月刊バスケットボール10月号

FIBA 3x3アジアカップは豪州が男女共に優勝、日本代表は男女共にQFで敗退

日本は男女共に準々決勝で敗退


シンガポールで行われていたFIBA 3x3アジアカップ(3月27〜31日)は男女共にオーストラリアが優勝。日本代表は男女共に決勝トーナメントに駒を進めたが、いずれも準々決勝で敗退している。

【動画】男女日本代表の決勝トーナメント準々決勝を見る

男子日本代表は、予選グループ戦でオーストラリアに13-20で敗れたものの、フィリピン戦では、ケネディトーマス(茨城ロボッツ)が11得点、保岡龍斗(秋田ノーザンハピネッツ/ALPHAS.EXE)が2Pシュート3本を決めて8得点と活躍。22-12で勝利してプールC2位で決勝トーナメントに駒を進めた。準々決勝のイラン戦は判定に泣かされることになった。残り53秒、保岡の2Pシュートで12-10とリードすると、残り5秒でマティン・アガジャンプールにシュートを決められる。当初1ポイントと判定され、12-11でタイムアップとなったのだが、判定が覆って2ポイントに。そしてオーバータイムに突入すると同じアガジャンプールにまたも2Pシュートを決められて12-14。悔しい敗戦となり、7位で大会を終えた。


保岡龍斗(秋田ノーザンハピネッツ/ALPHAS.EXE)



一方、女子日本代表はグループラウンドでイランに17-16、タイにはオーバータイムの末に19-16で勝利。プールB1位で決勝トーナメントに進んだ。ニュージーランドとの準々決勝、日本は栗林未和(東京羽田ヴィッキーズ)の活躍で6-1というスタートを切ると、リードを保っていく。しかし、残りシャーネ・ププケ・ロバティに連続得点を許して10-13と逆転を許す。最後まで粘りを見せたものの14-15でタイムアップ。5位で大会を終えた。


栗林未和(東京羽田ヴィッキーズ)

今大会への出場は、男女各8枠しかないパリ五輪の出場権獲得を目指しての強化も兼ねてのもの。8つの内、3つは昨年11月1日付けのランキングで決定(男子はセルビア、アメリカ、中国、女子は中国、アメリカ、フランス)。残り5枠は、「FIBA 3x3ユニバーサリティオリンピック予選」の1(日本は男女とも出場権なし)、2(5月3〜5日、栃木・宇都宮/ライトキューブ宇都宮)からそれぞれ1チーム、「FIBA 3x3オリンピック予選」(5月16日〜19日、ハンガリー/デブレツェン)で残る3チームが決まるスケジュールになっている。



■FIBA 3x3アジアカップ
<男子>
優勝:オーストラリア
準優勝:イラン
3位:モンゴル
<女子>
優勝:オーストラリア
準優勝:ニュージーランド
3位:モンゴル

■男子:準々決勝敗退
<メンバー>
ケネディトーマス(茨城ロボッツ)
落合知也(ALPHAS.EXE)
保岡龍斗(秋田ノーザンハピネッツ/ALPHAS.EXE)
斉藤諒馬(UTSUNOMIYA BREX.EXE)
<3月30日(土)グループラウンド>
日本●13-20〇オーストラリア
日本〇22-12●フィリピン
1勝1敗で、POOLC2位となり、決勝トーナメントに出場
<3月31日(日)準々決勝>
日本●12-14〇イラン

■女子:準々決勝敗退
<メンバー>
千葉歩(東京羽田ヴィッキーズ)
金田愛奈(シャンソン化粧品シャンソンVマジック)
栗林未和(東京羽田ヴィッキーズ)
古木梨子(東京医療保健大学/トヨタ自動車アンテロープス)
<3月30日(土)グループラウンド>
日本〇17-16●イラン
日本〇19-16●タイ
2勝で、POOLB1位となり、決勝トーナメントに出場
<3月31日(日)準々決勝>
日本●14-15〇ニュージーランド





文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)、写真/©fiba.basketball

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