月刊バスケットボール6月号

NBA

2024.01.15

ヒートがウェイド氏の銅像を2024年秋に公開と発表「こんなことは夢にも思わなかった」

ハーフタイムでの発表にウェイドも涙目に


1月15日、NBAマイアミ・ヒートはホーネッツ戦とのハーフタイムでチームのレジェンドで昨年殿堂入りを果たしたドウェイン・ウェイドの銅像をカセヤ・センター前で作り、2024年秋に除幕すると発表した。

【動画】ハーフタイムでの発表シーンをチェック

ハーフタイムに登場したウェイドがインタビューを受けると、最後にヒートの元ヘッドコーチでウェイドと共に2005-06シーズンでチャンピオンになっているパット・ライリー社長が登場。ボビングヘッド人形を持ちながら話しかけると銅像が今秋にできると発表した。ライリー社長からは「2020年2月、彼の3を永久欠番にした際、『ドウェインはフランチャイズにとって永遠の顔である』と言いました。彼の遺産はヒートだけでなく、マイアミ・ウェイド郡(2010年に1週間だけマイアミ・デイド郡が改名されたことに引っ掛けて)にとっても大きなことだ。その遺産を記念して(銅像を建てることは)彼を称える素晴らしい方法です」とメッセージを発表されている。この発表を受けてウェイドは「こんなことは夢にも思わなかった」と語り、目をうるませて喜んでいる。



ちなみに銅像は彫刻家オムリ・アムラニー氏とオスカー・レオン氏が制作することがはっぴょうになっている。アムラニー氏はユナイテッドセンターのマイケル・ジョーダン像、クリプト・ドットコム・アリーナのシャキール・オニール像などを制作した人物である。

ウェイドはマーケット大3年生時にNCAAトーナメントで活躍しアーリーエントリーすると2003年ドラフトでヒートから1巡目5位指名を受けてNBA入り。“フラッシュ(閃光)”のニックネームを持ち、ルーキーシーズンからスターターとして活躍するとオフにはアメリカ代表としてアテネ五輪にも出場(銅メダル、2006年世界選手権でも銅メダル、2008年北京大会で金メダルを獲得)。2年目には同期のレブロン・ジェームズ(当時キャバリアーズ/現レイカーズ)と共にオールスター初出場を果たす。3年目の2005-06シーズンではシャックやジェイソン・ウィリアムズ、アントワン・ウォーカー、ゲイリー・ペイトン、アロンゾ・モーニングといったスター選手たちと共にフランチャイズ初優勝を成し遂げ、ファイナルMVPを獲得。その後、2010-11シーズンにジェームズ、クリス・ボッシュとのビッグ3体制となると2012年、2013年ではリーグ連覇に貢献している。キャリア晩年にはブルズ、キャバリアーズでもプレーしたが、16年のキャリアで14年半ヒートでプレーし、3度の頂点に導いたヒートのレジェンドである。スタッツでは通算では1054試合(スターター909試合)出場で平均22.0得点(2008-09シーズンは30.2点で得点王に)、5.4アシスト、4.7リバウンド、FG成功率48%を記録。昨年8月に殿堂入りを果たしている。






文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

タグ: マイアミ・ヒート

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