月刊バスケットボール10月号

NBA

2024.09.05

富永啓生、Gリーグのエキジビションゲームで3P 3本成功の14得点と活躍

自身の武器を見せて14得点をマークした富永


現地9月4日、富永啓生はNBA Gリーグユナイテッドの一員としてエキジビションゲームの「2024 NBA Gリーグ フォールインビテーショナル」に出場。主に2Q、4Qにプレイタイムを得ると3Pシュート3本を沈めて11得点のスタッツを残した。

【動画】富永啓生ゲーム1ハイライト

「2024 NBA G LEAGUE FALL INVITATIONAL」は、Gリーグの有望選手で構成されるNBA Gリーグ・ユナイテッドと、セルビアのプレミアプログラムであるメガMISが対戦するエキジビションゲーム。

ベンチスタートになった富永は2Q開始からコートへ。すると右ウイングから3Pシュートを決める。さらにバックボードを使っての2Pシュート、速攻でのレイアップと決めると残り1分に右コーナーでパスを受けて、何度となくジャブステップを入れた後に3Pシュート。これが決まると、直後にフリースローも決めて2Qだけで11得点をマークした。3Qは終盤に出場機会を得て3Pシュートを放ったがこれは決まらず。それでも4Q、左コーナーでの3Pシュートを沈めて14得点というスタッツだった。



このエキジビションゲームはもう1試合、現地9月6日にも予定されている。この出場にあたり、富永はマネジメント事務所を通じて「この度アジア人初の選手として、NBA Gリーグ・ユナイテッドの一員に選んでいただけたことはとても嬉しいです。NBA Gリーグ及び関係者の皆様に感謝いたします。Gリーグで既に活躍している選手たちと一緒にプレイできることはとても楽しみです。自分の武器である『3ポイント』と『パッション』でチームの勝利に貢献し、自分自身も更に成長したいと思います。応援、よろしくお願いします!」とコメントしていた。

ネブラスカ大でのレギュラーシーズン3年目、出場29試合すべてでスターターとなり、大学ベストスタッツとなる14.6得点、2.3リバウンド、1.28アシストというアベレージをマーク。推薦枠としてチーム10年ぶりのNCAAトーナメント出場に貢献した。また、NBAファイナル4のタイミングで行われた3ポイントチャンピオンシップで優勝。同じくNABCオールスターゲームにも選出されてプレーしている。その後、NBAドラフトでの指名はなかったものの、7月にはペイサーズからのエグジビット10の契約オファーを受諾することを発表している。

同契約は、NBAで定められている契約の一つで最低年俸・無保証のもの。チームはシーズン開始前に「2ウェイ契約(NBAと傘下のGリーグ、双方と結ぶ契約)」に切り替えることが可能で、シーズン開始前(トレーニングキャンプ・プレシーズン)に契約解除された場合でも契約チーム傘下のGリーグチームと契約できる。



<富永啓生の主なプレー>
[2Q]
残り8:37〜:インバウンズプレー。フリースローライン付近でスクリナーになると、そのまま右ウイングに動いてパスをレシーブ。すぐさま3Pシュートを放つとリングに吸い込まれた。

残り7:38〜:速攻で前を走りパスを受けると右ショートコーナー付近でジャンプシュート。バックボードを使ったシュートが見事に決まる。

残り7:11〜:リバウンドを拾うとバックコートから#10アレックス・リースにアリウープパス。見事通ったが、アシストにはならず。

残り6:38〜:トップでパスを受けてドライブ。ディフェンスを引き付けてると、オープンだったワン・トスカーノ=アンダーソンにキックアウトパスを出したが、これもアシストにはならず。

残り5:21〜:速攻で先頭を走るが対応されて、左コーナーに移動すると反転して3Pシュート。これはリングに弾かれてしまった。

残り5:10〜:速攻でパスを受けてレイアップを成功させる。

残り1:09秒〜:右コーナーでインバウンズ・パスを受けると、ジャブステップを何度となく入れて3Pシュートを成功。その後、残り46.7秒にフリースローも1本を決めた。

[3Q]
残り0:46.6〜:残り1分17秒にコートに入ると、トップでパスを受けて3Pシュートを放つが決まらず。

[4Q]
残り9:25〜:ターンオーバーを出した直後に、ロブ・ベイカーIIのプルアップ3Pシュートをアシスト。

残り7:24〜:左コーナーでパスを受けるとジャブステップを何度となく入れて3Pシュートを成功させた。

残り6:26〜:スティールしてパス、フロントコートに入り、トップでパスをもらうとポンプフェイクを入れて相手を引っ掛けさせたがシュートは打たず。







文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

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