月刊バスケットボール6月号

Wリーグ

2024.03.21

E級審判ライセンスを持つ英語ペラペラのWリーグ好きアイドルCANDY TUNE福山梨乃

昨年、日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞したFRUITS ZIPPERの妹グループCANDY TUNE。そこに所属する福山梨乃さんはバスケ好きが高じ、観戦のため北海道や沖縄に遠征するだけでなく、JBA公認E級審判ライセンスを取るまでに。また、帰国子女のため英語が堪能ということもありNBAの解説も理解できるというバスケにどっぷりハマる要素をたくさん持っている。その福山さんにバスケ愛をたっぷりと語ってもらった。

東京2020大会ベルギー戦を見て女子バスケの魅力にハマる


――福山さんが所属しているアイドルグループCANDY TUNEの紹介をお願いします。

「アソビシステムに所属していて、アイドル文化を原宿から世界に向けて発信するKAWAII LAB.(カワイイラボ)というプロジェクトで活動しています。私たちCANDY TUNEは2023年3月にデビューして最近1周年を迎えたばかりで、先輩グループには昨年の日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞されたFRUITS ZIPPERさん、後輩グループにはSWEET STEADYさんがいます」

――アソビシステムは、きゃりーぱみゅぱみゅさん、新しい学校のリーダーズなどコンセプトがユニークなアーティストさんが所属している事務所ですね。その中で、FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE、SWEET STEADYの3組は衣装も曲も「アイドル!」というイメージですが、CANDY TUNEの特徴を教えてください。

「色で言うと、ハッキリしたビビッドなイメージだと思っていただけると分かりやすいかなと思います。結構ギャルというか、明るい、うるさい、かわいいが詰まっています。FRUITS ZIPPERさんは清楚で王道なかわいいで、曲も令和っぽいものが多いのですが、私たちCANDY TUNEは元気めでパワフル、ガツガツ踊る曲が多かったりします」

――AKB48で例えると、アイドル王道のチームAに対し、体育会系のチームKという感じですね。

「あ、それが分かりやすいと思います(笑)」

【写真11点】福山梨乃さんフォトギャラリーをチェック





7人組のCANDY TUNE、中列左の水色の衣装を着用しているのが福山さん

――そのCANDY TUNEに所属している福山さんは、バスケ大好きだとお聞きしています。

「バスケ経験はなく、スポーツもダンスをしていただけで、球技もやったことがありません。でも運動神経はいいほうで、スポーツ全般大好きなんですけど、バスケは苦手な分野です(笑)。ハマったきっかけは、東京2020オリンピックの女子バスケ、日本vsベルギー戦を見たことです(残り15.6秒で林咲希/現富士通が逆転3Pシュートを決めて日本が86‐85で勝利)。そのときに、女子バスケを観戦する面白さに初めて気づきました。そこから選手のかわいさにも気づいて、推し選手ができてハマっていったという感じです。ルールもボールがリングに入ったら得点というのがシンプルで、『あ!入った』『あ~入らなかった』と楽しめました。ファウルは『え!なんで今止められたの?』と難しいですが(笑)」

――たまたま東京2020オリンピックのバスケの試合を見たのですか?

「私、時事ネタが結構好きでニュースとかも追っているのですが、時差がない環境でオリンピックが見られるのは貴重な機会だと思って、当時はテレビでやっているほぼ全競技を見ていました。その中でハマったのが女子バスケだったんです。オリンピックが終わったあと、どうやら女子のWリーグが始まるらしいということを同じときにバスケ好きになった母が調べてくれて、アイドル活動がなかった年始に代々木競技場第二体育館に富士通レッドウェーブ対山梨クィーンビーズの試合を見に行きました。目的は、オリンピックで好きになった町田瑠唯(富士通)選手を見るためです。もともとアイドルを見ることが好きだったので、『本人が目の前にいる!』という感覚が強くて、正直、試合内容とか覚えていないんです(笑)。もう、ひたすら『かわいい!』と思いながら町田選手を目で追っていました(笑)」





東京2020オリンピックの女子バスケ、日本vsベルギー戦を見てバスケの魅力にハマったという

――Wリーグで推しは町田選手だけですか?

「ENEOSサンフラワーズの宮崎早織選手もです。ポイントガードが好きで、この2選手をメインで追っています。町田選手は常に冷静で、本当にノールックパスがスゴくて「え!今のどうなったの?」ということが多いので、リプレイ映像を流してほしいぐらいです。頭脳派なバスケをしていて、周りの選手をサポートしている感じがすごく好きです。宮崎選手は、速攻の際にスピードに乗っている躍動感がスゴいだけでなく、ディフェンスもうるさくてクセになるというか。ユラ(宮崎のコートネーム)さんにしかない、エンターテイメント性のあるバスケが魅力です。ほかに、町田選手の応援で富士通の試合はよく見ていたので、今回、メジャーリーグの大谷翔平選手と結婚した田中真美子選手のこともすごいセンターだな、と思っていて写真も撮っています」

――観戦するときは、どこから見ているのですか?

「ベストはベンチ側のコートエンドの最前です。そこだと写真もいいのが撮れるんですよ。というか、写真を撮るためにいい席を取りたいという感じです。もともと自分がアイドルのファンだったときもカメコ(カメラ小僧のこと)をしていて、初めてバスケの試合を見たときに『写真を撮っていいんだ!』と気づいてハマりました。撮ったものを自分で見て満足するタイプなのでSNSにアップしたりはしていないのですが、ユラさんには私が撮った写真をDMで送ったりしているのでたまにInstagramのストーリーに載せてくれたりしています。ユラさんは私のことをフォロバして下さって、私がアイドルをしているのを知っていてくださっています」



福山さんが撮影した宮崎早織選手(福山さん提供)





取材・文○高木希武 写真○石塚康隆

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