月刊バスケットボール10月号

中学(U15)

2024.08.24

京都精華学園、樟蔭を退けて女子連覇を達成【全中2024】


194cmカウェル、186cm石綿のツインタワーが実力を発揮


8月24日、「第54回全国中学校バスケットボール大会」(新潟県・長岡市/三条市)大会最終日、女子決勝で連覇を目指す京都精華学園(京都)と2年ぶりの決勝となる樟蔭(大阪)が対戦。高さを生かし、先にリードを作った京都精華学園は徐々にリードを広げていき、87-55で勝利。大会連覇を果たした。

両者は近畿ブロック大会決勝でも対戦し、京都精華学園が81-56で勝利している。リベンジを狙う樟蔭は、#7吉村彩里の3Pシュートで先取点を奪った。京都精華学園は直後、#5田中里旺のフリースローで初得点。さらに準決勝で40得点19リバウンドをマークしている#18オディア カウェル リッツがハイローの合わせで得点すると、樟蔭もすぐに#4後藤稀泉がレイアップを追加点。序盤から見応えあるシーンが続く。ズレを作りながらシュートを放っていく樟蔭は終盤に#5山下浬菜がミドルシュート、レイアップを決めると、#4後藤も得点したが、京都精華学園は#7石綿文、#18カウェルのインサイド、#4谷口娃咲が巧みなステップからレイアップで得点を重ね、19-11で1Qを終えた。





樟蔭は194cm#18カウェル、186cm#7石綿が立ちはだかるインサイドに攻め入ることができず。距離のあるシュートを強いられて確率が上がらない。一方、京都精華学園はリバウンドでも強さを発揮して、得点を伸ばしていく。樟蔭は2Q中盤にかけて、スモールラインナップにして速さで対抗。残り5分を切ったところで、#8伊藤心菜がクォーター初得点を奪う。さらにクォーター終盤、樟蔭のオフェンスが好転。#15小松伶がスピードを生かして連続得点を奪うと、パス回しから#5山下がインサイドで得点。さらに#4後藤がラストプレーでブザービーターを沈めたが、#18カウェルのポストプレー、#5田中の3Pシュートから得点した京都精華学園が43-24としてハーフタイムを迎えた。

京都精華学園は3Qに入っても着々と得点し、残り4分で55-30とリードを広げた。苦しいシーンが続く樟蔭だが、笑顔も見せて懸命なプレーを披露。#5山下がスクリーンとなってオープンを作り、#6仲柚珠喜が3Pシュートを沈めるなどいいシーンも作る。京都精華学園はクォーター終盤、#18カウェルをベンチに下げる。すると樟蔭#4後藤、#5山下が得点源となって点差を詰めて、京都精華学園の63-42で3Qを終えた。

4Q、樟蔭はアウトサイドから活路を見出そうとパスを回してチャンスを作り、#4後藤、#8伊藤が得点。さらに#6仲、#9亀谷が速攻を決めた。しかし、京都精華学園は#5田中、#7石綿、#18カウェルがオフェンスを引っ張り、さらにリードを広げ、87-55で勝利。大会2連覇を決めた。
京都精華学園は#18カウェルが40得点17リバウンドとダブルダブルをマーク。さらに#7石綿も18得点9リバウンド、#4谷口も12得点9アシストと活躍。一方、樟蔭は#4後藤が15得点、#5山下が12得点とチームを引っ張った。

※全中2024のレポートは月刊バスケットボール11月号(9/25発売予定)に掲載します







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