車いすバスケ女子日本代表、土田真由美が14得点と活躍も前回金のオランダに敗戦【パリパラリンピック】
写真提供:一般社団法人日本車いすバスケットボール連盟
女王オランダに敗れる
8月30日、パリ2024パラリンピック競技大会の車いすバスケットボール競技予選グループ戦で女子日本代表は、前回金メダルのオランダと対戦。後半、攻防でいいシーンを作った日本だったが、34-87で敗れた。
日本は#2財満いずみ(1.0)、#4柳本あまね(2.5)、#10萩野真世(1.5)、#15網本麻里(4.5)、#18北田千尋(4.5)という5人でスタート。
オランダは開始直後、#15マリスカ・ベイヤー(4.0)のミドルシュートで先取点。さらに#14カリナ・デ ローエイ(3.0)、ボー・クラマー(4.5)らが高さ、速さを生かして得点を重ねた。日本は#4柳本(2.5)が左エルボー付近から沈めて初得点を奪うと、#15網本が続く。いい形を作ってもシュートがリングを弾くシーンが続き、残り5分で4-17とリードされた。その後、 #4柳本(2.5)が3Pシュートを成功させたものの、7-29で1Qを終えた。
続く2Q、開始直後に日本は#6江口侑里(2.5)が連続得点。スクリーンを使い、インサイドに切れ込んでオープンを作ってシュートを放っていくが、腕の長いオランダ選手にコンテストされて成功率は上がらない。中盤、#18北田 (4.5)が2Pシュート、3Pシュートと連続得点したが、16-51でハーフタイムを迎えた。
3Qに入っても、日本のシュート成功率はなかなか上がらない。それでも懸命なプレーを続ける日本に対し、会場内にニッポンコールが巻き起こった。残り2分半、#7土田真由美(4.0)のミドルシュートでクォーター初得点。さらに#15網本 (4.5)もシュートを沈め、20-63で3Qを終えた。
そして4Q、日本のシュートがついに決まりだす。#18北田 (4.5)がトップからロング2Pを沈めると、#7土田(4.0)がフリースロー、レイアップで連続得点。しかし、いい流れになったところでトラブルが発生してしまう。残り6分半、#18北田 (4.5)が転倒すると起き上がることができず。ストレッチャーで運ばれてしまった。その後日本は#7土田(4.0)が活躍。#15網本 (4.5)とのコンビで4本のシュートを沈めた。最後まで集中力を保ってプレーした日本だが、34-87で敗れた。
前半、7割近い成功率でフィールドゴールを決められた日本だったが、最終的には55%に。日本は2Pシュート23.7%(13/55)、3Pシュート 22.2%(2/9)をマーク。個人としては#7土田(4.0)がチームトップの14得点。#18北田 (4.5)は7得点11リバウンドをマークした。日本の第2戦は9月1日、前回4位のドイツと対戦する。
<試合予定 ※日本時間>
8/30(金) 34-87 オランダ
9/1(日)19:45〜vs.ドイツ
9/2(月)20:45〜vs.アメリカ
<放送・配信>
・YouTubeパラリンピックゲームスチャンネルにてライブ配信予定 https://www.youtube.com/@paralympics/streams)
<女子日本代表>
■プレーヤー、()内は所属と持ち点
#2 財満いずみ(Wing/埼玉ライオンズ:P1.0)
#4 柳本あまね(カクテル/LAKE SHIGA BBC:P2.5)
#5 小島瑠莉(カクテル:P2.5)
#6 江口侑里(ELFIN:P2.5)
#7 土田真由美(SCRATCH/神奈川VANGUARDS:P4.0)
#9 西村 葵(カクテル:P1.5)
#10 萩野真世(LEAVES/宮城MAX:P1.5)
#11 大津美穂(SCRATCH/岐阜SHINE:P2.5)
#12 石川優衣(ELFIN/東京ファイターズ:P1.0)
#14 清水千浪(カクテル/LAKE SHIGA BBC:P3.0)
#15 網本麻里(カクテル/伊丹スーパーフェニックス:P4.5)
#18 北田千尋(カクテル:P4.5)
■スタッフ
ヘッドコーチ/岩野 博
アシスタントコーチ/森田俊光
アシスタントコーチ/西田 聡
トレーナー/永盛雅子
トレーナー/岩松真理恵
コーディネーター/吉田絵里架
メカニック/結城智之
アナリスト/石田菜月
文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)