月刊バスケットボール6月号

【ウインターカップ2023】美濃加茂が2回戦進出、4Q延岡学園の猛追を退ける


最後に美濃加茂がリードを広げて逃げ切り


12月23日、「SoftBank ウインターカップ2023 令和5年度 第76回全国高等学校バスケットボール選手権大会」大会初日、男子1回戦で延岡学園(宮崎)と美濃加茂(岐阜)が対戦。美濃加茂のリードで折り返すと2Q中盤からリズムがよくなった延岡学園が後半猛追。4Q4点差まで迫ったが、美濃加茂が85-72で逃げ切った。


『ウインターカップ2023』特設ページ(日程・出場校&選手名鑑・トーナメント表)


かつてはウインターカップ連覇も経験している延岡学園は3年ぶりの出場。インターハイではベスト16となっている。一方、美濃加茂は初戦敗退で終わった夏の悔しさを糧にディフェンスを重点的に強化。メインコートを目標に今大会に臨んできている。
まず流れを掴んだのは美濃加茂。#5遠山広貴が左コーナーから決めると早い展開から#6エブナ・フェイバー、#5遠山が決めていく。延岡学園は#6竹江蓮がトップオブザキー付近でジャンパーを決めると、左ウイングから3Pシュートも成功。しかし、美濃加茂が残り5分で12-5とする。
その後も延岡学園のオフェンスは今ひとつで、ディフェンスでも連係が取れず。美濃加茂は#4北條彪之介のレイアップで2桁差にすると、#5遠山の3Pシュートなどでじりじりとリードを広げていく。クォーター後半、延岡学園は#4成松輝彩がフローター、#6竹江が3Pシュートを決めたが、美濃加茂は#6フェイバーのアリウープなどで追加点を奪って27-14で1Qを終えた。


延岡学園#6竹江蓮

2Qに入っても美濃加茂ペースで進む。ゾーン・ディフェンスでミスを誘うとオフェンスではオープンの選手に回して着実にシュートを沈めていく。ところがもうすぐで20点差というところから、延岡学園のプレーが変化。ディフェンスからの早い展開で#9永徳翔、#4北條らが得点。点差を縮めていくと、残り1分半、#9永徳翔の3Pシュートで29-38と9点差とする。しかし、その勢いも長くは続かない。クォーター終盤に#11関健朗、#12深見響敏のフリースロー、#10後藤宙、#4北條のレイアップで追加点を奪った美濃加茂が再びリードを広げ、47-29でハーフタイムを迎えた。

3Q、延岡学園は#5ンジェ・シェキ、美濃加茂は#6フェイバーが軸となって攻防を繰り広げていくが、多くのブレークを出したのが美濃加茂。残り5分半、#10内田悠介が速攻を決めて55-35と20点差となる。ここでタイムアウトを取った延岡学園は、#14佐々然の連続3Pシュートから勢いづき、#10内田のレイアップ、#18染矢倖瑛の3Pプレーなどで差を詰める。このクォーターは22-15、延岡学園が51-62として3Qを終えた。


美濃加茂#6エブナ・フェイバー

4Qは一進一退の攻防が繰り広げられた。まず延岡学園が#6竹江のシュートなどで1桁差にしたが、美濃加茂はキャプテンの#4北條がねじ込んで再び2桁差に。なおも延岡学園は#6竹江が3Pシュートを連発させて残り5分半を切ったところで70-74としたが、美濃加茂はそこから約1分で#6フェイバーがフリースローを、#5遠山が3Pシュートを、#12深見がレイアップを決めて81-70と再び2桁差にする。残り2分で美濃加茂の83-70。なるべく時間を懸けずに攻撃していきたい延岡学園だったが、焦りも出てかミスが増えてしまう。リードを作った美濃加茂は、落ち着いてプレーしてクロージング。85-72で勝利した。

チームスタッツを見ると、延岡学園は11本の3Pシュートを沈めたものの、2Pシュートは35.4%と低調に。美濃加茂は3Pシュートの成功数は6本ながら、2Pシュートは52.6%(30/57)と高確率で決めている。美濃加茂は#4北條が31得点、7アシストをマークしたほか、#5遠山が22得点、#6フェイバーが14得点、17リバウンド、#10後藤が13得点と4人が2桁得点を記録。延岡学園は#6竹江が20得点、#10内田が16得点、#9永徳が13得点と3人が2桁得点をマークしている。



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「SoftBank ウインターカップ2023 令和5年度 第76回全国高等学校バスケットボール選手権大会」
(略称:SoftBank ウインターカップ2023 / ソフトバンク ウインターカップ2023)
■開催期日:2023年12月23日(土)~29日(金)
■会場:東京体育館(A,B,C,D,Mコート / 東京都渋谷区千駄ケ谷1-17-1※メイン会場)、武蔵野の森総合スポーツプラザ(E,F,G,Hコート / 東京都調布市西町290-11※サブ会場12月23日のみ)
■出場校:男女各60チーム(計120チーム)



文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

タグ: ウインターカップ2023

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