月刊バスケットボール6月号

NBA

2024.04.06

「NBAバスケットボールスクール」が開校、5〜18歳までを対象にスキルアップを目指す

世界で18か国目になる「NBAバスケットボールスクール」


4月5日、東京・渋谷教育学園渋谷中学校・高等学校にて「NBAバスケットボールスクール」が開校。そのセレモニーと体験会が行われた。

同スクールは、5〜18歳までを対象としたバスケットボール育成プログラム。選手、保護者、コーチ、組織が上達と育成のプロセスをよりよく理解し、実行できるようカリキュラムが構成されていて、世界各地にいるNBAの国際オペレーション・スタッフと直接連携する国内外のコーチの指導のもと、オンコート・トレーニング、ストレングス&コンディショニング、総合的なウェルネス、バスケ教育に重点を置くもの。2017年の設立以来、オーストラリア、ブラジル、中国、スペイン、アラブ首長国連邦など、世界のあらゆる地域に開校されていて、日本は18か国目になる。


鈴⽊良和⽒(エルトラック代表取締役)


NBAアジアと連係して日本で選手たちを指導するのは株式会社エルトラックのコーチたち。本日行われた開校セレモニーでは、鈴⽊良和⽒(エルトラック代表取締役)が「NBAと長い時間をかけて準備してきて、この日を迎えることができた。皆様に感謝申し上げます」と謝辞を述べると、Bリーグとの連動で行われているJr.NBAクリニックのコーチとしてもお馴染み、ナタリア・アンドレ氏(NBA Asiaバスケットボールオペレーション)は「健康にもつながり、スポーツマンシップ、チームワーク、互いを尊重する力や様々な価値観を学べる機会になるはず。エルトラックと協力して進めていけることがうれしい」と笑顔を見せた。セレモニーでは、かつてソニックスやヒートなどでプレーしたゲイリー・ペイトンからのビデオレターも公開。「ようこそNBAバスケットボールスクールへ。素晴らしい選手になる第一歩を踏み出したね。常にハードワークを心がけること。そして楽しむことを大事にしてほしい」とメッセージを語った。スクールにはナイキが公式パートナーとなっていて、受講者とコーチにウエアを提供するという。セレモニーの後、約40名の選手たちに対しての指導に移行。エルトラックのコーチが指導を行った。

鈴⽊⽒は「エルトラックを立ち上げて約20年。1都4県で100人近いコーチがいる状況になっています。魅力的なNBAとともに、いずれは全国にベースを作り、各地でバスケを楽しみ、成長できるようになれれば」といずれ規模を大きくしていきたいと意欲を見せた。また、アンドレ氏は「スクールではNBAのコーチによる洗練されたプログラムを提要する。私たちは既存のクラブや練習会から場所を奪うようなものではなく、一緒にレベルアップしていければと考えている」と説明した。

塾のようなイメージとなる「NBAバスケットボールスクール」という試みが、どんな影響を与えていくのか、今後が楽しみである。



「NBA バスケットボールスクール」
www.japan-nba-basketballschool.com

文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

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