月刊バスケットボール10月号

地元・福岡第一が延長の末に藤枝明誠を下し、3年連続4強入り【北部九州インターハイ2024】

4Qの勝負どころで値千金の3Pを沈めたNo.35宮本耀(福岡第一)



地元・福岡第一が劇的勝利で4強入り


8月7日、北部九州インターハイ2024男子準々決勝でウインターカップ王者の福岡第一(福岡②)と同3位の藤枝明誠(静岡)が対戦。終始拮抗した展開となった、この試合はオーバータイムに突入した。その延長でも逆転に次ぐ逆転という展開になったが、最後は福岡第一が76-73で勝利。3年連続のベスト4進出を決めた。


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試合は#34シー ムサ(藤枝明誠)、#99ボヌ ロードプリンス チノンソ(福岡第一)と互いに留学生の得点からスタート。続けて福岡第一は#33宮本聡のアシストで#10宇田ザイオンが3Pシュート、フリースローと得点。藤枝明誠は得点力が魅力の#19野津洸創がシュートを決める。福岡第一は#33宮本(聡)、#77八田滉仁のスピードを生かし、自慢のアップテンポなオフェンスを展開するがシュートが決まらない場面が続いた。藤枝明誠も#39藤田悠暉のミドルシュート以降は得点なし。8-8のままスコアが動かなかったが、1Q終盤に来て互いに得点。藤枝明誠はラストプレーで#31金子來樹が3Pシュートをきっちり決めて17-13で1Qを終えた。





流れが悪い福岡第一は2Q、3年生#77八田滉仁が果敢なドライブから得点。さらに3Pシュートを射抜いてチームを盛り立てると、#34シー ムサ、#33宮本(聡)も得点を奪う。しかし、藤枝明誠は#13渡邊聖、#35柴田陽の3Pシュートで1ポゼッション差をキープ。競り合いが続く中、残り5分を切ったところで福岡第一#35宮本耀が顔面を打ってベンチに下がるトラブルが発生した。その後、#13山口銀之丞の3Pシュート、#34ムサのレイアップで追加点を奪った福岡第一に対して、藤枝明誠は#19野津の3Pシュート、#32野田のプルアップジャンパーなどで追加点。藤枝明誠の36-30でハーフタイムを終えた。

前半は苦しいオフェンスが続いた福岡第一は3Q開始から、エネルギー全開でプレー。ボールマンに強烈なプレッシャーをかけてミスを引き出すと、#10宇田、#34ムサ、#77八田が得点して追いつく。ここで藤枝明誠は#99ロードプリンスにボールを託して着実に得点。その後は、一進一退の攻防となり、福岡第一の51-49で 最後の10分間を迎えた。



4Q残り5分で福岡第一の57-53となるが、藤枝明誠は#39篠原遼太がスティールからレイアップ、#19野津、#99ロードプリンスも得点して逆転。さらに#39篠原がレイアップを沈めて4点差にする。追う福岡第一は#10宇田がバスケットカウントを決めてフリースローも成功。60-61と迫ると、#77八田のキックアウトから#35宮本(耀)がスリーを射抜き、残り1分で2点リードに。しかし、藤枝明誠は#32野田のミドルシュートで同点にする。直後のオフェンス、福岡第一は#35宮本(耀)に託すと残り21.4秒でシュートファウルをもらってフリースローに。ここでしっかり2本を決めて65-63としたが、藤枝明誠は#32野田のアシストで#99ロードプリンスが得点。そのまま、5分間のオーバータイムに突入する。

延長に入っても必死のディフェンスを見せる両者。開始2分弱、スコアが動かなかったが、その後は点の取り合いに。そして藤枝明誠の71-70で残り1分を切る。福岡第一は残り42.7秒からのオフェンスで、#51サー シェッハがミドルシュートを決めて72-71に。藤枝明誠は続くオフェンスで決めることができず。ファウルゲームへ。福岡第一は#18崎濱秀寿、#35宮本(耀)がフリースローをきっちり決めて勝負あり。76-73で福岡第一が勝利を手にした。


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写真/中村麻衣子(月刊バスケットボール)

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