月刊バスケットボール6月号

大学

2024.02.07

インカレ男女同時優勝の白鷗大が優勝祝賀会を開催

インカレMVPの脇に、岡山商科大附高時代の恩師、納谷幸二コーチは「昔は小さかったのにもう俺より全然大きいなぁ」と感慨深げだった

2月6日、白鷗大が品川プリンスホテルにて「第75回全日本大学バスケットボール選手権大会 優勝祝賀会」を開催した。


昨年のインカレにおいて、男女それぞれ2度目の優勝を果たした白鷗大。同大学初の男女同時優勝は、長年続くインカレの歴史の中でも日体大、筑波大に続いて史上3大学目となる快挙だ。前日から降り続けた雪の影響も心配されたが、祝賀会は無事に開催。大学関係者のみならず、桜花学園高の井上眞一コーチや福岡第一高の井手口孝コーチら、教え子を白鷗大に送った高校の指導者らも全国から多数出席し、選手たちとともに喜びを分かち合った。

 

精華女高OG(右から樋口鈴乃、三浦舞華、髙木愛華)と恩師の大上晴司コーチ

 

映画『THE FIRST SLAM DUNK』の主題歌『第ゼロ感』の曲とともに、選手一人一人がスポットライトを浴びながら入場して始まった祝賀会。途中、壇上で司会者から選手たちへのインタビューが行われる企画もあり、男子部は小林尚矢、脇真大、佐藤涼成の3人、女子部は樋口鈴乃、三浦舞華、田中平和の3人がそれに答えた。

 

その中で、女子MVPの三浦は「今年は一体感がすごくあるチームでした。今まで以上に、練習の中で積極的にコミュニケーションを取り合うようにしたり、いろいろな方々に応援してもらえるような取り組み方をしたりして、試合に出ている人だけではなくベンチの人や応援してくれる人たちの気持ちも一つになった。全部が一つになっての一体感が、強さにつながったと思います」とコメント。

 

また、祝賀会の中では、佐藤智信監督と親交の深いドウェイン・ケイシー氏(ピストンズ)や、女子日本代表で白鷗大OGの林咲希(富士通)から届いたお祝いメッセージの動画も流された。「リラックスせず、連覇を目指してください」と力強くエールを送ったケイシー氏。

 

1990年代に日本でコーチ修行を積んだケイシー氏はこれまで何度も白鷗大でクリニックを実施してきた

会の締めくくり、男子部の網野友雄監督は「正直なところ、1年前にこのチームが始まったときにはなかなか強いリーダーシップを取れる選手がおらず、うまくまとまれるか不安のある状態でのスタートでした。でも、キャプテンの小林を中心によくまとまってくれたと思います。インカレの準決勝、筑波戦で、小林が第3Qにブザービーターでシュートを決めましたが、そのときのベンチや応援席の盛り上がりを見たときに、『本当にいいチームになったな』と感じました」と選手たちの成長を称賛。そして「このような会を開いていただき、今日改めて、本当に多くの方々に支えられながらバスケットボールに取り組めているんだと感じました。これからも学内に、そして日本中のバスケットボールファンの皆様に明るいニュースを届けられるように頑張っていきますので、引き続きサポートをよろしくお願いいたします」と感謝の言葉を述べた。

1996年から女子部を率いて強豪に育て上げた佐藤監督

続く佐藤監督の挨拶では、「網野監督が僕が言いたいことをほとんど言ってしまったので、私が言うことはあまりないのですが(笑)」と述べつつ、「祝賀会にお越しいただいた皆様、またここに来られていない方々も含め、普段から応援してくださっている皆様に感謝を申し上げたいと思います。私は非常に運の良い男です。関係者の皆様や選手一人一人との出会いが、私を成長させてくれています」と語り、来シーズンに向けて「より厳しい戦いになると思います。それでも、今までと変わらずコツコツと一つずつ積み上げて、良いバスケットボールを見せたい」と意気込みを述べた。

 


最後は男女バスケ部全員で記念撮影

 

 



取材・文/中村麻衣子(月刊バスケットボール)

タグ: インカレ

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