月刊バスケットボール6月号

NIKEやJORDANのバスケットボールシューズについてより深く学び、部活生に体験してもらう「JORDAN BASKETBALL CLINIC」に潜入!

日本のトップリーグで結果を残すプロ選手から直接教わる機会というのは、特に部活プレーヤーなど育成世代にとっては貴重な経験になるもの。そんな経験をしてもらおうと、NIKEとアルペングループが主催して行われているのが「JORDAN BASKETBALL CLINIC supported by Alpen Group」だ。

 

このクリニックはJORDANとNIKEのバスケットボールシューズについて講習と体験から深く知り、さらにはプロバスケットボール選手をゲストに招いて部活生にも体験してもらうことで、バスケットボールシューズの選択肢の一つとして広めていこう、というもの。

 

ちなみにシューズを購入する際に「まずは試着しに行こうかな」と、スポーツデポなどアルペングループの店舗で、驚くほど丁寧にアドバイスしてもらったなんて経験をしたことがある人も少なくないだろう。実はアルペングループには専門分野に長けた「スペシャリスト」と呼ばれるスタッフが所属していて、商品についてより詳しい知識を身につけたのち、その情報を店舗スタッフ間でしっかりと共有した上で接客をしている。こういったクリニックは、そんな取り組みの一つとして行われている。

 

そのクリニックでは、どんなことが行われているのか? 今回は、愛知黎明高バスケ部で行われた「JORDAN BASKETBALL CLINIC supported by Alpen Group」での様子をお伝えしていきたい。

 


午前は、まずスポーツデポ・アルペンのバスケットボール担当スタッフが参加する講習会からスタート。プロダクトの知識に精通したNIKEのエキスパートチーム「EKIN」の講師による、JORDANとNIKEのバスケットボールシューズのストーリーや特徴についての座学が行われる。


 

バスケットボールシューズの解説を真剣に聞く、アルペングループの方たち。今回は、9種類のシューズについて、「スピード」「バウンス」「クッション」「スタビリティ(安定性)」の4カテゴリーについての説明が行われた。




パーツに分かれたバスケットボールシューズの見本を手に取って、ソールやアッパーの感触を一つ一つ確かめながら全体の作りを把握していく。参加者は、興味津々の様子で分解された状態のシューズをチェックしていた。

 

9種類のシューズについての座学が終わったら、続いては試し履きをしてのトライアルへ。自分のサイズのシューズを手に取り、次々と履き替えてはバスケットボールならではの動きでフィット感やスピード感、跳躍力などを試していく。

 


履き心地を体感した後、より詳しいアドバイスをEKINスタッフさんから聞くというシーンも見られた。

 


最新シューズを履いてプレーする。プレー中の感覚をよりリアルに体感するためにシュート練習や1on1を始めるメンバーもいて、コート内はにぎやかな雰囲気となる。

座学で学んだ9種類のシューズをすべて試し、約2時間にわたる講習会が終了となった。

そして午後からは、元日本代表でプロバスケットボール選手の川村卓也さん、岡田麻央さんを講師に招いて、愛知黎明高バスケ部のみなさんと、JORDAN BASKETBALL CLINICがスタート!

 

講師のお二人からのあいさつの後、部員を対象にしたJORDANとNIKEのバスケットボールシューズ講習会がスタートした。その中でもNIKEのシューズを愛用している方に話題が振られて、盛り上がるといったシーンもあった。



 

すべてのJORDANとNIKEのバスケットボールシューズについて学ぶと、待ちに待ったトライアルの時間へ。今回は、試し履きをするシューズの機能や特性を、プレーしながら体感してもらうクリニックということで、部員の皆さんも自然と笑顔に。



 

バスケットボールシューズを履いたら、いよいよクリニック開始!

スタビリティ、スピード、バウンス、クッションの4つのタイプのシューズを順に履き、それぞれの特徴に合った練習内容を講師のお二人が指導する中で部員の皆さんが体感。



 

川村さん、岡田さんは一人一人にアドバイス。選手の皆さんは熱心に聞きながら練習を重ねていった。





 

最後に男女それぞれミニゲームを実施し、約3時間半にわたるクリニックが終了となった。記念撮影ではもちろん全員がとてもいい笑顔だったことは言うまでもない。

以下は参加したアルペングループのメンバーの中から、スポーツデポ小牧店 城山さんと、スポーツデポmozoワンダーシティ店 三宅さんから感想である。


(左)城山 俊護さん スポーツデポ小牧店 バスケットボール
スペシャリスト
中高とバスケットボール部に所属後、大学時代は社会人リーグでプレー。ポジションはすべてこなせるが、メインはスモールフォワード。

 

(右)三宅 勇貴さん スポーツデポmozoワンダーシティ店 バスケットボールスペシャリスト
中学からバスケットボールを始め、高校からは社会人リーグに所属。大学1年からは自らチームを立ち上げ、現在も継続しプレーしている。ミニバスケットボールのコーチも務める、バスケットボール歴26年のベテラン。

