新宿のど真ん中にジョシュ・ホーキンソンが登場!献身的なプレーの原点は…
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12月2日、東京都新宿区のスポーツ用品店「Alpen TOKYO」にて行われたイベントに、男子日本代表のジョシュ・ホーキンソン(サンロッカーズ渋谷)が登場した。
このイベントは同店で先行販売しているバスケットボールシューズ「JORDAN HEIR」の購入者を対象とした抽選によって選ばれたファンを招いてのトークショー。Bリーグ公認アナリストの佐々木クリスさんを司会に迎え、約1時間にわたってホーキンソンが集まったファンと交流。クリスさんからの鋭い質問で会場を大いに盛り上げた。
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元プロ選手の両親から教わった
会場には多くの子どもたちが集まり、彼らはホーキンソンについて「献身的なプレー」「リバウンド」などが好きであると話しており、その点について話が及んだホーキンソンは以下のように自身のプレースタイルのルーツを語ってくれた。
「プロ選手だった両親の影響があります。ビッグマンとしてペイントを守ったりリバウンドを取ることもそうですが、両親からすごく言われたのはコートを駆け上がりなさいということ。それによってディフェンスが収縮するなどしてチームに良いことがたくさん起きるので、献身的に走りなさいとは両親から言われていました」
また、B1レギュラーシーズンでいずれもチームハイとなる17.2得点、8.9リバウンドという個人成績については「気にしていない」と言い、続けて「とにかくチームに必要なことをやろうとしています。それは局面によってチームメイトを巻き込んでいくことかもしれないし、ルーズボールを追いかけることかもしれない。とにかく個人の成績以上にチームの成績を考えていますし、それをしていることで個人としての結果も付いてくると思います」と、ここでも献身性をのぞかせるコメントでファンを感心させた。
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直近の宇都宮ブレックスとのシリーズではゲーム1で20得点、8リバウンドと勝利に大きく貢献
SR渋谷が現時点で10勝6敗と勝ち越していること、彼のシーズン平均プラスマイナス(その選手が出場している時間帯の得失点差)が+10.7とリーグで6位の好成績で個人としても結果が出ていることが、彼の言葉により説得力を持たせている。
今でこそ日本語も堪能で日本の生活や文化にもなじんでいる印象があるホーキンソンだが、来日当初はホームシックになり、休日には一歩も外に出ずにアメリカの友人とオンラインゲームをしていたと過去に語っていた。そんな“引きこもり期間”にも両親にアドバイスをもらい、徐々に日本の文化にも慣れた。メンタル面で日本に対してよりオープンになったことで、チームメイトとも良好なケミストリーを築けるようになり、現在の活躍がある。
ディフェンス面の成長は
中でも自身の成長した部分にホーキンソンが挙げるのがディフェンス面だ。Bリーグや日本代表でも、ガードにスイッチしても付いていける脚力と、昨季ブロック王を獲得したリムプロテクト力は、多彩なオフェンスと共にホーキンソンの大きな武器でもある。そして、それは信州ブレイブウォリアーズ時代に培ったものだと語る。
「ファイティングイーグルス名古屋から信州に移籍して、ウィークポイントだったディフェンスを勝久マイケルHCとレジェンドであるアンソニー・マクヘンリー(琉球アシスタントコーチ)、ウェイン・マーシャルたちが自分に教え込んでくれました。ディフェンス面での成長がおそらくキャリアで一番成長したところだと思います。毎日に少しでも1%でもうまくなりたいと常に思っています。常に改善しながらやってきて、振り返ったときに初めて『ここまで来れたんだな』と言えます」
どんな選手のキャリアにも今に至るまでの過程があり、それがその選手が内に秘めた価値となる。ホーキンソンもそうした過程を大切にしている。
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では、彼が思う成長するための方法とは何なのか。集まった子どもたちへのアドバイスという意味も含めてクリスさんがホーキンソンに問うと、彼はこう答えた。
「身近に一番うまい選手を見付けることです。その選手に立ち向かって、どんどん切磋琢磨して吸収していくこと。仮にその選手よりも自分がうまくなれたら、次に向かっていく選手を見付けてください。周りからは『頑張って』とか言われることがあると思いますが、大事なのは内なる原動力を持って向上していくことです」
トークセッション自体は30分ほどで終わり、残りの30分は一人一人と記念撮影を行うなど、短い時間ではあったがファンにとっては貴重なトップ選手との交流の機会となったはずだ。ホーキンソンの人柄やプレースタイルを表すイベントになった。
