず全カテゴリーで参考になるだろう。

今回紹介した作品のほかにも、気になるタイトルが目白押しのJLCオンデマンド。創業50周年を記念して、1210日から2025115日まで50thアニバーサリーキャンペーンを実施中だ。割引やクーポン贈呈、一定期間無料など、今なら多くの特典があり、例えばJLCオンデマンドに関しては、

(1)期間中の新規コース登録で20251月(1か月分)の視聴料無料
(2)12月度会員にDVD 5,000円オフクーポンプレゼント
(3)新年度の新規法人年間契約で3月まで視聴料無料

といったキャンペーンが行われている。詳しくは、下記公式HPにて。

■ジャパンライム オンデマンド
https://www.jlc-ondemand.com/
■ジャパンライム 通販サイト
https://www.japanlaim.co.jp/
■ジャパンライム2024 50thアニバーサリーキャンペーンのご案内
https://www.japanlaim.com/campaign/2024winter/
 
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文/中村麻衣子(月刊バスケットボール)

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