月刊バスケットボール1月号

中学(U15)

2024.08.23

樟蔭が接戦を制す、地元・新潟清心女を4Qに引き離して8強入り【全中2024】


樟蔭が勝負どころで強さを見せる


8月23日、「第54回全国中学校バスケットボール大会」(新潟県・長岡市/三条市)大会2日目、女子決勝トーナメント1回戦で樟蔭(大阪/予選O組1位)と地元の新潟清心女(新潟/予選I組2位)が対戦。いいスタートを切った樟蔭がリードして後半を迎えたが、3Q新潟清心女の3Pシュートが決まって一旦逆転。それでも4Q得点を伸ばした樟蔭が55-48で勝利。16:10開始予定の2回戦に駒を進めた。

地元とあって大声援を受ける新潟清心女。しかし、立ち上がりはシュートがリングに弾かれ続ける。先取点を奪ったのは樟蔭。リバウンドを奪った#4後藤稀泉が3Pプレーを決めると、さらにレイアップも沈める。新潟清心女の初得点は開始3分半、#4若月悉が一瞬の速さで相手を振り切って3Pプレー。すると#7加地百花のレイアップ、またも#4若月の得点とつながって1点差に。その後は互いに得点し合う展開となり、樟蔭の13-12で1Qを終えた。続く2Q序盤は僅差が続く。この中で新潟清心女は#7加地が活躍。バスケットカウント、速い運びからレイアップを沈めるなど得点力を見せたが、樟蔭は#7吉村彩里、#4後藤の3Pシュートで追加点。さらに#5山下浬菜もローポストでシュートをねじ込んでいき、残り3分で9点差を付けた。新潟清心女は2Q終盤、#10渡辺世梨の3Pシュート、#4若月のレイアップで追加点を奪ったが、樟蔭の32-26でハーフタイムを迎えた。




新潟清心女を引っ張った#7加地百花

3Q、新潟清心女は#7加地、#4若月の3Pシュートで1点差まで迫ると、残り5分、#4若月がドライブからフックシュートを決めて36-35と逆転に成功する。バックコートからプレッシャーをかけてミスを引き出す樟蔭だが、新潟清心女のディフェンスも効いて約2分半得点が動かず。先に決めたのは樟蔭だった。#5山下がゴール下で決めると、直後にターンオーバーを引き出して#4後藤がレイアップを成功。3点差を付けるが、今度は新潟清心女の#7加地が連続得点をあげて39-39と追いつく。見ごたえある展開が続いたが、樟蔭は残り1分半から#6仲柚珠喜の3P、#4後藤のシュートで追加点。44-39で3Qを終えた。

早めに追いつきたい新潟清心女だが、4Q先に得点を重ねたのは樟蔭。#5山下がリバウンドから決めると#7吉村が1対1からプルアップジャンパーを沈めるなどで点差を広げた。それでも新潟清心女は#7加地、#4若月の3Pシュートで3点差と迫る。しかし、ここからが遠い。#4後藤のレイアップなどで樟蔭は再び7点差を付けると、新潟清心女は#4若月にボールを託していくが得点できず。樟蔭が55-48で接戦を制した。16:10開始予定の2回戦では、名古屋市立御田(愛知)対就実(岡山)の勝者と対戦する。






【全中2024】第54回全国中学校バスケットボール大会 特設ページ(日程・出場校&選手名鑑・トーナメント表)






写真/中村麻衣子(月刊バスケットボール)

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