月刊バスケットボール8月号

W杯沖縄ラウンドの熱狂再び——ドキュメンタリー映画『BELIEVE 日本バスケを諦めなかった男たち』が6/7(金)より4週間限定公開

ドキュメンタリー映画『BELIEVE 日本バスケを諦めなかった男たち』完成披露イベントより(写真/©月刊バスケットボール)

パリオリンピックで新たな時代を切り開こうとしている日本の男子バスケットボール界。その飛躍の象徴ともいえる、FIBAワールドカップ2023での激闘をまとめたドキュメンタリー映画『BELIEVE 日本バスケを諦めなかった男たち(以下BELIEVE)』が、67日(土)から公開される。この作品は、沖縄アリーナで繰り広げられた男子日本代表の試合映像に、メンバーらへの丁寧な取材内容を交え、広瀬すずのナレーションで大会とチームの成長を振り返る内容。4週間限定の公開だが、ぜひとも幅広いスポーツファンに見てほしい作品だ。


さっそく話題を振りまいている本作品の試写会と完成披露イベントが、6月1日に丸の内TOEI(東京都中央区銀座)で行われた。現地ではB.LEAGUE公認アナリストで国内外のバスケットボール解説でおなじみの佐々木クリスがMCを務め、男子日本代表のトム・ホーバス HCと作品を手掛けた大西雄一監督、そしてスペシャルゲストとして近藤春菜(ハリセンボン)が登壇。作品を鑑賞しての思いなどを語り合った。


ホーバスHC「この映画がすごいモティベーション」

ホーバスHCは、「これを見ると、『ああ、これもあった、これもあった』と思い出す。すごいモティベーションになった」と言い、「皆さんの熱い応援がなかったらワールドカップの結果はできなかった。パリはもっと大きな壁。皆の力が必要。よろしくお願いします。頑張りましょうね!」とさらなる応援を呼びかけた。ワールドカップの5試合にはそれぞれ違う表情があり、波もあったという。そんな中「自分の力を信じて、チームの力を信じて」と選手たちを鼓舞し続けたホーバスHCだけに、英語で「信じる」を意味する「BELIEVE」というタイトルに感激した様子。「信じていなかったら勝てない。いつも言うのですが、深い言葉」とこの言葉に対する思いも語っていた。


トム・ホーバスHC(写真/©月刊バスケットボール)





大西監督がタイトルを「BELIEVE」に決めたのは、「(代表メンバーの)12人の思いが一つになったからこそパリにつながったというのを一番表現できる言葉」という認識から。制作過程のかなり早い段階で決めていたとのことだが、「その後取材すると、やはり皆さん信じていたんです。このタイトルにしてよかったなと取材を進めていく中で確信を得ました」と手応え感じながら制作を進めたようだ。

取材で同時に、フィンランドと戦った2試合目の重要性も感じた。「信じていた力を確認できた瞬間はどこだったかというと、多くの選手がフィンランド戦の逆転の場面を挙げました」。それを受け、作品の中でもあの劇的な勝利に重点を置いたことを明かした。


大西雄一監督(写真/©月刊バスケットボール)

スペシャルゲストの近藤は、中学時代バスケットボール部に所属していたこともあり、バスケットボールへの親しみも人一倍。「ボールのイメージに合わせて選んだ」という衣装でボールを手にして、「バスケットボールじゃねえよ!」と持ちネタで来場者を笑顔にした。

近藤はワールドカップも沖縄で現地観戦し、日本代表ベンチ裏でホーバスHCの家族とハグやハイタッチを交わしながら応援したという。それだけに「本当に素敵な作品で、沖縄で観戦したときのことを思い出して何度も涙したり、観客の皆さんとの一体感とかも思い出しました」と感想も熱烈。「BELIEVEというタイトル通り、パリオリンピックのチケットを手にしたのは奇跡ではなくて、代表の皆さんの練習量とそこからはじまる自分とチームを信じる心だったんだと思ったら、ぐっときてしまいました」。その流れで沖縄に思いを馳せて、「そのとき食べたアグー豚のしゃぶしゃぶも美味しかったなと思い出しました」と話すと、再び会場が笑い声に包まれた。


近藤春菜(写真/©月刊バスケットボール)





パリオリンピックでベスト8入りを目標としている男子日本代表にとって、この作品は力強い激励だ。近藤が「この映画を見たらすごく熱くなってパリオリンピックでも皆で応援するぞ、Bリーグも観に行こうという人も増える」と思いを語れば、大西監督も「我々ファンも“BELIEVE”させていただいてベスト8。結果というよりも頑張ってほしい。パリに行ける方はそう多くはないかもしれませんが、我々の思いも背負っていってほしい」と激励。その思いは、この日来場した人々や、これから作品を見る人々の熱量とともに、ホーバスHCと男子日本代表にも伝わるに違いない。2人の言葉を受けたホーバスHCは、「今回(パリオリンピック)は沖縄でなくアウェイ。皆の気持ちを持って行かなければと思っています。この映画はすごいモティベーション。選手たちも見るので、絶対にこの気持ちや雰囲気を忘れないと思います」と返し、最後は次のように決意を語ってこの日を締めくくった。

「この映画がすごく良かったから、パリではもっともっといいバスケットボールをやりたい。国際レベルのトップチームに勝ちたい。新しい、もっと高いスタンダードを作りたい。皆さん、本当に信じて頑張りましょう!」

☆『BELIEVE 日本バスケを諦めなかった男たち』作品概要
公認・監修・制作協力:公益財団法人日本バスケットボール協会
企画・制作:電通 東映ビデオ
配給:東映 東映ビデオ
制作プロダクション:ネツゲン
監督:大西雄一
©2024BELIEVE」製作委員会 ©FIBA ©日本バスケットボール協会
公式サイト:believe-akatsukijapan.jp
公開決定劇場:https://toei-screeninginfo.azurewebsites.net/theaterlist/02949
公式Xアカウント: https://twitter.com/believe_aktkjp

☆完成披露イベントおまけ写真: フォトセッション後の楽しい一幕を連続写真で(写真/©月刊バスケットボール ※キャプションは創作です)


「春菜さん、最後にちょっとだけぶん回しちゃいましょう」

「え、そうですか?」

「あれ、あれれれ…!」

「れれれれ~!」



文/柴田 健(月刊バスケットボールWEB)

タグ: トム ホーバス Akatsuki Japan

PICK UP

RELATED