月刊バスケットボール1月号

男子U18日本代表、大会参加12名が決定、9/2からヨルダンでのU18アジア杯に挑む

得点源として期待される瀬川琉久

男子U18日本代表12名が決定


8月30日、日本バスケットボール協会は「FIBA U18 アジアカップ 2024」に出場する男子U18日本代表メンバー12名を発表した。大会は9月2日からヨルダン・アンマンで開催予定である。

8月22日から味の素ナショナルトレーニングセンターで行われていた9日間の強化合宿には14名が参加。12名のロスターをかけてのトライアウトが行われていた。結果、4月に参加したアルバート・シュバイツァートーナメント(ドイツ・マンハイム、8位)組から菅野陸、深澤桜太、渡邉伶音、和田拓磨、内藤耀悠、十返翔里、ベネディクト研一郎、千保銀河、瀬川琉久、白谷柱誠ジャックと10選手が残り、そこに髙田将吾、清水祥敬が加わった形になった。



今大会では4強入りを果たせば、来年スイス開催されるFIBA U19ワールドカップへの出場権獲得となる。2022年に行われた前回大会では、日本はパリ五輪にも出場したジェイコブス晶(現ハワイ大)、湧川颯斗(現三遠)、川島悠翔(NBAアカデミー→シアトル大進学予定)らが出場。決勝で韓国に敗れた(73-77)ものの、準優勝と好結果を残した。


アレハンドロ・マルチネスHC

アレハンドロ・マルチネスHCは、アンダーカテゴリーの選手たちなので成長のプロセスも重視していると前置きしたうえで合宿の中で、 “可能な限りベストショットを打つこと”“ディフェンスリバウンドの強化”“ターンオーバーを減らす”という3つを指摘していると語っている。

グループCに入った日本はグループフェイズでカタール(現地9月2日)、カザフスタン(同3日)、中国(同4日)と対戦する。カギとなるのは、過去2度の優勝を誇る中国戦だ。「お分かりのとおり、一番重要なのは高さと強さがある中国戦になるだろう。(合宿の中で)どう戦うのがベストなのかを探っていきたい。まずはディフェンスの準備を進めること。一方で、大会では1試合ずつ向き合っていくことが大切なんだ。中国と戦う前にあるカタール、カザフスタン、その後のラウンドと1試合1試合に勝利できるように準備していきたい」とマルチネスHCは一戦必勝で臨む構えだ。







■2024年度バスケットボール男子U18日本代表チーム
 「FIBA U18 アジアカップ 2024」大会参加メンバー

【スタッフ】
チームリーダー 常田 健 (中部大学第一高等学校)
ヘッドコーチ アレハンドロ・マルチネス (公益財団法人日本バスケットボール協会)
アシスタントコーチ 入野 貴幸 (東海大学)
アシスタントコーチ 片峯 聡太 (福岡大学附属大濠高等学校)
サポートコーチ 宮田 知己 (公益財団法人日本バスケットボール協会)
スポーツパフォーマンスコーチ 佐藤 晃一 (公益財団法人日本バスケットボール協会)
アスレチックトレーナー 高橋 基樹 (専修大学)
チームドクター 丸岩 侑史 (さいたま市立病院)
マネージャー 髙木 歩幸 (公益財団法人日本バスケットボール協会)

【選手】※12名
内藤 耀悠 (SF / 191cm / 18歳 / レバンガ北海道)
菅野 陸 (PG / 177cm / 18歳 / 山梨学院大学)
深澤 桜太 (PF / 198cm / 18歳 / 中央大学)
渡邉 伶音 (C / 204cm / 18歳 / 福岡大学附属大濠高等学校)
和田 拓磨 (SG / 187cm / 18歳 / 北陸高等学校)
瀬川 琉久 (PG / 183cm / 18歳 / 東山高等学校)
十返 翔里 (SF / 191cm / 17歳 / 八王子学園八王子高等学校)
髙田 将吾 (F / 189cm / 17歳 / 福岡大学附属大濠高等学校)
千保 銀河 (SF / 188cm / 17歳 / 開志国際高等学校)
清水 祥敬 (SF / 197cm / 17歳 / 中部大学第一高等学校)
ベネディクト 研一郎 (SF / 193cm / 16歳 / St. George’s School)
白谷 柱誠ジャック (PF・C / 194cm / 15歳 / 四日市メリノール学院中学校)

※平均:191.0cm、17.3歳
※年齢・所属は2024年8月30日現在
※ポジション(P)=PG-ポイントガード、SG-シューティングガード、SF-スモールフォワード、PF-パワーフォワード、C-センター


中学生で唯一得られた白谷柱誠ジャック




【大会概要】
大会名:FIBA U18 Asia Cup 2024
日程:2024年9月2日 (月) ~ 9月9日 (月)
開催地:ヨルダン・アンマン
参加チーム : 
【グループA】 オーストラリア、チャイニーズ・タイペイ、レバノン、モンゴル
【グループB】 イラン、韓国、インド、クウェート
【グループC】 日本、中国、カタール、カザフスタン
【グループD】 フィリピン、ニュージーランド、ヨルダン、インドネシア

日本戦スケジュール (予定): 
9月2日 日本 vs カタール (日本時間20:00)
9月3日 日本 vs カザフスタン (日本時間20:00)
9月4日 日本 vs 中国 (日本時間 17:30)
9月6日 クォーターファイナル進出決定戦
9月7日 クォーターファイナル
9月8日 セミファイナル / 5-8位順位決定戦
9月9日 決勝 / 3位決定戦 / 5-8位順位決定戦

【大会公式サイト】 https://www.fiba.basketball/en/events/fiba-u18-asiacup-2024

【試合の配信はこちら】https://www.fiba.basketball/en/events/fiba-u18-asiacup-2024/videos

文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

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