女子日本代表が大きな1勝! 世界4位スペインに終始リードを保って逃げ切り[FIBA女子オリンピック世界最終予選2024]
大会初戦で大きな1勝!
2月8日、AKATSUKI JAPAN女子日本代表(FIBAランク9位)はFIBA女子オリンピック世界最終予選2024(OQT、ハンガリー・ショプロン)初戦でユーロバスケット2023準優勝のスペイン(同4位)と対戦。10点差で後半を迎えると、スペインに連続得点を奪わせず。86-75で大きな1勝をあげた。
【表】女子日本代表チームOQTメンバー表をチェック
FIBA女子オリンピック世界最終予選2024はハンガリー、中国、ベルギー、ブラジルで開催。日本はユーロバスケット2023で銀メダリストであるスペイン(同4位)、同大会で4位になったハンガリー(同19位)、FIBAワールドカップ2022ベスト4のカナダ(同5位)が揃うハンガリー会場で戦い、上位3チームに入ってパリ五輪出場権獲得を目指す。
日本は#32宮崎早織、#23山本麻衣、#27林 咲希、#88赤穂ひまわり、#8髙田真希の5人が先発。日本は開始からボールマンに対してプレッシャーをかけていくと#27林が3Pシュートでチーム初得点を奪う。さらにもう1本を決めると#32宮崎が緩急を使ってドライブを決める。スペインは#24ラウラ・ヒルがインサイドで得点。日本に簡単にリード作らせないが、残り7分を切ったところで#12吉田亜沙美を投入すると#23山本が連続得点。さらに#88赤穂のフィールドゴール、#23山本から#8髙田のハイローが決まって先に先に得点していく。こまめに選手交代し、いいプレッシャーをかけ続けると終盤、#30馬瓜エブリン、#3馬瓜ステファニー姉妹が追加点。スペインはピックを使って得点してきたが、26-18で1Qを終えた。
2Qに入ってもスペインにオープンのシュートは打たせない日本。#30馬瓜エがゴールにアタックして得点し、2桁差に。好守の一方で日本は中盤にかけて#27林、#8髙田が2ファウルに。スペインは#10ミーガン・グスタフソンがインサイドで得点。残り5分半で5点差まで迫られる。パスが回らない時間があった日本だが、残り3分半に#27林の3Pシュートで3分ぶりの得点を奪うと、ここからパスが回り出して#27林がさらに2本の3Pシュートを成功。さらに#32宮崎、#31平下 愛佳のレイアップも飛び出して46-36と2桁差を守ってハーフタイムを迎えた。#27林は5本の3Pシュートを決めて15得点。チームとして3Pシュートは36.84% (7/19)を決めている。
#30馬瓜エブリンが得点、リバウンドでチームを勢いづけた
3Qに入ってもいいプレッシャーをかけてシュートミスを引き出す日本は、#23山本、#8髙田の3Pシュートなどで追加点。リードを保つ。クォーター終盤、シュートがリングを弾かれるが、リバウンドで頑張りを見せると#30馬瓜エが2本の3Pシュートを決めるなどで追加点。残り2分で64-49となる。終盤、#11レオノール・ロドリゲスの3Pシュートなどで1桁差に迫られたが、#3馬瓜スがすぐに決め返して69-57として4Qを迎える。
4Qに入っても日本は集中力が切れず。#27林、#8髙田の3Pシュートで追加点を奪う。スペインも#14ラケル・カレラが3Pシュートを決めるが、日本の79-68で残り5分を切る。その後、スペインはインサイドに入れて得点し、残り3分で9点差に。しばらく苦しいオフェンスが続いた日本だったが、#23山本がスピードを生かしてレイアップを成功。再び2桁差にする。#23山本はさらに残り1分46秒に3Pシュートを沈める。これで84-70とすると終盤、1桁差にされたがリードを守り切って勝利。大会初戦で大きな1勝を挙げた。
日本は#27林(3Pシュート6本成功)、#30馬瓜エが両チームトップとなる20得点をマーク。さらに#23山本が15得点をマーク。チームとしてはFG成功率50%(31/62)をマーク。3Pシュートも37.5%(15/40)と高確率で決めた。またハータイムでは17-20とリードされていたリバウンドも35-34と最終的にはリードしている。
FIBA女子オリンピック世界最終予選2024」
大会名称:FIBA Women’s Olympic Qualifying Tournament 2024(FIBA女子オリンピック世界最終予選2024)
開催期間:2024年2月8日(木)~11日 (日)
開催地:中国、ベルギー、ブラジル、ハンガリー
大会公式サイト(英語):https://www.fiba.basketball/oqtwomen/hungary/2024
■ハンガリー会場試合予定
<2月8日(木)>
現地16:30(日本時間24:30)開始予定)/日本(同9位)86-75スペイン(同4位)
現地19:00(日本時間27:00)開始予定)/ハンガリー(同19位)対カナダ(同5位)
<2月9日(金)>
現地15:30(日本時間23:30)開始予定/カナダ対スペイン
現地18:00(日本時間26:00)開始予定/日本対ハンガリー
<2月11日(日)>
現地15:00(日本時間23:00)開始予定/日本対カナダ
現地17:30(日本時間25:30)開始予定/スペイン対ハンガリー
【放送・配信】
・NHK BS 放送日程(※いずれも日本時間)
2月8日(木) 24:20〜
2月9日(金) 25:45〜
2月11日(日) 22:50〜
https://www.nhk.or.jp/bs/
・DAZN
https://www.dazn.com/
※詳細は、公式情報で確認を
【組み合わせ】
中国開催:プエルトリコ(12位)、中国(2位)、ニュージーランド(23位)、フランス(7位)
ベルギー開催:セネガル(20位)、アメリカ合衆国(1位)、ベルギー(6位)、ナイジェリア(11位)
ブラジル開催:ブラジル(8位)、ドイツ(25位)、セルビア(10位)、オーストラリア(3位)
ハンガリー開催:スペイン(4位)、ハンガリー(19位)、カナダ(5位)、日本(9位)
※ランキングは2023年8月21日更新のもの
文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)