月刊バスケットボール10月号

「U18日清食品トップリーグ2024」が開幕、男子・福岡大附大濠vs福岡第一は大接戦に

福岡大附大濠の湧川裕斗は、福岡第一戦で21得点をマーク

“福岡対決”は大接戦に!


9月7〜8日、アリーナ立川立飛(東京都立川市)で「U18日清食品トップリーグ2024」が開幕。両日で男女8試合が行われた。

「U18日清食品リーグ」 は、リーグ戦文化の導入により実力が拮抗するチーム同士の対戦や、多くの選手への出場機会、また、予定された試合、対戦相手を見据えた質の高い準備など、公式戦の試合数が確保された環境下で競技に取り組むことにより、競技力の向上を目指して設立した競技大会。本大会を通じてU18世代の育成・強化・競技環境の充実を図る。前週、茨城県水戸市での第1週で開幕予定だったが台風の影響で延期となっていた。

最も注目を集めたのが、先のインターハイで共に3位となった福岡大附大濠と福岡第一による“福岡対決”だ。まず福岡第一が高さを生かして8-0というランを作ったが、U18男子日本代表の活動で高田将吾、渡邉伶音、片峯聡太HCが不在の福岡大附大濠が巻き返し。勝又絆、サントス マノエルハジメがディフェンスで存在感を発揮すると34-31で前半を終えた。それでも3Qは福岡第一が流れを掴んで23-14、6点リードして4Qを迎えた。しかし、今度は福岡大附大濠のバスケが好転して逆転。残り2分半、湧川裕斗のシュートで71-64とした。




福岡第一・八田滉仁

劣勢に立った福岡第一だが、決して諦めなかった。5点差で残り30秒を迎えると、宇田ザイオンがファウルをもらってフリースロー3本を確実に成功させた。ここから両チームを応援する観客のボルテージも最高潮に達する。3点差で迎えた残り4.4秒からのオフェンスでは、八田滉仁がバックコートからダッシュで運び、苦しい体勢から3Pシュート。決まれば同点だったが、放物線を描いたボールはバックボードに当たったが決まらず。結果、福岡大学附属大濠が75-72で勝利となったが、さすがはライバル同士という熱い試合だった。

そのほか男子では、前年王者・開志国際も登場した。土曜日の試合では地元東京から出場の八王子学園八王子に敗戦を喫し、日曜日の京都精華学園戦では6点ビハインドで前半を終えたが、後半は52-30と猛攻を見せて1勝目を挙げた。一方、女子では大阪薫英女学院が、昭和学院、桜花学園に連勝する好スタートを切った。以下が試合結果である。


連勝した大阪薫英女学院、三輪美良々は平均19.5得点をマーク



■9月7日・8日試合結果

<9/7(土)>
[女子]大阪薫英女学院(大阪) 71-58 昭和学院(千葉)
[女子]桜花学園(愛知) 88-33 東海大付福岡(千葉)
[男子]八王子学園八王子(東京) 82-72 開志国際(新潟)
[男子]福岡大附大濠(福岡) 75-72 福岡第一(福岡)

<9/8(日)>
[女子]昭和学院(千葉) 70-63 東海大付福岡(千葉)
[女子]大阪薫英女学院(大阪) 61-58 桜花学園(愛知)
[男子]開志国際(新潟) 83-67 京都精華学園(京都)
[男子]藤枝明誠(静岡) 76-69 八王子学園八王子(東京)



文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

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