【ウインターカップ2023】岐阜女が4年ぶり7度目の決勝進出、札幌山の手のバスケを封じる
岐阜女がディフェンスから主導権を握る
12月27日、「SoftBank ウインターカップ2023 令和5年度 第76回全国高等学校バスケットボール選手権大会」女子準決勝、昨年準優勝の札幌山の手(北海道1)と岐阜女(岐阜)が対戦。岐阜女は終始堅いディフェンスで札幌山の手のバスケを封じ、76-46で勝利。4年ぶり7回目の決勝進出を決めた。
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両者は昨年の準決勝で対戦。その時は森岡ほのか(日立ハイテク)が23得点と引っ張った札幌山の手が98-63で勝利している。昨日、桜花学園(愛知1)に対して大逆転勝利を果たした岐阜女にとっては借りを返したい試合となった。
岐阜女はまず186cm#8ジュフ・ハディジャトゥの高さを生かして先取点を奪うと桜花学園(愛知1)撃破の原動力になった#4絈野夏海が3Pシュートを決めるなど、内外から得点。札幌山の手はすぐに#7谷口憂花が武器である3Pシュートを沈める。岐阜女が先にブレークを出し、#7榎本麻那がローポストで決めたことで岐阜女がまず11-3とリードを作る。札幌山の手は残り6分、1年生#14髙橋優希がチーム2本目の3Pシュートを射抜くが、その後もシュート精度が上がらない。残り5分強、#4絈野がレイアップを決めて岐阜女が17-7と2桁リードを奪う。札幌山の手はクォーター終盤、#14髙橋のプルアップジャンパー、#4巻朋花の速攻で得点を重ねると、#14髙橋がまたも3Pシュートを成功。点差を詰めたが、岐阜女の24-14で1Qを終えた。
札幌山の手#14髙橋優希
2Qに入ると札幌山の手のディフェンス強度がアップ。早いオフェンスにつないで#7谷口が3連続得点。さらに#8大山瑚南菜がこの試合初のフィールドゴールとWエースにいい形が出始める。岐阜女は#9安藤美優が2本目の3Pシュートを沈めたあと、シュートミスが続いたが、#4絈野が速攻、アシストで得点を演出。さらに#6柴田緑も連続して決め、再びリードを広げていく。終了間際、札幌山の手は#4巻が3Pシュートを決めたが、岐阜女の41-27でハーフタイムを迎えた。
3Q序盤は互いにいい形を作って札幌山の手は#14髙橋、#4巻、#5栗林瞳が、岐阜女は#4絈野、#16杉浦結菜、#9安藤がスコアリング。しかし、確率で勝る岐阜女はじりじりとリードを広げると残り5分、#4絈野の3Pシュートで56-34と20点差オーバーに。結局、62-37で3Qを終えた。
4Q、札幌山の手は積極的に3Pシュートを放っていくがリングに嫌われ続けてしまう。逆に岐阜女は#8ハディジャトゥ、#6柴田の得点で68-37とさらにリードを広げる。札幌山の手はディフェンスでプレッシャーをかけトレードマークである3Pシュートを放ち続けると#4巻がブザービーター3Pをメイク。しかし、岐阜女が76-46で勝利。4年ぶり7回目の決勝進出を決めた。
岐阜女はリバウンドで58-32と圧倒。2Pシュートの成功率は65%(26/40)と高い数字をマークした。#4絈野は22得点9リバウンド、#9安藤が17得点、#8ハディジャトゥが15得点18リバウンド、#6柴田が14得点と4人が2桁をマーク。札幌山の手は#7谷口(12得点)、#14髙橋(12得点)、#4巻(11得点)が得点を引っ張ったが、武器である3Pシュートは13.6%(6/44)と不調に終わった。
明日の決勝(12:00開始予定)では5年ぶり3度目の日本一をかけて連覇、そして3冠を狙う京都精華学園(京都1)と対戦する。
岐阜女#6柴田緑
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「SoftBank ウインターカップ2023 令和5年度 第76回全国高等学校バスケットボール選手権大会」
（略称：SoftBank ウインターカップ2023 / ソフトバンク ウインターカップ2023）
■開催期日：2023年12月23日(土)～29日(金)
■会場：東京体育館（A,B,C,D,Mコート / 東京都渋谷区千駄ケ谷1-17-1※メイン会場）、武蔵野の森総合スポーツプラザ（E,F,G,Hコート / 東京都調布市西町290-11※サブ会場12月23日のみ）
■出場校：男女各60チーム（計120チーム）
写真:中川和泉／月刊バスケットボール、文／広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)