 

――NIKE×アルペングループのクリニックについて、まずは率直な感想をお聞かせください。

 

三宅さん:

これだけの規模の会場を作ってもらったことで、没入感を味わうことができました。僕も城山さんもスニーカーが好きで、特にJORDANのコレクターでもあるので、純粋にワクワクした、という部分も大きいですが(笑)

 

城山さん:

シューズを分解して細かく見る機会というのは、やはりメーカーさんがサポートしてくれたからこそできたことなので、本当に勉強になりました。その上で実際に履いて感触を試せたのは、分かりやすかったしイメージもしやすかったです。いくらシューズが好きで知識はあるとはいえ、自分で調べるだけでは限界がありますから。その限界を超えられるようなイベントだったと思います。

 

三宅さん:

メンバー同士でディスカッションしたり、コミュニケーションを取りながら体感できたのもよかったです。

 

――今回体験したバスケットボールシューズの中で、一番手応えを感じたものは?

 

城山さん:
JORDANのTATUM1(右)です。軽量性はもちろんですが、前足部で動くことをメインとしていて、その中でもクッションがしっかりと感じられて動きやすいところに手応えを感じました。軽量化したことで後ろ側のラバーは排除されていますが、前足部やつま先部など重要な部分はしっかり残してあるので、全然滑らないところが一番気に入っています。

 

三宅さん:
JORDANのAIR JORDAN38(左)です。昔のモデルに比べて軽量化できているところと、クッショニングと、そしてXプレートによって安定感があるので、硬すぎず一番いい感じで保護してくれるのがいいなと思いました。オールラウンドで履けますし、レベルアップを目指す子たちにもぜひおすすめしたいです。
あとはカラー。JORDAN8をモチーフにしているというところが、やはり僕らはインスパイアされているので、コレクター魂を再燃させてくれるような一足だなと感じました。

 

 

――高校生の選手たちがJORDANとNIKEのバスケットボールシューズを履いてプレーするのを間近で見て、売場でどう活かしていこうと思いましたか?

 

三宅さん:

今回のクリニックでは、興味を持ったシューズを履いてすぐにボールを持ってプレーできたことで、性能や機能だけでなく一人のバスケットボールプレーヤーとして「このシューズを履いてプレーしたい!」という気持ちも拾えたのが最大の収穫でした。学生さんが店舗に来て試し履きするときは、どうしても身構えてしまいがちになります。プレーするシーンを想像しながら、売場でも臨場感を持ってどのように提案していくのがいいか、とても参考になりました。

 

城山さん:

実際にプレーしながらの試し履きだったので、素直に生の声を聞けたのは大きかったです。メリット・デメリットを含めて、選手それぞれのプレースタイルに結びつけて接客に活かしていこうと思いました。

 

三宅さん:

チームメイトや仲間と一緒に話しながらシューズを履けるって、こんなに楽しいことはないので。店舗でもそういう場を少しでも提供できるよう、広い空間と臨場感を創出してあげたいですね。

 

 

――今回の経験を、売場のスタッフへどのように共有していきたいですか?

 

城山さん:
クリニック全体の話は大前提としてスタッフに落とし込んでいきますが、座学で学んだ情報+生の声をうまく噛み砕いて、分かりやすく伝えていきたいです。資料としての情報に加え、生の声でしか聞くことのできない情報も得られたので、そこを自分の言葉でいかに伝えられるかが重要になってくると思っています。
自分のお店が良くなるだけではなく、全体に落とし込めるようにしていきたいな、と三宅さんと一緒に考えていく予定です。

 

三宅さん:

「高校生の子たちが、こんな風に盛り上がっていたよ!」という情報も含めて、バスケットシューズを履いているというのは楽しいということを、バスケットボールの経験がない人たちにも広めていきたいという思いがあります。まずは今日学んだことや吸収したことを、僕のフィルターを通してより分かりやすく提案しやすいようなものを城山さんと一緒に作って、フィードバックしたいと思っています。


以上、NIKE「JORDAN BASKETBALL CLINIC supported by Alpen Group」の潜入レポートでした!
アルペングループでは、スタッフが商品について座学と実践の両方から体感し、情報を共有しているからこそ、お客様のプレースタイルに合ったアドバイスができることを垣間見れた内容でした。
もし
JORDANとNIKEのバスケットボールシューズに興味を持った方は、ぜひお近くのスポーツデポ・アルペンで試し履きしてみてくださいね!

 

【取材・文章】平田 仁美
【取材協力】愛知黎明高等学校
【写真】伊藤 夕理

 

【アルペン公式サイト】

https://store.alpen-group.jp/disp/CSfContentsPLP.jsp?baseCatTp=1&dispNo=001067

 



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