月刊バスケットボール7月号

バスケ議連総会を実施、河村勇輝「必ずベスト8という目標を達成したい」

バスケ議連総会で河村が決意を語る


5月22日、三屋裕子日本バスケットボール協会会長、Bリーグ島田慎二チェアマン、Wリーグ原田結花会長、河村勇輝(横浜BC)、日本車いすバスケットボール連盟の竹内美奈子副会長、北田千尋(LINEヤフー)らが参加し、バスケットボール議員連盟第7回総会が行われた。河村はパリ五輪での目標であるベスト8について「必ずこの目標を達成したいと思います」と力強く語った。

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日本バスケットボール協会三屋裕子会長
日本バスケットボール協会三屋裕子会長

総会は野上浩太郎バスケ議連連盟幹事長の開会挨拶からスタート。まず三屋会長が男女日本代表チームのパリ五輪出場、車いすバスケ女子日本代表のパリパラリンピック出場権獲得を報告。FIBAワールドカップ2023に際してのサポートに対して感謝を伝えたうえで、バスケットボールがたくさんの方に応援していただけるスポーツになってきたと説明すると、「Bリーグ、Wリーグ、車いすバスケも頑張っており、さらに成長していきたい」と語った。続いて日本バスケットボール協会の渡邊信治事務総長が パリ五輪の概要を説明。さらに島田チェアマン、原田会長がリーグの活動、現状について説明した。





続いて河村が登壇。「日頃よりたくさんのご支援、サポート、本当にありがとうございます。おかげさまで、昨年の夏のワールドカップでは自力でパリオリンピック出場という大きな目標を達成することができました。本当にありがとうございます。そして今年の夏、また大きな舞台、パリオリンピックです。チームとしてはベスト8という大きな目標を掲げており、すごく難しく大変な目標ではあるのは分かっていますが、必ずこの目標を達成したいと思います」と強い決意を言葉にした。また「チームの結果だけではなくて、このパリオリンピックではまたバスケットのみならず、たくさんの方に注目していただける大会になると思うので、バスケットボールの魅力をたくさんの方にお伝えして、より日本のバスケットボールが盛り上がり、発展できるように僕自身も精一杯頑張っていきたいと思います。今後ともご支援、ご声援、どうぞよろしくお願いします」と日本のバスケ界の発展のためにも頑張っていきたいと語った。

このあと、野上バスケ議連連盟幹事長からFIBAワールドカップ後、盛り上がりを感じているか?と質問されると「ワールドカップ以降、より盛り上がりを感じています。観客の皆さんに試合会場に足を運んでいただいていますし、結果だけではなく色々な影響をお届けできているんだなとすごく感じています」と答えた。
その後、日本車いすバスケットボール連盟の竹内美奈子副会長からパリパラリンピックの概要紹介、車いすバスケ女子日本代表の岩野博ヘッドコーチ、北田千尋キャプテンが意気込みを語り、閉会となった。



■河村勇輝[囲み取材Q&A]
――ベスト8という目標、トム・ホーバスHCの「SHOCK THE WORLD〜世界よ 驚け〜」について

「必ずそうしたいなと思います。ベスト8という大きな目標を達成することができれば、必ずそのSHOCK THE WORLD、世界を驚かすということになります。ベスト8になるためには、フランス、ドイツ、もう1チームのどこかに必ず勝たないといけないっていう状況にありますが、どのような結果になっても、日本のバスケットボールのこう、レベルの高さであったり、バスケの素晴らしさを世界の皆さんにお届けできればいいなと思っています」

――ワールドカップでも対戦したドイツやデニス・シュルーダーにリベンジしたいとおっしゃっていましたが、どんなところにフォーカスをして過ごしてきましたか?

「ドイツはワールドカップ優勝していますが、僕たちは予選で戦い、負けた経験というのは、かなりパリオリンピックでの試合に生きるんじゃないかなと思っています。その中でもシュルーダー選手は一番中心となる選手なので、同じポジションとしてマークしたいです。正直なところ、1人で簡単に止められる選手ではないことはわかっています。それでもチームで守るという意識がある中で、1対1になった時によりストレスをかけて、 相手のリズムを崩すようなディフェンスはしていきたいです。そのために1年間、シーズンでプレーしながら、パリオリンピックに向けて体作りも準備してきたつもりなので、それを思う存分発揮して、チームの勝利に貢献できるように頑張りたいなと思います」



――体作りという面で新たに始めたことはありましたか?

「体重の部分はもちろん徐々に上がってきています。単純に体重が上がれば、フィジカルが上がるということではないですけど、一つの指標にはなると思っていますし、徐々に体重は増加しています。それだけでなく昨シーズンは、ハムストリングの肉離れもあって、再発するとこれからのバスケットボールキャリアにおいてすごく大変なことになると思っていたので、ハムストリングの強化もしました。オリンピックになると競技レベルが上がり、フィジカルの度合いも上がってくると思うので、それに耐えられる体を作っていきたいと思っていました」

文・写真/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

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