月刊バスケットボール1月号

Bリーグ

2024.01.02

令和6年能登半島地震、バスケットボール界にも影響——揺れが大きかった県のBリーグ、Wリーグチームが相次いで関係者安否を発表

2024年の元日午後4時過ぎから断続的に発生し続けている日本海沿岸の地震により、多くの人々が大きな被害や影響を受けている。特に1日1610分に石川県能登半島を震源として発生したマグニチュード7.6の地震では、能登の震度7を最大として新潟県中越で震度6弱、新潟県上越・下越・佐渡、富山県東部・西部、石川県加賀、福井県嶺北で震度5強など激しい揺れを観測。ビル・家屋の倒壊や火災などによる死傷者も報じられている。北海道から九州にかけての日本海沿岸で津波警報・大津波警報も発令され、実際に広範囲で観測されただけでなく、大きな被害を受けた地域がある。気象庁は1610分の揺れを「令和6年能登半島地震」と命名。首相官邸には対策室が設けられ、特定災害対策本部も設置(後に非常災害対策本部に格上げ)される事態となった。


特に大きな揺れを観測した石川県、新潟県、富山県、福井県には、金沢武士団(B3)、新潟アルビレックスBBB2)、新潟アルビレックスBBラビッツ(Wリーグ)、富山グラウジーズ(B1)、福井ブローウィンズ(B3)と、各県に本拠を置くバスケットボールのトップリーグ所属チームが存在するが、X(旧ツイッター)のクラブ公式アカウントからの発信によれば、いずれも関係者全員の無事を確認できているようだ。

Bリーグではこの日、琉球ゴールデンキングス対仙台89ERSの一戦が行われたが、災害発生を鑑みてこの試合に関するリーグ公式Xアカウントからの投稿を自粛し、「被災地の皆様のご安全を、心よりお祈り申し上げます」と被災者を見舞うメッセージを発信した。また、新潟出身で琉球の一員として活躍している今村佳太は、試合後コート上で「今現在、僕の地元新潟県もそうですし、石川県の方でも多くの被害が出ていると思います。そういった方々のためにも自分たちが少しでも元気を与えられる職業だと思うので、そういったことにもこだわりながら次の試合も頑張りたいと思います」と話して被災地に思いを寄せた(試合は83-81で仙台が勝利)。

なお、Wリーグは2日に公式戦3試合を国立代々木競技場第二体育館で開催予定だが、その予定に変更がないことをソーシャルメディアで発信している。

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