僅差での攻防を制した八王子学園八王子 

12月23日、「SoftBank ウインターカップ2023 令和5年度 第76回全国高等学校バスケットボール選手権大会」大会初日、男子1回戦で八王子学園八王子(東京1)と北陸(福井)が対戦。試合開始から八王子学園八王子がリードする展開で進むと後半、北陸の反撃がスタート。4Q終盤には1点差まで迫ったものの、八王子学園八王子が73-71で接戦をものにした。


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立ち上がり、八王子学園八王子はプレッシャーをかけて北陸からターンオーバーを引き出して得点。#12十返翔里の3Pシュートなどで16-7と一歩リードを作る。しかし、北陸は慌てない。#5松岡颯汰、# 4木下遥陽と3年生が引っ張ると、2年生エースの#7和田拓磨のジャンプシュートなどで点差を詰めて20-24で1Qを終えた。

流れは北陸かと思われたが、2Q序盤に走ったのは八王子学園八王子。開始2分半で9-0のランを作ると、北陸には#13平澤友真の得点しか許さず。#7平原侑真、#38笠木憂生の3Pシュートなどアウトサイドからのシュートも決まり、最大21点のリードを作る。流れを変えたい北陸はクォーター終盤、#13平澤が2Q2本目の3Pシュートを射抜くと#11ムトンボ・カベヤ・エノックが3Pプレー。それでも前半3Pシュートを7分の4で決めた八王子学園八王子が48-33とリードしてハーフタイムを迎えた。


北陸#11ムトンボ・カベヤ・エノック

3Q開始前、久井茂稔コーチからの言葉を受けてコートに入った北陸は、バックコートから強烈なプレッシャーをかけてミスを引き出すと#5松岡が3Pシュートを連発。さらに#7和田も3Pシュートを沈めて42-50と一気に点差を縮める。しかし、今度は八王子学園八王子の#12十返、#38笠木が3Pシュートをお返しして14点差に。その後はディフェンスが目立つ展開となり、八王子学園八王子の63-52で3Qを終える。

4Q北陸はファウルをもいとわない強いプレッシャーをかけてシュートを防ぐと#11エノックのシュート、#18古西大陽の3Pシュートにつなげる。八王子学園八王子#12十返は体勢が悪い状態から3Pシュートを沈めて2桁差を保つが、徐々に流れは北陸へ。#11エノックがリバウンドから連続して得点すると残り3分にレイアップを決めて64-67と1ポゼッション差にする。

追われる緊張感からか、八王子学園八王子は残り7分半から得点がストップ。ところが、北陸も決めきれない。3点差のまま、残り2分を切ると、先に得点したのは八王子学園八王子。残り1分半、#12十返がフリースローを決めて4点差に。そして迎えた残り18.7秒、北陸は#5松岡がトップから3Pシュートを射抜いて1点差とする。しかし、追い上げもここまでだった。確率が悪いながらも、フリースローで得点を重ねた八王子学園八王子が73-71で接戦をものにした。北陸はインターハイに続いて悔しい初戦敗退となった。

両チームの3Pシュート成功数(11)、2Pシュート成功数(15)は同じ。八王子学園八王子が2本多く決めたフリースロー(10/22、北陸8/13)が勝敗を分けることになった。北陸は63-48とリバウンドで上回り、オフェンスリバウンドは24本(八王子学園八王子7本)を奪ったが、得点につなげられなかった。個人スタッツでは八王子学園八王子の#12十返が35得点と爆発。#38笠井が16得点13リバウンド、#7平原侑真が12得点をマークしたほか、#8セクが16リバウンドと活躍。北陸は#5松岡が20得点、#11エノックが19得点21リバウンド、#7和田が10得点と3人が2桁得点を奪った。