月刊バスケットボール7月号

堀内桜花インタビュー「Wリーグで力を試し、チャンスがあれば海外に」【ウインターカップ2023感動大賞/女子プレーヤー部門】

 昨年12月に行われた「SoftBank ウインターカップ2023」において、女子優勝を飾った京都精華学園。その中心として大活躍した堀内桜花が、月刊バスケットボールが毎年投票を募っている「ウインターカップ感動大賞」の女子プレーヤー部門に選ばれた。絶妙なアシストや要所の得点、抜群の嗅覚を生かしたリバウンドなど、多岐にわたる活躍でチームを支えた堀内。華のあるプレースタイルも相まって圧倒的な得票を得た司令塔に、大会の振り返りや今後の展望、後輩への思いを聞いた。



◼️ウインターカップ2023感動大賞 投票結果
1位 堀内桜花(京都精華学園No.4) 400票
2位 絈野夏海(岐阜女No.4) 343票
3位 田中こころ(桜花学園No.4) 173票
4位 黒川心音(桜花学園No.5) 85票
5位 桃井優(京都精華学園No.17) 52票


【表】ウインターカップ2023感動大賞の得票結果

「誰よりも多くの経験を積むことができた」
京都精華学園での中高6年間

──感動大賞受賞を知ったときの率直な気持ちを教えてください。
 月バスのインスタグラムを見て知ったのですが、最初は『何やろ?』と思って、投稿を見たらびっくりでした(笑)。個人もですが、皆さんが投票してくれたおかげでチーム部門も受賞することができたので、すごくうれしかったです。それに、前の年だったら桜花学園の横山智那美さん(トヨタ自動車)が選ばれていた賞だったので、『自分でいいんですか?』という気持ちでした。

──ウインターカップから早くも2か月が経過しました。改めてどんな大会でしたか?
 2年生のときは、当時の3年生のおかげでインターハイとウインターカップの2冠が取れてすごくうれしかったのですが、今年度のチームはまた全然違ったカラーでした。前の年に優勝している分、みんなプレッシャーも感じていたし、ウインターカップまでにもいろいろな経験をさせてもらっていました。だから、経験させてもらっていた分、それを後輩に伝えながら戦った大会だったなと思います。


──プレッシャーに打ち勝って優勝した瞬間は、どんな感情が湧き上がってきましたか?
 正直、インターハイで日本一が取れたときにすごくうれしくて、『もう、ここで終わってほしいな』と思っていたんです(笑)。でも、その後にU18日清食品トップリーグでも優勝することができて、最後にウインターカップも優勝できたので、優勝が決まった瞬間はうれしさと『やっと終わった〜!』という感情というか。勝てて良かったです。




──いろいろなものから解放された感覚だったのですね。大会中で印象深かったことは?
 1年生の頃からウインターカップには出させてもらいましたが、3年間同じホテルに泊まったんです。そのホテルのスタッフさんがとても優しくて、いつも試合の日にはバスの見送りをしてくれたり、優勝した後にはお祝いのケーキを出してくれたりしました。それは思い出です。

──優勝の翌日には、早速シャンソン化粧品の選手として試合にも出場していましたね。東京から試合会場がある新潟への移動も含め、疲労はなかったですか?
 疲労などはそこまでなかったので、大丈夫でした。女子の決勝が1228日で、もともと2930日にWリーグの試合があることは知っていたのですが、決勝の翌日に合流するかは事前には決めていなかったんですよ。でも、優勝して良い形で高校の大会を終えられたので、その夜に考えてシャンソン化粧品の方に「明日、行きます」と伝えました。その日はチームメイトと一緒に過ごしたのですが、3年生は疲れてすぐに寝ちゃいましたね(笑)。翌朝にみんなが京都に帰ったので、私はそれを見送ってから新潟に向かいました。


──イゾジェ ウチェ選手とも再開しました。久しぶりに会ったときはどんな反応をしていましたか?
 チームが泊まっているホテルに行ったんですけど、ウチェは私が着くのを待っていてくれて、ずっとニコニコしていました。いろいろと(気持ちが)伝わってきました(笑)。

──シャンソン化粧品では背番号11を選択しました。その理由は?
 ミニバスの56年生の頃に11番を着けていて、特に5年生のときの1つ上の代が一番強かったんです。その思い入れもあって、あとは『11番って何かかわいいなぁ〜』って(笑)。考えたというか、すぐに11番に決まりました。でも、ピンクのユニフォームはまだ全然似合っていないです(笑)。

──京都精華学園では中高6年間を過ごしました。改めて、どんな6年間でしたか?
 中学1年生の頃から寮に入って、最初の3年間は校長先生(山本綱義コーチ)が寮までの送り迎えをしてくださったり、とにかく感謝しかないです。中1の頃から試合に使ってもらえて、誰よりも多くの経験を積むことができたと思います。それがあったからこそ、高校最後の年でキャプテンをさせてもらって、良い形で終われたので、すごく感謝しています。





──高校2年時の夏から秋にかけては、ケガでなかなかうまくいかない期間もありましたね。
 自分としてはもうプレーできると思っていた中で、「まだプレーしてはいけない」と言われたことが納得できなくて…。当時は思うところがあったのですが、いろいろな人の支えや言葉があって、最後は『自分自身が変わらないといけない』と思えたので、そこで気持ちを切り替えられたことはよかったなと思います。

──シャンソン化粧品では今のところどの選手と仲が良いですか?
 京都精華学園の選手を除くと、いろいろ教えてくださるのは年も近い知名祐里さんやキャプテンの小池遥さんです。あとは同じ大阪出身の金田愛奈さんと山本美空さんも仲良くしてくれて、この前の試合では大阪まで一緒に帰ってくれたんです。

──今後の目標にはどんなことを設定していますか?
 Wリーグは高校とは全然違うと思うので、まずはシャンソン化粧品で自分がどれだけできるかを試してみたいです。あと、個人的には海外でプレーしてみたいという思いがあるので、そこも考えながら、もしチャンスがあるなら行ってみたいです。

──英語はできますか?
 今、勉強中です。崎濱(秀斗)さんに教えてもらわないといけませんね(笑)。

──では、最後に後輩と投票してくれた方々に一言お願いします。
 まず、後輩に対してです。ウインターカップ連覇と3冠(インターハイ、トップリーグ、ウインターカップ)を達成したことによって、プレッシャーはすごく大きいと思いますが、今年は今年で違ったチームカラーがあると思います。それをしっかりと作っていってほしいですし、校長先生の指示を徹底して、精華のバスケットをしてくれたらいいなと思います。
 投票してくださった方々には、ものすごい人数がいる中から自分に投票してくださりありがとうございました。感動大賞っていうのをいただけたのは、いろいろな方々の応援があったからこそだと思いますし、それによって高校3年間を頑張ることができました。応援してくださる方々ためにも、次の舞台でも頑張っていきたいと思うので、引き続き応援をよろしくお願いします!




Profile
ほりうち・さくら/京都精華学園高3年/169cmPG/大阪府出身/京都精華学園中



写真/JBA、取材・文/堀内涼(本誌編集部)

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