富永啓生との契約をペイサーズが正式に発表「エグジビット10契約を交わした」
ペイサーズが正式に契約を発表
現地9月26日(日本時間27日)、NBAインディアナ・ペイサーズは富永啓生、タイラー・ポリーとエグジビット10契約を交わしたと正式に発表した。富永に関しては、所属事務所が7月にエグジビット10契約のオファーを受けたと表明している。
【SNS】ペイサーズが契約を発表した投稿をチェック
富永はネブラスカ大での最後となる2023-24シーズン、プレイオフを含めて32試合に出場、15.1得点、2.3リバウンド、1. 4アシストと3年間のベストアベレージをマーク。推薦枠としてチーム10年ぶりのNCAAトーナメント出場に貢献した。また、NBAファイナル4のタイミングで行われた3ポイントチャンピオンシップで優勝。同じくNABCオールスターゲームにも選出されてプレーしている。
エグジビット10契約は、NBAで定められている契約の一つ。最低年俸・無保証のものでチームはシーズン開始前に「2ウェイ契約(NBAと傘下のGリーグ、双方と結ぶ契約)」に切り替えることが可能で、シーズン開始前(トレーニングキャンプ、プレシーズン)に契約解除された場合でも契約チーム傘下のGリーグチームと契約できるとされている。開幕ロスターを勝ち取るためにも、キャンプ期間中、プレシーズンの中で持ち前のシュート力を披露したいところである。
男子日本代表としてパリ五輪に出場した富永は9月、アジア人初の選手としてNBA Gリーグユナイテッドでプレー。セルビアのプレミアプログラムであるメガMISとの試合に出場したほか、シンガポールで開催された「FIBA インターコンチネンタルカップ 2024」にも出場し、準優勝に貢献。その出場後には、マネジメント事務所を通じて「いよいよ今月下旬からインディアナに入り、僕の夢である NBA 選手になる為のチャレンジがスタートします。引き続きの応援をよろしくお願いします!」とキャンプに向けて意欲を見せている。
また富永と共にエグジビット10契約を交わしたタイラー・ポリー(206cm)はコネチカット大出身のパワーフォワード。過去2シーズンはギリシャリーグでプレーし、リバウンドで強みを発揮している選手である。
NBAとの契約ということでは、現地9月6日に、NBAメンフィス・グリズリーズが河村勇輝を含む4選手と契約を交わしたと発表している(こちらは契約内容については「チームの方針で条件は明かさない」としている)。
NBAのキャンプイン(セルティックス、ナゲッツ以外)は現地10月1日。現地10月4日からはプレシーズンゲームがスタートし、富永のペイサーズは現地8日にホークスと、河村のグリズリーズは現地7日のマーベリックス戦とそれぞれ初戦を迎える。出場機会を得ると共に活躍を祈りたい。
文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)