FIBAが河村勇輝の活躍をピックアップ“止めるに世界最高のディフェンダー2人を要した”
29得点、7リバウンド、6アシストをマークした河村
7月30日、男子日本代表(FIBAランク26位)はフランス(同9位)にあわや勝利というところまで迫った。FIBAは試合の中で光を放った河村勇輝をオフィシャルサイトで「ホスト国フランスを唖然とさせた河村」としてピックアップした。
4Q残り10秒で4点リードという状況だったが、マシュー・シュトラゼルに4ポイントプレーを決められてオーバータイムへ。最終的に90-94で悔しい敗戦となった。FIBAはフランス戦での河村の活躍について「記憶に残る歴史的なパフォーマンスを披露した」と紹介。「大胆不敵にドライブし、チームメイトにボールを配給。さらにクラッチショットを決め、まるでベテランのようにプレッシャーに対処した。まだ23歳という年齢ながら、パリ五輪第2戦で6本の3Pシュートを沈めて29得点、7リバウンド、6アシスト、1スティールという大活躍を見せた」とし、「彼を止めるために、フランスはルディ・ゴベアとビクター・ウェンバンヤマという世界最高のディフェンス・プレーヤーが必要だった」と賛辞を送った。
また2022年3月に河村が東海大を中退してプロへの道を選択した際に、「河村は『日本代表のポイントガードになって、パリオリンピックに出場することが目標です』とFIBAの取材に対して語った。『どうすればその目標に近づけるかを考えた結果が、今回の決断につながった。日本を代表するバスケットボール選手になるために成長したい』と言葉にしていた」と記し、わずか数年でシニア代表に不可欠な存在になり、ワールドカップ、オリンピックで期待どおりの活躍を見せているが、“すべては彼の計画通り”なのだと締めた。
フランス戦後、河村は「個人の力でチームを勝たせることができなかったのでまだまだ成長しなければと感じています。次のブラジル戦ではこのフランス戦での経験を糧にして必ずベスト8(決勝トーナメント進出)という目標を達成したいと思います」と気持ちを切り替えて、予選グループ最終戦のブラジル戦[日本時間8月2日(金)18時〜※]に挑むと語っている。
日本ができるのは最終戦に勝利し、結果を待つことのみ。そして勝利するうえで河村の活躍は絶対に必要となる。“すべては彼の計画通り” ——最終戦での活躍、そして日本の勝利を祈りたい。
※フジテレビ系列で17:45〜より放送予定、TVerでは18:00〜配信予定
Heart over height ❤️🔥
— FIBA (@FIBA) July 30, 2024
Yuki Kawamura is only the third player combining for 25+ PTS, 5+ REB and 5+ AST in a game at the #Olympics in the 21st century.
Previously: Kevin Durant in 2016 and Luol Deng in 2012#Paris2024 x #Basketball pic.twitter.com/CiE8O0UmRQ
文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)