月刊バスケットボール7月号

Wリーグ

2024.04.15

富士通16年ぶり2度目の優勝、宮澤夕貴がプレーオフMVPに [Wリーグプレーオフ・ファイナル]

決戦をものにしたのは富士通!


Wリーグ プレーオフ ファイナル第3戦が4月15日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナで開催された。富士通レッドウェーブ対デンソー アイリスによるファイナル、第1戦は富士通、第2戦はデンソーが勝利したことで第3戦にもつれ込んだ。このゲームを制したチームがWリーグ2023-24シーズンの優勝。富士通は、16年ぶり2回目のリーグ制覇、デンソーは初優勝を目指し、ともに必勝を期す戦いだ。

富士通#7林咲希が3Pシュートのフェイクからのドライブで先制。すると、デンソー#8髙田真希がインサイドアタックで得たフリースローで返す。その後も、富士通#10町田瑠唯がドライブを決めれば、デンソーの#13木村亜美ドライブをやり返すなど一進一退の攻防に。富士通は#7林、#52宮澤夕貴、#25内尾聡菜が3Pシュートを決め、インサイドでは#8ジョシュア ンフォンノボン テミトペが高さを見せる。デンソーは#23 篠原華実、#13木村の3Pシュート、#8髙田、#0馬瓜エブリンらが積極的にゴールにアタックして対抗。ハイペースな点の取り合いとなった1Qは23-22で富士通が1点のリードで終えた。



2Qに入ると富士通はディフェンスの強度を上げ、そこから着実に得点につなげていく。デンソーも#0馬瓜の2本の3Pシュートなので食らい付くが、アウトサイト、インサイドとバランスよく攻める富士通が徐々に点差を開げていき、一時は12点差を奪った。第2戦の敗戦のあと「もう一度富士通の走るバスケットをやりたい」と話していた#52宮澤の言葉のとおりの展開となり、45-36と9点のリードを持って前半を終えた。

後半に入るとデンソーが#88赤穂ひまわりがドライブからのダブルクラッチでこの試合初得点を挙げると、#13木村、#8髙田と続き42-45とあっという間に3点差に詰め寄る。
富士通はタイムアウト明けに#7林の3Pシュートが決まり一息つくと、再び点の取り合う展開に。ここで#10町田の3Pシュートが飛び出し、57-47と再び点差を2桁にすると、その後も快調に加点。クォーター終盤にデンソーが挽回し、#88赤穂がブザービーターで55-64と9点差まで押し返した。

最終クォーターも富士通はディフェンスが機能するが、そんな中、デンソーは#8髙田がフリースローで、#0馬瓜がスティールからのファストブレークで追加点。ベテランがつなぎ、何とか踏み止まる。さらに#88赤穂がジャンプシュートを沈め61-68と7点差とし、デンソーの追い上げムードを生む。このムードを断ち切ったのは、この試合好調なプレーを見せていた#9赤木里帆だった。3Pシュートの際ファウルを受けると、きっちりと3本を成功。#9赤木はベンチからの出場でこの試合12得点を記録した。

このプレーを期に再び富士通が走り出すと、残り4分28秒、#52宮澤が3Pシュートを決めて80-65と15点差となる決定打。その後、デンソーも最後の粘りで6点差まで詰め寄ったが、終盤のファウルゲームでも#52宮澤、#7林がフリースローをきっちりと決めて、富士通が89-79と逃げ切りを果たした。
「40分間自分たちのバスケットボールができました」とBTテーブスHC。コート上で行われた優勝コーチインタビューの際には、「ファミリーだから」とチームメンバー全員を呼び寄せ、チームでつかんだ優勝に「最高です」と笑顔を弾けさせた。
長年にわたり富士通をけん引してきた#10町田は「入団して13年間。やっと、恩返しができたかな」と自身初となる優勝に涙を浮かべた。






■2023-24 Wリーグ ファイナル結果
優勝 富士通レッドウェーブ (16年ぶり2回目)
準優勝 デンソー アイリス

第1戦 〇 富士通 64 – 57 デンソー
第2戦 富士通 62 – 73 デンソー 〇
第3戦 〇 富士通 89 – 79 デンソー



■プレーオフベスト5
ジョシュア ンフォンノボン テミトペ(富士通 #8)
町田 瑠唯(富士通 #10)
宮澤 夕貴(富士通 #52)
馬瓜 エブリン(デンソー #0)
赤穂 ひまわり(デンソー #88)

■プレーオフMVP
宮澤 夕貴(富士通 #52)





文/飯田康二(月刊バスケットボール)

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