月刊バスケットボール6月号

Bリーグ

2024.03.27

「B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2024」が開幕、4連覇を目指す名古屋D U15は初戦に勝利

B.LEAGUE U15 No.1決定戦が開幕!


3月27日、東京体育館(東京都渋谷区)で「B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2024」が開幕。5日間で行われる今大会、本日は予選リーグ36試合が行われた。

B.LEAGUE U15チーム文化の構築と醸成、世界に通用する選手の輩出に向けた育成強化の礎を形成するための機会を提供する「B. LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP」。7回目となる今大会は過去最高の48クラブが出場。2日間の予選リーグのあと、3日間をかけて決勝トーナメントを行ってNo.1を決める。なお、ベスト4には海外チームとの交流を通して世界に挑戦する意識を高め、国際的に通用する選手やチームの輩出につながる機会の提供を目的とした大会「B.LEAGUE U16 CHALLENGE CUP 2025」への出場権が与えられる。


ゲームメイクに加えて得点力も見せた名古屋D U15の#17小笠原和真

B.LEAGUE U15最大のタイトルとあって、初日から多くの熱戦が繰り広げられた。目下3連覇中である名古屋D U15は、秋田 U15と対戦。試合序盤からリードを作ったものの、秋田 U15はフィジカルなプレーで挽回。2点差まで迫ったものの、再度名古屋D U15が引き離して63-54で勝利した。昨季までトップチームに携わり、今季からチームを率いている名古屋D U15の吉田英司HCは「選手たちには、勝たなければというプレッシャーがあります。でも、それを楽しみながらやっていこうと1年間指導してきました」と説明。そのうえで「対戦したい」と語ったのが、昨季までチームを指導していた末広朋也HCが現在指揮を振るう琉球 U15だ。「私も1年一緒にやらせていただいている師匠のような方なので、対戦できたら楽しみです。まずは残る試合を頑張っていきます」と語った。
その琉球 U15はA千葉 U15に対して107-24で快勝。末広HCは「将来、自分よりも能力が高い相手とマッチアップしても位置やタイミングを使って勝てるような選手になってほしいという指導をしていることもあって、試合内容としては点差ほど満足できない試合でした」と本音を語ると、古巣との対戦については「お互いに手の内をわかっている相手ですし、実現が楽しみですね。ウチがそこまで行けるように頑張りたいと思います」と笑顔を見せた。勝ち上がった場合、両者は準決勝で対戦することになる。


#54越圭司とのツーガードで琉球 U15のキープレーヤーとなる#29宮里俊佑 

2年連続で準優勝と悔しい思いをしている福岡 U15は、愛媛 U15に対して1Q25-2という好スタートを切ると、その後も隙を見せることなく82-34で快勝。鶴我隆博HCは、「ディフェンスをしっかりやるという伝統を見せられた」と試合を振り返ると、Jr.ウインターカップ2023-24では不完全燃焼に終わった(連覇を目指すも2回戦敗退)と語り、「選手たちはそれを反省し、3か月間強い気持ちで頑張ってきてくれました。その成果を見せる大会にしたいと思います。まずは自分たちのバスケをしっかりとやること。1試合ずつ頑張っていきたいです」と眼の前に試合に集中して勝ち上がっていければと語った。


鶴我隆博HCも全幅の信頼を寄せる#6永善元希(福岡 U15)は攻防でパワフルなプレーを披露

またJr.ウインターカップ2023-24で3位となったSR渋谷 U15は、熊本 U15に65-55で勝利した。秋葉真司HCは、「Jr.ウインターカップ2023-24では上位の壁が厚いと痛感しました。ディフェンスと速い展開のバスケという強みが出せなかった時間帯に、チームとしてどう打開するかを大きなテーマとしてこの数か月やってきました」と語り、簡単なものではないと理解したうえで優勝を目指して戦うと力強く語った。そのほか昨年3位でJr.ウインターカップ2023-24ベスト8の横浜BC U15は岐阜 U15に138-28で大勝。昨年4位の島根 U15も大阪 U15に57-45で勝利した。
大会2日目の3月28日は残る予選リーグ36試合を予定。決勝トーナメントへの勝ち上がりをかけた戦いも増えるだけに、さらに熱戦の多い一日になりそうだ。

■3月27日試合結果

群馬 U15 33-102 秋田 U15
立川 U15 68 – 65 北海道 U15
埼玉 U15 51 – 49 新潟 U15
A東京 U15 71 – 86 愛媛 U15
熊本 U15 46 – 71 FE名古屋 U15
滋賀 U15 66 – 48 信州 U15
岡山 U15 41 – 51 A千葉 U15
U15 川崎 54 – 41 神戸 U15
八王子 U15 46 – 67 大阪 U15
仙台 U15 43 -49 越谷 U15
横浜EX U15 38 – 52 福島 U15
広島 U15 76 -55 岐阜 U15
山口 U15 42 – 94 群馬 U15
佐賀 U15 47 – 43 立川 U15
奈良 U15 86 – 39 埼玉 U15
富山 U15 76 – 61 A東京 U15
SR渋谷 U15 65 – 55 熊本 U15
東京Z U15 53 – 42 滋賀 U15
京都 U15 55 – 50 岡山 U15
三遠 U15 50 – 79 U15川崎
静岡 U15 71 – 27 八王子 U15
鹿児島 U15 67 – 61 仙台 U15
香川 U15 68 – 62 横浜EX U15
青森 U15 51 – 55 広島 U15
秋田 U15 54 – 64 名古屋D U15
北海道 U15 61 – 81 千葉J U15
新潟 U15 45 – 72 岩手 U15
愛媛 U15 34 – 82 福岡 U15
FE名古屋 U15 52 – 69 山形 U15
信州 U15 63 – 66 茨城 U15
A千葉 U15 24-107 琉球 U15
神戸 U15 69-70 長崎 U15
大阪 U15 45-57 U15島根
越谷 U15 62-48 三河 U15
福島 U15 58-53 宇都宮 U15
岐阜 U15 29-138 横浜BC U15

文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

タグ: B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2024

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