月刊バスケットボール1月号

【ウインターカップ2023】福岡第一が劇的勝利、残り25.3秒エース崎濱秀斗の決勝3Pで東山を下して4強入り


4Qエース崎濱が福岡第一に勝利をもたらす


12月27日、「SoftBank ウインターカップ2023 令和5年度 第76回全国高等学校バスケットボール選手権大会」男子準々決勝で昨年準優勝の福岡第一(福岡2)とインターハイ準優勝の東山(京都1)が対戦。東山が終始ペースを握って58-48で4Qを迎えると、福岡第一が猛攻を開始。ここまで不調だった#17崎濱秀斗がここに来てシュートが入り出すと残り25.3秒、トップから3Pシュートを成功。逆転に成功すると74-71で勝利。3年連続12回目のベスト4進出を決めた。


『ウインターカップ2023』特設ページ(日程・出場校&選手名鑑・トーナメント表)


東山は#13佐藤凪のシュートで先取点を奪うが、開始2分で決まったのはこの1本のみ。互いに硬さが見える立ち上がりになった。残り7分半、東山は#5瀬川琉久が3Pプレーをメイク。#13佐藤(凪)がトップオブザキーから、#5瀬川がペリメターから決めて9-0というスタートを切る。福岡第一は#76山口瑛司のシュートで初得点を奪うと#17崎濱秀斗がミドルシュート、フリースローで追加点。Wキャプテンの活躍で点差を詰める。しかし、東山は#12飯田流生、#4佐藤友、#5瀬川が連続得点し、5点リードする。終盤、福岡第一は#77八田滉仁の3Pシュート、#76山口のフリースローで追いついたが、最後は東山#5瀬川が3Pブザービーター、16-13で1Qを終えた。

2Q開始直後、東山はゾーンディフェンスが奏功。福岡第一のシュート成功率を落とすと、#4佐藤(友)、#8小泉広翔らが早い展開から得点につなげてリードを広げる。そして残り7分半、#5瀬川のレイアップで26-15と2桁差にする。ここでタイムアウトを取った福岡第一は、#1世戸陸翔をハイポストに置いてディフェンスのズレを作って攻めていくと#76山口がレイアップで得点していく。さらに#51サー・シェッハがゴール下で、#1世戸が3Pシュートで追加点を奪って点差を詰めたが、東山は終盤にかけて#5瀬川、#4佐藤(友)が得点していき、40-29としてハーフタイムを迎えた。

東山#5瀬川 琉久

3Qは流れが行ったり来たりという状態になる。福岡第一は#51シェッハのブロックなどディフェンスからの早い展開で#1世戸、#76山口が得点。8点差まで迫ったが、その後、東山はゾーン・ディフェンスで相手の攻撃をつぶすと連続得点し、残り5分で49-34とリードを広げる。福岡第一はアウトサイドでオープンを作って3Pシュートを放つが決まらず。18点差まで広げられてしまったが、#76山口、#77八田、#1世戸がスピードを生かして得点していくと、終盤に流れを掴んで残り2分を切ったところで10点差に。そのまま東山の58-48で3Qを終えた。

4Q残り9分を切ったところで福岡第一#17崎濱(秀斗)が1Q以来のフィールドゴールを成功。直後に#77八田が3Pシュートを決めるなどいい流れになるが、東山は10点差をキープする。残り6分、福岡第一は後半2回目のタイムアウトをとると井手口孝コーチはディフェンスを指示。すると残り4分半、#17崎濱(秀斗)がスティールから速攻を決めて5点差に。しかし、ペナルティ・シチュエーションになって東山はフリースローで追加点を奪っていく。残り3分、#4佐藤(友)が速攻を決めて70-60と10点差に。それでも福岡第一は#1世戸の得点、#41森田空翔の3Pシュートで残り2分半で6点差に迫る。
残り2分を切ったところで、福岡第一#17崎濱(秀斗)がロング2Pシュートを決めると、さらに30秒後に3Pシュートも決めて69-70に。東山はここで#5瀬川がフリースローを1本成功。2点リードで残り1分を切る。

残り36.2秒、東山は#6カンダ・マビカ・サロモンがトラベリング。ここでタイムアウトを取った福岡第一は、#17崎濱(秀斗)に託すと残り25.3秒、トップから3Pシュートを成功。72-71と逆転する。ここで東山は痛恨のターンオーバー。#41森田がレイアップを決めると74-71で勝利。3年連続12回目のベスト4進出を決めた。

福岡第一は明日の準決勝(17:00開始予定)では、このあと行われる開志国際(新潟1)対藤枝明誠(静岡1)の勝者と対戦する。






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「SoftBank ウインターカップ2023 令和5年度 第76回全国高等学校バスケットボール選手権大会」
(略称:SoftBank ウインターカップ2023 / ソフトバンク ウインターカップ2023)
■開催期日:2023年12月23日(土)~29日(金)
■会場:東京体育館(A,B,C,D,Mコート / 東京都渋谷区千駄ケ谷1-17-1※メイン会場)、武蔵野の森総合スポーツプラザ(E,F,G,Hコート / 東京都調布市西町290-11※サブ会場12月23日のみ)
■出場校:男女各60チーム(計120チーム)



文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

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