月刊バスケットボール5月号

NBA

2024.01.23

1試合70得点の爆発!昨季MVPのエンビードがシクサーズ新記録を樹立

エンビードが自己最高&チーム新記録の70得点


現地1月22日(日本時間23日)、昨季のシーズンMVPジョエル・エンビード(シクサーズ)は、ホームでのスパーズ戦でキャリアハイである70得点をマーク。今季のNBA最高得点はチームのレジェンド、ウィルト・チェンバレンの記録を抜くフランチャイズ新記録になった。

【動画】エンビードの全得点シーンをチェック

歴史的な夜となったスパーズ戦、シクサーズの初得点はエンビードのものだった。タイリース・マクシーのパスをトップで受けると3Pシュートの際にファウルを受けて3本のフリースローを決める。その後、プルアップジャンパーにステップバック・ジャンパーを決めていくと残り7分、インサイドでパスを受けてトマホークダンク。早くも2桁得点に載せると1Qだけで24得点を奪う。2Qは開始5分ベンチで休んだこともあって10得点となったが、それでもハーフタイムで34得点10リバウンドという状態になる。



後半に入っても勢いが衰えないエンビード。3Q残り5分にはキャリア8度目の50点に乗せると4Qを迎える時点で59得点。2022-23シーズンのジャズ戦で記録したキャリアハイに並ぶ。あとは自己最高を伸ばすのみ。4Q残り6分38秒、タイムアウトのタイミングでコートに入るとその13秒後にフリースローであっさり60点台に乗せる。続くオフェンスでは、トップ・オブ・ザ・キーでジャンプシュート決める。目の前で特別なことが起きている。シュートが入った瞬間、アリーナ全体が大歓声を上げる。

エンビードはさらにプルアップジャンパー、レイアップ、フリースローで追加点を奪い、残り約2分で68点まで伸ばし、アリーナ内には“MVPチャント”が巻き起こる。そして記念すべき70点目はすぐに訪れる。直後のディフェンス、ケルドン・ジョンソン(スパーズ)のパスに手を伸ばしてターンオーバーを引き出すと、自らドリブルで運んでいってレイアップを成功。会場が爆発したかのような完成に包まれた。これでシクサーズの133-118となり、お役御免に。ベンチに下がるエンビードに対して観客たちはスタンディングオベーションでその活躍を称えた。最終的なスタッツは。36分38秒出場で70得点、18リバウンド、5アシスト。得点の内訳は2Pシュートが24/41、3Pシュートが1/2、フリースローが21/23となっている。ターンオーバーはなんと1。これだけボールを触っていて驚きの数字である。

年末には足首を痛めて欠場もしたエンビードは「もちろん健康面には恵まれていないよ。僕も欠場したし、何人かも試合に出られない試合が出てきている。それでもコーチ・ナースと僕の仲間たちが準備をしてくれている」とチームとして万全ではないが、仲間がいるから頑張れているとコメントした。コンディションが万全ではないとはいえ、平均得点では36.1得点で現在リーグ1位(リバウンドは11.6本で同5位)。さすがは昨季のMVPである。



★シクサーズ歴代ハイスコア
1位:ジョエル・エンビード(2023.1.22)70得点
2位:ウィルト・チェンバレン(1967.12.16)68得点
3位:ウィルト・チェンバレン(1966.2.7)65得点
4位:ウィルト・チェンバレン(1966.3.3)62得点
5位:アレン・アイバーソン(2005.2.12)60得点

★NBA歴代ハイスコア
1位:ウィルト・チェンバレン(ウォリアーズ)100得点(1962.3.2)
2位:コービー・ブライアント(レイカーズ)81得点(2006.1.22)
3位:ウィルト・チェンバレン(ウォリアーズ)78得点(1961.12.8)
4位タイ:デビッド・トンプソン(ナゲッツ)73得点(1978.4.9)
4位タイ:ウィルト・チェンバレン(ウォリアーズ)73得点(1962.11.16)
4位タイ:ウィルト・チェンバレン(ウォリアーズ)73得点(1962.1.13)
7位:ウィルト・チェンバレン(ウォリアーズ)72得点(1962.11.3)
8位タイ:デイミアン・リラード(ブレイザーズ)71得点(2023.2.26)
8位タイ:ドノバン・ミッチェル(キャバリアーズ)71得点(2023.1.2)
8位タイ:デビッド・ロビンソン(スパーズ)71得点(1994.4.24)
8位タイ:エルジン・ベイラー(レイカーズ)71得点(1960.11.15)
12位タイ:ジョル・エンビード(シクサーズ)70得点(2017.3.24)
12位タイ:デビン・ブッカー(サンズ)70得点(2017.3.24)
12位タイ:ウィルト・チェンバレン(ウォリアーズ)70得点(1963.3.10)
15位:マイケル・ジョーダン(ブルズ)69得点(1990.3.28)



文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

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