月刊バスケットボール8月号

沖縄県と日本バスケットボール協会が連携協定調印、W杯開催のレガシーを活かしていくと意気込みを語る

連携協定は3例目、国内では初


5月30日、日本バスケットボール協会の三屋裕子会長、沖縄県の玉城デニー知事が登壇し、「沖縄県と日本バスケットボール協会における沖縄県のスポーツ振興に関する連携協定調印式」が行われた。連携協定は、昨夏開催されたFIBAワールドカップ2023沖縄グループステージのレガシーを根付かせ、さらに今後も引き続き有効活用することを目的としたもの。

FIBAワールドカップ2023は、フィリピン・マニラ、インドネシア・ジャカルタと共に沖縄県がファーストラウンド、セカンドラウンドの舞台に。大声援を背に受けた男子日本代表は1次ラウンドで死の組と言われるグループに入り、ドイツ戦後半では互角以上の戦いを見せ、フィンランド戦では見事な逆転勝利を収めて17位~32位決定戦へ。そしてベネズエラ、カーボベルデを相手に劇的勝利を果たし、48年ぶりとなる自力での五輪出場を決めた。




沖縄県の玉城デニー知事

調印式に出席した玉城知事は、「今回の連携協定により、沖縄県はスポーツアイランド沖縄の形成に向けて相互に協力できることとなり、大変心強く感じております。双方の連携のもと、人材育成や国際交流など、バスケットボールを通じた様々な政策を展開してまいりたいと考えております。また、日本バスケットボール協会においても沖縄県内の自治体とのネットワーク形成につながることを期待しております。日本バスケットボール協会におかれましては、沖縄のスポーツのさらなる振興と発展に向けて一層のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。この協定締結が当事者双方のさらなる発展につながることを心から祈念いたします」と挨拶した。


日本バスケットボール協会の三屋裕子会長

続いて三屋会長は改めてFIBAワールドカップ開催時のお礼を伝え、「FIBAワールドカップ2023のレガシーが沖縄県に確実に根付いていると伺っています。大会の後、すべてのカテゴリーで過去最高の入場者数を記録するなど、日本でのバスケ熱がますます高まっていて、スポーツの持つ力のすごさを感じています。大会開催で得たノウハウは今後国際大会を招致する際にもレガシーになると思います。この連携協定をきっかけに取り組みが全国に広まっていけば、私たちが目指す『バスケットボールで日本を元気に』につながるのではないかと思っています」と語った。日本バスケットボール協会との連携協定は国内初。海外ではドイツ、オーストラリアが連携協定を結んでいるという。



調印式に出席した沖縄県文化観光スポーツ部・宮城直人氏は、「レガシーを生かして合宿や試合、クリニックを実施すること。また、離島を含む県全域におけるスポーツの振興や、バスケを通じた人材育成、ノウハウや人材を生かしての課題解決、助言などを想定しています」と連携協定について説明。沖縄県バスケットボール協会の日越延利会長は、「FIBAワールドカップ2023を開催するまでに長い時間をかけて準備をしてきた経験は、次に大会を開く際に大きな財産になるはずです」と説明したうえで、「沖縄にはBリーグのゴールデンキングスがあります。続いてWリーグの試合も沖縄で開催したいと考えています。また、FIBAワールドカップ以降、アジア各国のU18チームから多くの問い合わせが来ており、離島に住む子どもたちも含めて、沖縄の子どもたちに国外のチームにチャレンジするような機会を作りたいと思います」と今後に向けての思いを語った。





左から玉城知事、三屋会長、沖縄県バスケットボール協会・日越延利会長

文・写真/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

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