月刊バスケットボール6月号

Bリーグ

2024.02.09

「Bリーグ U18インターナショナルカップ2024」が明日開幕! 北海道、名古屋D、千葉J、琉球と海外勢の激闘に注目

海外勢が初参加!どんな激闘が見られるか!?


2月10日(土)〜12日(月・振休)、国立代々木競技場第二体育館を舞台に「Bリーグ U18インターナショナルカップ2024」が開催される。2021-22シーズンから実施されている大会だが、過去2大会は新型コロナウイルスの影響で海外チームの招聘を断念。今回ついに海外のユースチームを招聘。BリーグU18の4チームと対戦することになった。

この大会はBリーグU18チームと海外チームの交流を通して、世界に挑戦する意識を高め、世界に通用する選手の輩出に向けた育成強化の礎を形成するための機会を提供することを目的としたもの。今回は、東野智弥技術委員長(公益財団法人日本バスケットボール協会)より「アジアの強豪である中国とユース年代で対戦すべき」という推奨から中国の広東宏遠 U18を、さらに多くのNBA選手も輩出するなどリーグとしてユースに力を入れていて、FIBAワールドカップ2023優勝国であるドイツのFRAPORT SKYLINERS U18を招聘した。
迎え撃つのはU18 エリート8リーグ優勝のレバンガ北海道 U18、準優勝の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ U18、そして3位の千葉ジェッツU18。さらにU18チャンピオンシップで3位となった琉球ゴールデンキングスU18。大会は初日に2グループ(Aグループ/北海道U18、琉球U18、広東宏遠 U18、Bグループ/名古屋D U18、千葉J U18、FRAPORT SKYLINERS U18)に分かれて予選リーグを実施。その順位を受けて、残り2日間で順位決定トーナメントを行って優勝を決める。


BリーグU18最強チームと呼べる北海道U18

BリーグU18でまず注目すべきはU18チャンピオンシップ、U18 エリート8リーグで共に3連覇を達成している北海道U18だ。絶対的エースでB1経験も豊富な#11内藤耀悠、昨年のチャンピオンシップでMVPを獲得した#6赤根涼介、エリート8MVPの#10越後晴貴、#5村上琥羽ら頼れる3年生に加えて、ユース育成特別枠でB1出場を果たしている2年生の#4阿部竜大、爆発力を持つ1年生の#12西村優真など実力ある選手が揃っている。しかしながら最大の強みはチームとしての完成度にある。齋藤拓也HCは選手の主体性を重んじてきており、劣勢の局面も自分たちでディフェンスからリズムを作って解決してきた。BリーグU18最強チームが海外勢に対して、どんな試合を見せるのかは興味深い。


名古屋D U18の#7今西優斗(写真左)と#2若野瑛太(写真右)

そして北海道U18のライバルとなる名古屋D U18も高いポテンシャルを持つチームだ。前週行われたBリーグU16チャレンジカップ2024で優勝に貢献した#2若野瑛太は、昨年10月にB1最年少デビュー&得点(16歳4ヵ月15日)を飾っているホープ。SF/PF登録ながらハンドラーにもなれてドライブ、3Pシュートで得点もできるなど多彩なプレーを見せる。また、若野がデビューする前の最年少記録を持っていた#7今西優斗はゴールへのアタックが魅力。そして#3梅村航大、#12宇藤アソブ、#14川邉蒼侑など3Pシュートを得意とする選手も多い。武器であるアウトサイドからの攻撃を生かすためには、インサイドの要となる#70中西真那斗がリバウンドで頑張る必要がある。


すでにB1デビューを果たしている千葉J U18・#00関谷間(写真左)と琉球U18の主軸となる#1宜保隼弥(写真右)

エリート8リーグ3位で出場権を手にした千葉J U18のロスターには、すでにB1デビューを果たしている#00関谷間が登録された。身長184cmながらボースハンドダンクもできる身体能力と高校生離れした筋骨隆々の肉体を生かしたドライブという武器を持つ関谷は、流れを変えられる選手でもある。またエリート8リーグでベスト5に選ばれている#30小倉貴志は、特に3Pシュートにも注目したい。
琉球U18はBリーグオールスターの3Pシュートコンテストで3位タイとなる18ポイントをマークした#1宜保隼弥がチームの主軸となる。さらにハンドラーの#99新垣元基と#0須藤春輝、インサイドで強さを見せる#77佐取龍之介、3Pシュートを武器とする#11平良南海輝、#25上原颯太など、どこからでも得点できるメンバーが揃っている。

ドイツから参加のFRAPORT SKYLINERS U18、中国から参加の広東宏遠 U18は、それぞれ190cmオーバーが9人、8人とサイズある選手が揃っている。優勝の行方もさることながら、海外2チームとの戦いの中で日本の選手たちがどんな成長を遂げるのかも楽しみである。


B.LEAGUE U18 INTERNATIONAL CUP 2024

・開催日程:2024年2月10日 (土) ~2月12日 (月・祝)
・会場:国立代々木競技場 第二体育館 (東京都渋谷区)
・出場チーム
<グループA>
レバンガ北海道 U18 (B.LEAGUE U18 ELITE8 LEAGUE 2023 1位)
琉球ゴールデンキングス U18 (B.LEAGUE U18 CHAMPIONSHIP 2023 3位) ※
広東宏遠 U18 (中国)
<グループB>
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ U18 (B.LEAGUE U18 ELITE8 LEAGUE 2023 2位)
千葉ジェッツ U18 (B.LEAGUE U18 ELITE8 LEAGUE 2023 3位)
FRAPORT SKYLINERS U18 (ドイツ)
※「B.LEAGUE U18 ELITE8 LEAGUE 2023」の上位3チームを除く、「B.LEAGUE U18 CHAMPIONSHIP 2023」最高成績チーム

・大会形式:2グループ (1グループ3チーム) に分かれて予選リーグを開催。予選リーグの順位をもとに順位決定トーナメントを実施。
・配信/バスケットLIVE、B.LEAGUE公式YouTube
・大会公式サイト/https://www.bleague.jp/u18-Internationalcup/2024/

・試合スケジュール
<2月10日 (土)>
10:00〜[グループA]琉球 U18×広東宏遠 U18
11:45〜[グループB]千葉J U18×FRAPORT SKYLINERS U18
13:30〜[グループA]北海道 U18×琉球 U18
15:15〜[グループB]名古屋D U18×千葉J U18
17:00〜[グループA]広東宏遠 U18×北海道 U18
18:45〜[グループB]FRAPORT SKYLINERS U18×名古屋D U18

<2月11日 (日)>
10:00〜[準々決勝]Aグループ3位×Bグループ2位
11:45〜[準々決勝]Aグループ2位×Bグループ3位
13:30〜[準決勝]Aグループ1位×No.7の勝者
15:15〜[準決勝]Bグループ1位×No.8の勝者

<2月12日 (月・祝)>
No.試合開始時間ラウンド対戦カード
10:00〜[5位決定戦]No.7の敗者×No.8の敗者
11:45〜[3位決定戦]No.9の敗者×No.10の敗者
13:30〜[決勝]No.9の勝者×No.10の勝者

文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)、写真/山岡邦彦(月刊バスケットボール)

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