月刊バスケットボール12月号

Wリーグ

2024.04.08

富士通が2年ぶり6回目のファイナル進出!シャンソン化粧品との決戦に競り勝つ[Wリーグプレーオフ・セミファイナル]

昨日以上のスタートを見せた富士通が逃げ切り


4月7日、Wプレーオフ・セミファイナル第3戦(東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナ)、富士通 レッドウェーブ(レギュラーシーズン1位)とシャンソン化粧品 シャンソンVマジック(同5位)が対戦。1Q34-14と昨日以上のスタートを見せた富士通が、粘るシャンソンに93-72で勝利。富士通が2年ぶり6回目のファイナル進出を決めた。ファイナルは4月13〜15日、武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナで開催。昨日勝ち上がりを決めたデンソー アイリス(同2位)と対戦する。

【動画】富士通レッドウェーブ勝利の瞬間をチェック

シャンソンはセミクォーターファイナルでアイシン ウィングス(同8位)を85-79で下すと、クォーターファイナルでは昨季準優勝のトヨタ自動車 アンテロープス(同4位)に88-82でアップセットを起こして勝ち上がり。第1戦は、富士通が攻防で見事なバスケを展開。#10町田瑠唯が17アシスト、#52宮澤夕貴が30得点を記録し、チームとしても3Pシュート成功率50%(11/22)をマークして73-59で勝利した。そして昨日の第2戦は富士通が19-0というスタートを切ったものの、シャンソンが徐々に巻き返していき、4Qは1点差を争う接戦に。その中で#1小池遥がここぞという局面で3Pシュートを射抜き、71-70で大逆転勝ち。そして今日、ファイナル進出をかけての第3戦が行われた。



まるで昨日のリプレーを見ているような立ち上がりになった。富士通はまず#10町田瑠唯がペネトレイトからレイアップを決めると、#8ジョシュア ンフォンノボン テミトペ、#52宮澤夕貴も続いて開始2分で8-0というスタートを切る。シャンソンは直後に#1小池遥のフリースローで初得点を奪うと#14吉田舞衣がセミファイナル初の3Pシュートを成功。5点差とすると45佐藤由璃果、#4イゾジェ ウチェも続き、リズムが生まれたかと思われたが、富士通のオフェンスが止まらない。空いたゴール下にパスを入れて#8ジョシュア、#52宮澤が2Pシュートを沈めると、#7林咲希、#10町田瑠唯が3Pシュートで追加点。34-14と1Qで昨日(17点差)以上のリードを奪った。

シャンソンは逆転勝利を果たした昨日の試合、2Qでチェンジング・ディフェンスから攻撃につなげて24-12と一気に巻き返した。同様にディフェンス強度を上げていくと#4イゾジェが本来の得点力を披露。#45佐藤もリバウンドから決めるなど、いいオフェンスを見せる。それでも富士通はベンチスタートの#2林真帆の3Pシュート、#9赤木里帆のロング2Pなどでつなぐと、残り5分からスタメンを投入。52-33でリードを守って後半を迎えた。富士通は何と前半3Pシュート6/7、85.7%と驚異的な数字を残した(#7林は3P3/3)。

3Qに入っても富士通の集中力をキープ。ゾーン・ディフェンスでターンオーバーを誘発。シャンソンはインサイドでのシュートがなかなか打てなくなる。そして残り3分35秒、富士通#8ジョシュアの得点で68-37と30点オーバーに。タイムアウト後、シャンソンのディフェンスがハードになると、早い展開から#1小池が3Pシュート、#12知名祐里がフリースローで追加点。富士通の72-45で3Qを終えた。

27点差で迎えた4Q、シャンソンは#3金田が得点源に。3Pシュート、2Pシュートと決めると、チーム全員でオフェンス・リバウンドを拾ってドライブからリバースレイアップ。点差を詰めていくと残り5分、#45佐藤のフリースローで58-78と20点差に。富士通のオフェンスもスローダウンしたものの、着実に時間を使っていって逃げ切り。2年ぶり6回目のファイナル進出を決めた。






文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

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