月刊バスケットボール6月号

【ウインターカップ2023】京都精華学園が連覇を果たして3冠達成、岐阜女に競り勝つ


京都精華学園が連覇を果たして3冠達成


12月28日、「SoftBank ウインターカップ2023 令和5年度 第76回全国高等学校バスケットボール選手権大会」女子決勝で昨年の女王で同校初の3冠を目指す京都精華学園(京都1)と昨年3位の岐阜女(岐阜)が対戦。後半大接戦となったが、4Q終盤に追加点を奪った京都精華学園が63-59で連覇を達成。インターハイ、日清食品U18トップリーグに続けて優勝し、3冠達成を達成した。


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京都精華学園は初戦となる2回戦で浜松開成館(静岡)に83-63、3回戦で下妻第一(茨城1)に95-69、準々決勝で聖和学園(宮城1)に84-57、準決勝で東海大付福岡(福岡1)に85-62で決勝へ。対する岐阜女は1回戦で富岡東(徳島)に102-62、2回戦で石川(沖縄)に94-43、3回戦で日本航空(山梨)に59-52で勝つと、準々決勝で桜花学園(愛知1)に61-60で劇的勝利。準決勝では札幌山の手(北海道1)に76-46で下してファイナルに駒を進めた。両者は今年2度対戦。北海道インターハイ2回戦ではオーバータイムの末に80-73で、日清食品U18トップリーグでは70-56といずれも京都精華学園が勝利している。

京都精華学園が#15ディマロ・ジェシカがインサイドで決めて先取点。直後に岐阜女は#7榎本麻那がゴール下で決める。京都精華学園#4堀内桜花がピックプレーからドライブを決めるとさらにアシストで#15ジェシカの得点を演出。岐阜女は#8ジュフ・ハディジャトゥのインサイド、#16杉浦結菜の3Pシュートで追加点を奪う。リバウンド争い、ルーズボールへの飛び込みなど共に気合いが出たプレーを見せる。
岐阜女は#7榎本のミドルシュートで1点リードするが、京都精華学園は#15ジェシカへのタップシュートですぐに逆転。さらに#5八木悠香がオフェンス・リバウンドから決め、残り4分半で12-9に。京都精華学園はさらに#15ジェシカ、#4堀内が得点。岐阜女は#4絈野夏海のフリースローを決めてスコアを2桁に乗せると#5林琴美が3Pシュート。それでも京都精華学園が18-13とリードして1Qを終えた。


京都精華学園が#15ディマロ・ジェシカがインサイドで得点源に

京都精華学園は2Qに入っても#15ジェシカを軸に得点。残り8分強、岐阜女は#4絈野の1本目の3Pシュートを決めると、#17三宅香菜のフリースローなどで着実に得点していく。京都精華学園は#18ユサフ・ボランレが入ってすぐに得点。そして残り5分を切ったところから、#16橋本芽依が3Pシュートを連発。34-21とリードを2桁に広げる。残り3分を切ってから、岐阜女は好守を見せてターンオーバーを引き出すと#4絈野が3Pシュートを成功。点差を縮めたが、京都精華学園が36-24でハーフタイムを迎えた。

3Qファーストポイントは岐阜女#4絈野の3Pシュート。しかし、京都精華学園は#15ジェシカ、#4堀内のシュート、そして#5八木がドライブ、から決めて点差を広げていく。岐阜女は#8ハディジャトゥ、#5林が決めるものの連続得点できない。京都精華学園は#17桃井優がトップから3Pシュートを射抜いて47-31とする。それでもクォーター後半、岐阜女のディフェンス強度がアップ。#17三宅のフィールドゴール、#4絈野が2本の3Pシュートを決めるなどで、残り2分で42-49と迫る。京都精華学園がここでタイムアウトを取るが、岐阜女は#8ハディジャトゥのインサイド、#4絈野の3Pシュートで2点差に。京都精華学園の49-47として3Qを終えた。

4Q、京都精華学園がまずリードを広げるが、岐阜女は#4絈野の3Pシュートなどで点差を詰める。残り6分45秒、京都精華学園#4堀内が3Pプレーを成功させるが、直後に岐阜女は#17三宅がフリースローを決めて53-56に。その後、京都精華学園は#4堀内の得点でリードを作ろうとするが、岐阜女#4絈野が8本目の3Pシュートを成功。2点差で残り2分を切る。

残り1分42秒、京都精華学園は#15ジェシカがゴール下で決めると、さらに#4堀内から#5八木のホットラインで追加点。62-56と2ポゼッション差にする。安江満夫コーチから「あきらめるな!」と励まされた岐阜女はプレッシャーをかけていく。しかし、残り30秒、#4絈野の3Pシュートはリングに弾かれる。残り12秒に#4絈野が3Pシュートを成功して56-58に。しかし、追い上げもここまでだった。京都精華学園が63-59で逃げ切って連覇し、そして3冠を達成した。

京都精華学園は#15ジェシカがチームトップの26得点、13リバウンドを記録。#4堀内、#5八木は共に13得点をマークした。岐阜女#4絈野は8本の3Pシュートを決めて両チームトップの31得点を記録している。リバウンドは京都精華学園が38-15と圧倒。2Pシュート成功率でも54.3%(25/46)と岐阜女(25.6% 10/36)と大きく上回った。また岐阜女のターンオーバー数はわずか4。さらに京都精華学園から25本のターンオーバーを引き出している。




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「SoftBank ウインターカップ2023 令和5年度 第76回全国高等学校バスケットボール選手権大会」

(略称:SoftBank ウインターカップ2023 / ソフトバンク ウインターカップ2023)
■開催期日:2023年12月23日(土)~29日(金)
■会場:東京体育館(A,B,C,D,Mコート / 東京都渋谷区千駄ケ谷1-17-1※メイン会場)、武蔵野の森総合スポーツプラザ(E,F,G,Hコート / 東京都調布市西町290-11※サブ会場12月23日のみ)
■出場校:男女各60チーム(計120チーム)



写真/中川和泉(月刊バスケットボール)、文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

タグ: ウインターカップ2023

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