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このイベントは同店で先行販売しているバスケットボールシューズ「JORDAN HEIR」の購入者を対象とした抽選によって選ばれたファンを招いてのトークショー。Bリーグ公認アナリストの佐々木クリスさんを司会に迎え、約1時間にわたってホーキンソンが集まったファンと交流。クリスさんからの鋭い質問で会場を大いに盛り上げた。
![](https://images.www.basketball-zine.com/media/article/115641/images/editor/3403d0079f723a2acf06901084234fc6c88fc0db.jpg?w=850)
元プロ選手の両親から教わった
献身的なプレースタイル
会場には多くの子どもたちが集まり、彼らはホーキンソンについて「献身的なプレー」「リバウンド」などが好きであると話しており、その点について話が及んだホーキンソンは以下のように自身のプレースタイルのルーツを語ってくれた。「プロ選手だった両親の影響があります。ビッグマンとしてペイントを守ったりリバウンドを取ることもそうですが、両親からすごく言われたのはコートを駆け上がりなさいということ。それによってディフェンスが収縮するなどしてチームに良いことがたくさん起きるので、献身的に走りなさいとは両親から言われていました」
また、B1レギュラーシーズンでいずれもチームハイとなる17.2得点、8.9リバウンドという個人成績については「気にしていない」と言い、続けて「とにかくチームに必要なことをやろうとしています。それは局面によってチームメイトを巻き込んでいくことかもしれないし、ルーズボールを追いかけることかもしれない。とにかく個人の成績以上にチームの成績を考えていますし、それをしていることで個人としての結果も付いてくると思います」と、ここでも献身性をのぞかせるコメントでファンを感心させた。
![](https://images.www.basketball-zine.com/media/article/115641/images/editor/3fc78449636f1950c0fc618d8a3fb821512b5bb6.jpg?w=850)
直近の宇都宮ブレックスとのシリーズではゲーム1で20得点、8リバウンドと勝利に大きく貢献
SR渋谷が現時点で10勝6敗と勝ち越していること、彼のシーズン平均プラスマイナス(その選手が出場している時間帯の得失点差)が+10.7とリーグで6位の好成績で個人としても結果が出ていることが、彼の言葉により説得力を持たせている。
今でこそ日本語も堪能で日本の生活や文化にもなじんでいる印象があるホーキンソンだが、来日当初はホームシックになり、休日には一歩も外に出ずにアメリカの友人とオンラインゲームをしていたと過去に語っていた。そんな“引きこもり期間”にも両親にアドバイスをもらい、徐々に日本の文化にも慣れた。メンタル面で日本に対してよりオープンになったことで、チームメイトとも良好なケミストリーを築けるようになり、現在の活躍がある。
ディフェンス面の成長は
信州時代にあり
中でも自身の成長した部分にホーキンソンが挙げるのがディフェンス面だ。Bリーグや日本代表でも、ガードにスイッチしても付いていける脚力と、昨季ブロック王を獲得したリムプロテクト力は、多彩なオフェンスと共にホーキンソンの大きな武器でもある。そして、それは信州ブレイブウォリアーズ時代に培ったものだと語る。「ファイティングイーグルス名古屋から信州に移籍して、ウィークポイントだったディフェンスを勝久マイケルHCとレジェンドであるアンソニー・マクヘンリー(琉球アシスタントコーチ)、ウェイン・マーシャルたちが自分に教え込んでくれました。ディフェンス面での成長がおそらくキャリアで一番成長したところだと思います。毎日に少しでも1%でもうまくなりたいと常に思っています。常に改善しながらやってきて、振り返ったときに初めて『ここまで来れたんだな』と言えます」
どんな選手のキャリアにも今に至るまでの過程があり、それがその選手が内に秘めた価値となる。ホーキンソンもそうした過程を大切にしている。
![](https://images.www.basketball-zine.com/media/article/115641/images/editor/d1f0c364ab9dbb8a4f04905086b86be7a029e753.jpg?w=850)
では、彼が思う成長するための方法とは何なのか。集まった子どもたちへのアドバイスという意味も含めてクリスさんがホーキンソンに問うと、彼はこう答えた。
「身近に一番うまい選手を見付けることです。その選手に立ち向かって、どんどん切磋琢磨して吸収していくこと。仮にその選手よりも自分がうまくなれたら、次に向かっていく選手を見付けてください。周りからは『頑張って』とか言われることがあると思いますが、大事なのは内なる原動力を持って向上していくことです」
トークセッション自体は30分ほどで終わり、残りの30分は一人一人と記念撮影を行うなど、短い時間ではあったがファンにとっては貴重なトップ選手との交流の機会となったはずだ。ホーキンソンの人柄やプレースタイルを表すイベントになった。
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文/堀内涼(月刊バスケットボール)