月刊バスケットボール6月号

【ウインターカップ2023】京都精華学園が3冠に王手、球際の強さを見せて東海大学付福岡をまたも下す


京都精華学園は3年連続3回目の決勝進出


12月27日、「SoftBank ウインターカップ2023 令和5年度 第76回全国高等学校バスケットボール選手権大会」女子準決勝、昨年の覇者で今年インターハイ、日清食品U18トップリーグと2冠の京都精華学園(京都1)と昨年3位の東海大学付福岡(福岡1)が対戦。37-33で迎えた3Q、京都精華学園は高さを生かしてリードを広げると85-60で逃げ切り。3年連続3回目の決勝進出を決めた。


『ウインターカップ2023』特設ページ(日程・出場校&選手名鑑・トーナメント表)


両者は昨年の準決勝でも対戦。その試合では初優勝を果たすことになった京都精華学園が70-47で勝利した。東海大学付福岡にはその舞台に立っていた選手も多くリベンジを期す試合となった。

東海大学付福岡は3Pシュートを積極的に放ち、京都精華学園はインサイド、アウトサイドを交えて攻撃していく。先取点は東海大学付福岡。準々決勝で大阪薫英女学院(大阪1)撃破に貢献した1年生#8浜口ゆずがフェイドアウェイを決めると#10伊良部由明が連続してレイアップを成功。#20チャラウ・アミがインサイドで好守を見せてうまく攻撃につなげる。京都精華学園はバックコート・コンビの#5八木悠香、#4堀内桜花が活躍し8-6とする。残り2分55秒、東海大学付福岡は#9東口紅愛がチーム初の3Pシュートを決めるが、京都精華学園#15ジェシカもすぐに決め返す。ロースコアの展開ながら見応えある攻防が繰り広げられる。東海大学付福岡はキャプテンの#11境さくらが3Pシュートを決めるが、京都精華学園が最後に#17桃井優が3Pシュートなどで連続得点し、17-14で1Qを終えた。

得点の取り合いでスタートした2Q、京都精華学園はオフェンス・リバウンドから#18ユサフ・ボランレ、#5八木が得点。残り6分で25-21とする。東海大学付福岡は#20アミのピックを使って#9東口が3Pシュートを成功。残り3分に得点源の一人#8浜口(ゆ)が右足を痛めてベンチに下がったが、#9東口、#11境が得点につないで31-33とリード広げさせない。残り2分を切ったところでインサイドの要#20アミが4ファウルになってしまったが、なんとか粘り、京都精華学園の37-33でハーフタイムを迎えた。


東海大付福岡#9東口 紅愛

3Q、東海大学付福岡は大阪薫英女学院(大阪1)65-63の決勝シュートを決めた#15伊東友莉香のレイアップなど、機動力を生かして得点して同点になる。その後、中盤にかけて京都精華学園は#4堀内の3Pシュート、#18ボランレ、#5八木の得点で47-41とリード。東海大学付福岡はコートに戻った#8浜口(ゆ)が3Pシュートを沈めるが、オフェンス・リバウンドで勝る京都精華学園がさらに点差を広げて8点差に。残り5分を切ったところで東海大学付福岡は#20アミを戻す。しかし、ファウルを犯せないため、京都精華学園はインサイドに入れて#15ジェシカが得点。残り2分半で56-46と2桁差にする。京都精華学園はさらに#5八木が連続得点をあげて3Qは23-15。60-48として3Qを終えた。

4Q、東海大学付福岡は#15伊東が連続してシュートを決めるが、京都精華学園は#15ジェシカ、#4堀内、#16橋本芽依が代わる代わる得点。さらにリードを広げると#5八木の得点で76-56と20点差に。残り4分11秒、#20アミがファウルアウトになった東海大学付福岡だが最後までハードなディフェンスを見せ、早い展開から#15伊東、#9東口、#10伊良部が得点。見せ場を作ったが、京都精華学園が85-60で勝利し、3年連続3度目の決勝進出を決めた。

京都精華学園はリバウンドで61-28と圧倒。特筆すべきなのはオフェンス・リバウンドでは28本(東海大学付福岡4本)を奪って得点につなげた。#5八木は24得点17リバウンド、#15ジェシカが18得点、#18ボランレが14得点10リバウンドをマーク。東海大学付福岡は#8浜口(ゆ)が14得点、#11境が12得点、#9東口、#10伊良部、#15伊東が10得点をマークしている。

勝利した京都精華学園は明日の決勝(12:00開始予定)で、このあと行われる札幌山の手(北海道1)対岐阜女(岐阜)の勝者と対戦する。





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「SoftBank ウインターカップ2023 令和5年度 第76回全国高等学校バスケットボール選手権大会」
(略称:SoftBank ウインターカップ2023 / ソフトバンク ウインターカップ2023)
■開催期日:2023年12月23日(土)~29日(金)
■会場:東京体育館(A,B,C,D,Mコート / 東京都渋谷区千駄ケ谷1-17-1※メイン会場)、武蔵野の森総合スポーツプラザ(E,F,G,Hコート / 東京都調布市西町290-11※サブ会場12月23日のみ)
■出場校:男女各60チーム(計120チーム)



文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

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