月刊バスケットボール8月号

大会を通してステップアップした日本航空が初優勝を遂げる[関東大会女子]

Aブロックは日本航空、Bブロックは市柏が制す


「令和6年度第78回関東高等学校女子バスケットボール選手権大会」が、6月8〜9日にかけて東京女体大ほかで開催され、Aブロックは山梨県代表の日本航空、Bブロックは千葉県代表の市柏が優勝を遂げた。

6月9日のAブロック準決勝に勝ち上がったのは土浦日本大(茨城1位)、日本航空(山梨1位)、昌平(埼玉1位)、昭和学院(千葉1位)。準決勝では、日本航空が土浦日本大を想定外の大差で下し、もう一方は昭和学院が粘る昌平を振り切った。
「かなり疲れもあり、脚が重いと感じていたのですが、私が思っていたよりも選手たちが最後まで粘りを見せてくれました。この試合に勝てば、県にウインターカップの出場権1枠を持って帰れるという大事な試合でもありますが、インターハイ予選も控えているので、ケガだけは避けたいという思いもありました」と昌平の加藤祐介コーチは試合に臨む難しさを話した。関東ブロックではブロック大会とインターハイの都県予選を別々に開催しており、そのため今大会の直後にインターハイ県予選を戦わなければならないのだ。



勝った昭和学院の鈴木親光HCも「準決勝に勝てたことで、ほっとしている部分はあります。県にとっても、自分たちにとってもウインターカップの1枠は大きいですから。決勝をしっかりと戦うのはもちろんですが、昨年は出られていないインターハイ出場に向けても、気の抜けない戦いが続きます」と口にした。


昭和学院#8山下笑伶奈

迎えたAブロック決勝戦は、序盤から先行する日本航空に昭和学院が付いていく展開。日本航空の留学生、#42ソエタン オニカンソラ シャデを昭和学院の#8山下笑伶奈がよく抑えるなか、両チームともアウトサイド陣がオフェンスをリードしていく。昭和学院は#5前田珠涼、#9藤松柚乃が能力の高さを見せると、日本航空は#11大柴沙和がドライブで相手ディフェンスをかき乱し、自分に寄ればパスをさばいていく。さらに昭和学院が流れを得ようとするたびに、#14野田優菜がしぶとく3Pシュートを決める。


日本航空#11大柴沙和 


日本航空#14野田優菜



後半に入っても同様の展開が続き、昭和学院にしてみれば、追い付いてもすぐに返され、5点前後の点差が続く。あと一歩を頑張りたいところだか、連日の連戦に選手たちにも疲労の色が見えて踏ん張り切れない。日本航空が最後まで大きな隙を見せずに61-55と逃げ切りを果たし、関東大会初優勝を遂げた。

「選手たちがほんとうに最後までよくやってくれました」と日本航空の蒲生壮扶コーチは感慨深げに話す。「ディフェンスで相手チームを60点以下に抑えようというのが今大会で目指した部分でした。選手たち自身で相手チームを分析して、コミュニケーションを取りながらやってくれていました」と振り返るように千葉英和との2回戦以外は相手を60点以下に抑えてきた。また、昨年から主力を務めている#11大柴、#42シャデに加え、1年生の#15岩田莉奈らが試合を重ねるごとにステップアップしチーム力を底上げした。
キャプテンの#11大柴も「新人戦でも、昨年も昭和学院さんには負けていたので、絶対に勝ちたいと思っていました。とにかくうれしいです」と喜びが弾け出る。県予選をしっかりと勝ち抜いた上で、「インターハイでは目標のベスト8以上を目指して、今大会で得た課題を修正して臨みたい」と決意を新たにした。





文・取材/飯田康二(編集部)、写真/伊藤大允

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