NBA開幕戦で珍事、ピストンズが6選手でプレーしテクニカルファウルに
ピストンズの新HCとなったビッカースタッフHC
ベンチに下がったはずの選手がなぜかコートに
バスケットボールで同時に出場できるのは5人と決まっている。ところが最高峰のNBAの舞台で6人が出場して、テクニカルファウルがコールされる珍事が起きた。現地10月23日、ホームのリトル・シーザーズ・アリーナで行われた2024-25シーズン開幕戦で、デトロイト・ピストンズはインディアナ・ペイサーズと対戦。その最終クォーターにテクニカルファウルのシーンは起きた。
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4シーズン連続でディビジョン最下位に終わっているピストンズは、キャバリアーズで4シーズン指揮を取って2度のプレーオフに導いたJ.B. ビッカースタッフHCを招聘してシーズンをスタート。本日の開幕戦では同じセントラル・ディビジョンのペイサーズと対戦した。1Q31-25というスタートを切ると、3Q終了まででケイド・カニングハムが24得点とチームをけん引し、90-82として4Qを迎えた。しかし、開始4分弱で8-15というランを許してしまい、2点差に迫られてしまった。まさかのシーンが起きたのが、残り8分19秒からのインバウンズだった。
ここでロン・ホランドに変わってカニングハムを送り出したピストンズ。シモーネ・フォンテッキオがインバウンズでカニングハムにボールを渡して、ジェイデン・アイビーと共にフロントコートへ進んでいく。すると、なんとそこには、ジェイレン・デューレン、マリーク・ビーズリー、そしてベンチに下がったはずのホランドの姿が。ここでレフェリーの笛が鳴ってテクニカルファウルをコールされてしまった。
プレイ・バイ・プレイには、珍しい”Too Many Players”の文字が(画像はNBA.comより)
直後に逆転されたピストンズは競り勝つことができず、109-115で悔しい逆転負け。それでもビッカースタッフHCは試合後、「ポジティブな要素がたくさんあった。ボールのシェアもそうだったし、ディフェンスもね。エネルギー、フィジカル、コミュニケーション、すべてが本当に高いレベルにあったと思う。これからもっとよくなるはずだ。ハーフタイム以降の3Q、4Qをどう組み立てるべきか。それを理解していかなければならないが、しっかりやろうとしている。よくやっていたと思う」と選手たちを称えた。
惜しくも開幕戦は敗戦となったピストンズ、ビッカースタッフHCの手腕で上昇なるか。今後の戦いに注目したい。
文/広瀬俊夫(月刊バスケットボール)
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