月刊バスケットボール6月号

【ウインターカップ2023】湧川裕斗が3P9本と爆発、福岡大附大濠が粘る福島東稜に競り勝つ

3Pシュート9本(9/20)を決めて35得点と大活躍の福岡大附大濠は#13湧川裕斗


4Q2点差に迫られるも福岡大附大濠が逃げ切り


12月25日、「SoftBank ウインターカップ2023 令和5年度 第76回全国高等学校バスケットボール選手権大会」男子2回戦で東北大会覇者の福島東稜(福島2)と昨年ベスト8の福岡大附大濠(福岡1)が対戦。1点差で迎えた3Q、福岡大附大濠は9点差を作ったが福島東稜は4Q巻き返し。2点差まで迫ったが、捕らえきれず。福岡大附大濠が71-52で勝利して3回戦進出を決めた。


『ウインターカップ2023』特設ページ(日程・出場校&選手名鑑・トーナメント表)


福島東稜は、203cm#35アデバヨ・オニロルワジョセフのレイアップで先制。福岡大附大濠はいきなり司令塔の#10榎木璃旺が左足を負傷して立ち上がれなくなり、#4三輪大和にスイッチ。こちらは#9広瀬孝一が左ショートコーナーからジャンパーを決める。その後、福島東稜は#6皆川智哉、#35アデバヨが追加点。福岡大附大濠は#13湧川裕斗が3Pシュートを2本成功。残り5分、#13湧川は早くも3本目の3Pシュートを射抜いて11-8とするが、福島東稜は#35アデバヨがすぐにドライブから得点。激しい主導権争いが繰り広げられる。
クォーター後半、福島東稜は#6皆川が得点源に。福岡大附大濠はオフェンス・リバウンドで7-1と上回ったが、福島東稜#35アデバヨの圧力もあってセカンドチャンスをものにできず。18-18で1Qを終えた。

2Q序盤はディフェンスが目立つ展開となり、得点が動かず。残り6分半、福島東稜#3小倉志龍がフローターで2Q初得点を奪ったが、福岡大附大濠は#8渡邉伶音のアシストで#9広瀬がすぐに得点。福岡大附大濠が#35アデバヨに対応しはじめると#8渡邉、#9広瀬がインサイドで得点。6点差を付ける。福島東稜はクォーター終盤、#0加藤旭陽、#35アデバヨが連続して3Pシュートを成功させるなどで追いつく。その後はリードが入れ替わる展開となったが、 福岡大附大濠の31-30でハーフタイムを迎えた。



3Q、福岡大附大濠が#14髙田将吾のミドルシュートを決めると#13湧川が5本目の3Pシュートを成功。リードを作ろうとするが、福島東稜は#0加藤が3Pシュート、#3小倉が速攻を決めてそれを許さない。一進一退の攻防が続くが、福岡大附大濠は残り6分、#13湧川が6本目の3Pシュートを成功。福島東稜はゾーン・ディフェンスを攻めあぐねるものの、トランジションから得点をあげて点差を詰める。その後、福岡大附大濠は#13湧川はさらに2本の3Pシュートを成功(ここまでで8本成功)。福島東稜も#7中田直希が3Pシュートを入れ返すが、クォーター終了間際に福岡大附大濠が連続得点。52-43とこの試合最大の点差をつけて3Qを終えた。

早めに追いつきたい福島東稜はハードディフェンスで失点を抑えると#18郡司堅が技ありフローターに3Pプレーと連続得点。残り6分半で2点差にする。福岡大附大濠はこの直後に#8渡邉がポストプレーで4Q初得点を奪うと、#13湧川が速攻を決めて2ポゼッション差に引き離す。さらに#14髙田の連続得点で61-50に。
福島東稜は残り3分半、#0加藤が久しぶりの得点。これをきっかけにしたかったがあとが続かず。福岡大附大濠は#13湧川、#8渡邉がさらに3Pシュートを沈めてリードを広げて71-52で勝利した。

福岡大附大濠は#13湧川が3Pシュート9本(9/20)を決めて35得点、#8渡邉が15得点15リバウンドと2人が2桁得点をマーク。福島東稜は#35アデバヨが19得点、#0加藤が11得点を記録。福岡大附大濠はリバウンドで51-33と上回った。


福岡大附大濠#8渡邉伶音



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「SoftBank ウインターカップ2023 令和5年度 第76回全国高等学校バスケットボール選手権大会」
(略称:SoftBank ウインターカップ2023 / ソフトバンク ウインターカップ2023)
■開催期日:2023年12月23日(土)~29日(金)
■会場:東京体育館(A,B,C,D,Mコート / 東京都渋谷区千駄ケ谷1-17-1※メイン会場)、武蔵野の森総合スポーツプラザ(E,F,G,Hコート / 東京都調布市西町290-11※サブ会場12月23日のみ)
■出場校:男女各60チーム(計120チーム)



文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

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