「U18日清食品トップリーグ2024」、男子・京都精華学園、女子・京都両洋が初勝利を挙げる
京都精華学園#23東郷然
千葉県柏市で6試合を開催
9月15、16日、日立柏体育館(千葉県柏市)で「U18日清食品トップリーグ2024」を開催。台風の影響で中止になった第1週に予定されていた8試合中6試合が行われた。
「U18日清食品リーグ」 は、リーグ戦文化の導入により実力が拮抗するチーム同士の対戦や、多くの選手への出場機会、また、予定された試合、対戦相手を見据えた質の高い準備など、公式戦の試合数が確保された環境下で競技に取り組むことにより、競技力の向上を目指して設立した競技大会。本大会を通じてU18世代の育成・強化・競技環境の充実を図る狙いがある。「U18日清食品トップリーグ2024」では男女8チームが戦い、9つあるブロックリーグでもU18世代が戦いを繰り広げる。
試合結果は以下のとおり。
■9月15日(日)
[女子]京都両洋(京都) 76-69 大阪薫英女学院(大阪)
[男子]東山(京都) 80-68 藤枝明誠(静岡)
[男子]京都精華学園(京都) 81-77 美濃加茂(岐阜)
■9月16日(月・祝)
[男子]開志国際(新潟) 84-64 藤枝明誠(静岡)
[女子]岐阜女(岐阜) 61-58 京都両洋(京都)
[男子]東山(京都) 91-79 京都精華学園(京都)
インターハイ準優勝となった美濃加茂(岐阜)のU18日清食品トップリーグ2024初戦の相手は京都精華学園(京都)。1Q29-20とスタートダッシュに成功したのは京都精華学園、そのままリードを保って10点差で4Qを迎えたが、美濃加茂がこの勝負どころで巻き返し。残り3分半で逆転して一気に75-66まで引き離したが、京都精華学園はあきらめなかった。#14西村晴太の3Pシュートに続いて「ゴールにアタックして得点を取る、ファウルをもらうことを意識している」という#13新開温矢がファウルをもらってフリースローで差を縮めると残り1分、バックコートから#23東郷然が持ち込むと、トップからディープ3P。これが決まって78-77と逆転すると、さらに新開がフリースローで追加点を奪って81-77。「挑戦者として臨み、アップセット(番狂わせ) を狙う」というチーム目標を成し遂げた。
その京都精華学園は翌日、ライバル東山(京都)と対戦。近畿新人では勝利した京都精華学園だが、インターハイ京都府予選、近畿ブロック大会では東山に敗れて準優勝に。「(東山に敗れて)京都で一番泣いているのが自分たち。やっぱり、負けられないという気持ちがあります」と前週に新開は語っていた。試合開始から気迫のプレーを見せた京都精華学園は12-3という好スタートを切ったものの、東山は慌てなかった。ディフェンスを引き締めてミスを引き出すとアーリーオフェンスにつなげ、ハーフコート・オフェンスではハイローの合わせから次々と決めて逆転。6点リードで迎えた後半も46-40として勝利した。
東山の#8小野寺星夢と#14中村颯斗
この試合では、3Pシュートを4本決めた3年生の#8小野寺星夢と、5本決めた1年生の#14中村颯斗がそれぞれ22点、21点を挙げてチームを引っ張った。実はこの2人はペアとなってシュート練習をしていたという間柄。中村は「教育実習で米須(玲音)選手(日本大)が来てくれた時にシューティングの練習方法を教えてもらって、小野寺選手と2人でやってきてちょっとずつ入るようになってきました」と好調の秘密を語った。
また女子では京都両洋(京都)が今大会初試合を迎えた。京都精華学園(京都)に敗れて準優勝となり、インターハイには出場できなかった京都両洋だが、大阪薫英女学院(大阪)に対して競りながらもリードを保っていくと76-69で見事勝利した。翌日にはインターハイ準優勝の岐阜女(岐阜)と対戦。こちらも終了間際まで勝敗がわからない展開となったが、3点差で敗れている。
京都両洋#14ヴィクトリア ウビ オコイ
■順位表[9/16終了時点]
<男子>
1位:開志国際/勝点:5/2勝1敗/得失点差:26
2位:東山/勝点:4/2勝0敗/得失点差:24
3位:京都精華学園/勝点:4/1勝2敗/得失点差:-24
4位:藤枝明誠/勝点:4/1勝2敗/得失点差:-25
5位:八王子/勝点:3/1勝1敗/得失点差:3
6位:福岡大附大濠/勝点:2/1勝0敗/得失点差:3
7位:福岡第一/勝点:1/0勝1敗/得失点差:-3
8位:美濃加茂/勝点:1/0勝1敗/得失点差:-4
<女子>
1位:大阪薫英女学院/勝点:5/2勝1敗/得失点差:9
2位:桜花学園/勝点:3/1勝1敗/得失点差:52
3位:京都両洋/勝点:3/1勝1敗/得失点差:4
4位:昭和学院/勝点:3/1勝1敗/得失点差:-6
5位:岐阜女/勝点:2/1勝0敗/得失点差:3
6位:東海大福岡/勝点:2/0勝2敗/得失点差:-62
※京都精華学園(京都)、慶誠(熊本)の初戦は9月21日
文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)