月刊バスケットボール10月号

FIBA

2024.07.29

パリ五輪男子各チームが初戦終了、アメリカが快勝、南スーダンは五輪初勝利

各チームが大会初戦を消化


パリ五輪男子バスケットボール競技は7月27日、28日で6試合を消化。各チームが大会初戦を終えた。開催国フランス(FIBAランク9位)はブラジル(同12位)に苦しみながら勝利したほか、金メダル最有力候補のアメリカはFIBAワールドカップ2023準優勝のセルビアに快勝。また初出場の南スーダン(同33位)は記念すべき初勝利を果たした。

大会初日、男子日本代表(同26位)は、FIBAワールドカップ2023王者のドイツ(同3位)に77-97で敗戦。それでもW杯での対戦以上にいい試合を見せたことや、八村塁、渡邊雄太、ジョシュ・ホーキンソンの活躍などポジティブな面を見せたこともあって、FIBAはトム・ホーバスHCが掲げるベスト8進出に「希望が持てる」とオフィシャルサイトで紹介した。2戦目は、開催国・フランス(7月30日24時15分〜)。完全なアウェイ戦になるが、フランスは初戦の前半で不安定さを見せている。先にリードを奪うことができれば、アップセットの可能性も増すはずだ。

オールスター軍団、アメリカ(同1位)はさすがという試合だった。ニコラ・ヨキッチが引っ張るセルビア(同4位)に2-10というスタートを切ったが、レブロン・ジェームズを中心に反撃して25-20で1Qを終えると、その後はアップテンポなオフェンスから得点を重ねて110-84で勝利した。ケビン・デュラントが23得点、ジェームズが21得点9アシスト、ドリュー・ホリデーは15得点をマークし、3Pシュート成功率は56.3%(18/32)を記録。USAバスケットボールによると、デュラントは「今夜はみんなが自分の役割を果たしてくれた。僕はチームのため、忍耐強くプレーすることとシュートチャンスを作ることだった。コーチには必要なことをやるし、適応するつもりだと言っていたんだ」とコメント。ジェームズは「これまでで最高の試合だった。ベンチスタートの選手がチームを力強く引き上げてくれたよ。特にKD(デュラント)はすごかった。彼の存在が相手に恐怖を与える」とチームメイトを称えている。この試合、デュラントはベンチポイント(47点)の半分近くを得点している。

また初出場の南スーダンは、プエルトリコを90-79で下してうれしい五輪初勝利。両者は昨年のW杯でも対戦しているが、12点リードから逆転負けを喫したとあって、ロイヤル・アイビーHC(現ロケッツAC、ACには元ブルズのルオル・デンもいる)は「W杯では逆転負けしていたから、プエルトリコには特に注意を払っていた。リベンジしたいとね」とリベンジについて語っている。

■7月27日(土)結果
[A]オーストラリア(1勝) 92-80 スペイン(1敗)
[B]ドイツ(1勝) 97-77 日本(1敗)
[B]フランス(1勝) 78-66 ブラジル(1敗)
[A]カナダ(1勝) 86-79 ギリシャ(1敗)

■7月28日(日)結果
[C]南スーダン(1勝) 90-79 プエルトリコ(1敗)
[C]アメリカ(1勝) 110-84 セルビア(1敗)


■順位表

A

チーム勝-敗

得点

失点

-/+P試合予定

1

オーストラリア1-0

92

80

+12

2

カナダ→ギリシャ

2

カナダ1-0

86

79

+7

2

オーストラリア→スペイン

3

ギリシャ0-1

79

86

-7

1

スペイン→オーストラリア

4

スペイン0-1

80

92

-12

1

ギリシャ→カナダ
-

B

チーム勝-敗

得点

失点

-/+P試合予定

1

ドイツ1-0

97

77

+20

2

ブラジル→フランス

2

フランス1-0

78

66

+12

2

日本→ドイツ

3

ブラジル0-1

66

78

-12

1

ドイツ→日本

4

日本0-1

77

97

-20

1

フランス→ブラジル
-

C

チーム勝-敗

得点

失点

-/+P試合予定

1

アメリカ1-0

110

84

+26

2

南スーダン→プエルトリコ

2

南スーダン1-0

90

79

+11

2

アメリカ→セルビア

3

プエルトリコ0-1

79

90

-11

1

セルビア→アメリカ

4

セルビア0-1

84

110

-26

1

プエルトリコ→南スーダン


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