月刊バスケットボール1月号

指導者が怒ってはいけないミニバス大会「ファンジャンプ!バスケットボール2024 グリットアーツカップ」が今年12月に開催

コーチや指導者が子どもたちを怒ってはいけないというユニークな原則を採用したミニバス大会「ファンジャンプ!バスケットボール2024 グリットアーツカップ(以下本文中ではファンジャンプ! と表記)」が、年末に柏市中央体育館(千葉県柏市)で開催されることが明らかになった。一昨年、昨年に千葉ポートアリーナを舞台に開催され、今年で3回目。「子どもの可能性を広げる日本一夢のある小学生バスケットボール大会」を謳う話題の大会で、毎年全国から参加希望が殺到している。今年の大会は722日から91日まで参加チームを大募集中だ。


☆大会概要
正式名称 ファンジャンプ!バスケットボール 2024 グリットアーツカップ〜子どもの可能性を広げる日本一夢のある小学生バスケットボール大会〜
開催日時 20241226日(木)、27日(金)9:00-17:00 初日に女子大会、最終日に男子大会を開催
会場 柏市中央体育館(〒277-0004 千葉県柏市柏下73)
募集期間 2024722()91()
応募方法 大会公式サイトの応募要項ページで詳細を確認の上、ページ内の応募フォームリンクから申し込み
チーム数 小学生男女各16チーム(募集多数の場合抽選)
参加費 無料(会場までの交通費、宿泊費などは各チーム自己負担)
主催 カイエント株式会社
特別協力 株式会社千葉ジェッツふなばし
特別協賛 株式会社グリットアーツ
メディア協力 月刊バスケットボール、ベイエフエム
協力 株式会社文明堂東京、ロート製薬株式会社



昨年の大会レポートはこちら

ファンジャンプ! の最大の特徴は、子どもの成長を後押ししたい、チーム競技(ワンチーム)の良さを知ってもらう、子どもの主体性・自主性を伸ばしたいという思いを反映した「指導者が子どもを怒ってはいけない」というコンセプトと、それに基づく特別ルールの存在だ。チームを率いる指導者は怒ってはいけないだけではなく、ハーフタイムやタイムアウト以外でベンチから指示することも禁止される。そのため、勝ち上がるには子どもたちが互いに声をかけ合い、コート上でチャンスやピンチになっているスペースをベンチのメンバーを含め全員が指摘するような主体的なコミュニケーションが必須となる。





また、ケガなどのアクシデントがない限りメンバー全員が均一プレータイムを全うし、得点を記録した人数に応じたボーナスポイントが加算されるなどの特別ルールの下で、チームワークの良さ、ケミストリーの高さがモノを言うのも特徴だ。一般的なミニバス大会でどうしても起こりがちな、主力選手だけがチーム得点のほとんどを記録するようなアンバランスな状況がほとんど生まれなくなる。逆に、誰が得点していないのか、その選手にどうやって得点させようかと選手たちが考え、話し合う状況が生まれる。

昨年のファンジャンプ! では、実際にバランスよく得点が分散したチームが通常の得点なら負けていたところをボーナスポイントで逆転して勝利した例も。全員得点を達成したチームも複数あった。そんな中で、「規制」がかかる指導者側から「こんなにできると思っていなかった」という声があがるほど、特別ルール下の子どもたちは伸び伸びとプレーできていた印象だ。

今大会では、コート上で一生忘れられないような思い出を創ることができるだけでなく、様々なお楽しみもある。男女の優勝・準優勝チーム(計4チーム)は千葉ジェッツのホームゲームに招待。優勝チームは試合終了後に選手との記念撮影というスペシャルな特典がついてくる。また、試合とは別に来場した大人たちも参加可能なフリースロー大会も行われ、上位入賞者には記念品が贈られる。出場選手全員に参加賞があり、ベスト監督賞(1名)、ベストワンチーム賞(1チーム)が選出される。大会の模様は月刊バスケットボール誌面とウェブサイトで紹介され、全国のバスケットボールファンに広く伝えられるので、まさに一生の記念として残すことができる大会だ。興味があるチームはぜひファンジャンプ! 公式サイトで詳細を確認して応募してほしい。





文/柴田 健 (月刊バスケットボール)

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