月刊バスケットボール6月号

Bリーグ

2024.01.13

河村勇輝がスキルズチャレンジを連覇、「B.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2024 IN OKINAWA」

ダンクコンテストはステフェンズが強烈ダンクで優勝


1月13日、「B.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2024 IN OKINAWA」DAY2、沖縄アリーナでB.LEAGUE ASIA RISING STAR GAMEと3つのコンテストを開催。G-SHOCK スキルズチャレンジでは河村勇輝(横浜BC)が連覇を果たした。

【動画】コンテスト優勝者のプレーをチェック

★B.LEAGUE ASIA RISING STAR GAME
まず行われたB.LEAGUE ASIA RISING STAR GAMEでは、1QこそASIA ALL-STARSの29-26と拮抗した展開になるが、2Q、3QとASIA ALL-STARSがじりじりとリードを広げていく。81-66で迎えた4Q、RISING STARSはキング開(横浜BC)が8本の3Pシュートを射抜いて24得点。4点差まで追い上げたが、ASIA RISING STARSが127-115で逃げ切り。ASIA RISING STARSは地元琉球のカール・タマヨが18得点でチームをリードしている。




★G-SHOCK スキルズチャレンジ



ロン・ジェイ・アバリエントス(信州)の26.5秒がトップで迎えたのは4人目の篠山竜青(川崎)。ドリブル、パス、シュートでノーミスとなって1位22.9秒と好タイムを残す。勝利したかのようにウイニングランを決めたが、昨年の王者である河村勇輝(横浜BC)がさらに上のプレーを見せる。1本目のパスをミスした河村だったが、ドリブルでタイムを縮めると21.2秒でフィニッシュ。勝利を確信していた篠山は突っ伏すと、連覇を決めた河村は駆けつけて“抜いちゃってごめんなさい”と土下座してみせた。

優勝:河村勇輝(横浜BC) 21.2秒
2位:篠山竜青(川崎)22.9秒
3位:ロン・ジェイ・アバリエントス(信州)26.5秒
4位:湧川颯斗(滋賀)37.5秒
5位:阿部真冴橙(仙台U18)46.4秒

河村 勇輝(横浜ビー・コルセアーズ)
「この盛り上がりがオールスターの醍醐味だと思います。僕たちが楽しむことはもちろん、ファンの皆さんに楽しんでもらうのが僕たちにとって幸せなことです。スキルズチャレンジでは僕にそのような(楽しませる)役割があったと思うので、それを遂行できたことはすごくうれしいです。昨年の自分の結果を超えられなかったのは少し心残りですけど、結果より、ファンの皆さんが盛り上がって、楽しんでくれたことが一番うれしかったです」



★スリーポイントコンテスト
1人目、琉球U18の宜保隼弥がいきなり18得点とハイスコアをマークしたが、続いて琉球のエースガード、岸本隆一(琉球)が21得点でトップに立つ。その後、誰も岸本を上回ることができず。最後に登場したのはディフェンディング・チャンピオンの齋藤拓実(名古屋D)。着実に決めていくと右コーナーを終えて20得点。ココナッツスリーを決めれば、逆転優勝というシチュエーションができたが、最後の1本はリングに弾かれて万事休す。岸本が3Pシュートの王者になった。

優勝:岸本隆一(琉球)21得点
2位:齋藤拓実(名古屋D)20得点
3位タイ:宜保隼弥(琉球U18)18得点
3位タイ:橋本拓哉(大阪)18得点
5位タイ:金近廉(千葉J)13得点
5位タイ:イ デソン(三河)13得点
7位:西田優大(三河)3得点

岸本 隆一(琉球ゴールデンキングス)
「コンテストは向いていないタイプだと思っていたので、そういう意味では本当に自信になりました。連続してシュートが入ったところで、みんながより大きな声援をくれて乗れた部分もありました。強いて言えば、最後にココナッツスリーを決めたかったのですが、それはオールスターゲーム本番で決めたいと思います」



★ダンクコンテスト
予選と決勝の2ラウンドで実施するダンクコンテスト。60秒の制限時間の中で1回のダンクを見せ、予選は5人の審査委員が10点満点で評価して優劣を決める。
予選1人目は吉井裕鷹(A東京)。マツケンサンバの仮装で登場。踊りを見せると左ウイングから走り込み、ダブルクラッチを入れてのボースハンド・リバースダンク。47点をマークする。続いて劉駿霆(青森)は時間をかけず、ウイングミルを決めて46得点。そして2013年にネッツのトレーニングに参加した際には、垂直跳びで46インチ(約117cm)を計測したという話もあるディー・ジェイ・ステフェンズ(千葉J)。左ウイングから走り込むと180度スピンを入れながら、股抜きしてのリバースダンクを成功して50点満点。4人目はディフェンディング・チャンピオンのコー・フリッピン(群馬)。ビトイーン・ザ・レッグ・ダンクを試みるも決まらず。最後ボールをバウンドさせて、走り込むと空中で掴んでトマホークを披露。迫力満点のダンクだったが、45点となり、ステフェンズと吉井が決勝に進むことに。

X(旧Twitter)の投稿による投票で勝敗が決まる決勝、吉井はパートナーに選んだ岸本(琉球)にフロアに描かれたヤシの木からボールを投げてもらうと、バウンドしたボールを空中キャッチしてダンクを狙ったが決めることはできず。決勝2人目、ステフェンズはチームメイトの富樫勇樹にサポートを依頼。富樫がレイアップを決めると、そのボールをキャッチしてビトイーン・ザ・レッグダンクを成功。得票率の結果、ステフェンズがチャンピオンになった。

<予選>
ディー・ジェイ・ステフェンズ(千葉J) 50点
吉井裕鷹(A東京) 47点
劉駿霆(青森) 46得点
コー・フリッピン(群馬) 45点
<決勝>
優勝:ディー・ジェイ・ステフェンズ(千葉J) 得票率/89%
吉井裕鷹(A東京) 得票率/11%

ディー・ジェイ・ステフェンズ(千葉ジェッツ)
「ダンクコンテストの出場選手が決まったときから期待されていることはわかっていました。皆さんが見たことのないようなダンクを披露しようと思っていました。今日は直前にサブコートで練習していたので、決勝でユウキ(富樫勇樹)と合わせたダンクも実はあれが初めて。素晴らしいパフォーマンスを見せることができて本当によかったです」




文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

タグ: Bリーグ オールスター

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