月刊バスケットボール6月号

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2023.12.17

【インカレ2023】[男子] 白鷗大がリベンジ、4Q東海大に逆転勝利で2年ぶりの優勝

白鷗大が4Q逆転して2年ぶり2回目の優勝


白鷗大が昨年のリベンジを果たす


12月17日、「第75回全日本大学バスケットボール選手権大会」(インカレ2023)男子最終日に残ったのはディフェンディング・チャンピオンの東海大(関東5位)と昨年準優勝の白鷗大(関東1位)。3年連続の同カードは決勝にふさわしい接戦に。東海大は3Qで7点リードを作ったが、4Q流れを掴んだのは白鷗大。早めに追いつくとその後は一進一退の攻防となったがわずかにリードを作って71-68で勝利。2年ぶり2回目の優勝を果たした。

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男子は前週までベスト4が決定。ファイナル4は初の群馬県開催、オープンハウスアリーナ太田(太田市総合体育館)での開催となる。東海大は初戦となる2回戦で早稲田大(関東13位)に81-46と快勝すると準々決勝では日本大(関東3位)に66-61で競り勝ってファイナル4に進出すると、昨日は専修大(関東2位)に4Q終盤に同点まで粘られたが70-69で勝利。3年連続13回目の決勝進出を決めた。一方、白鷗大は初戦となる2回戦で大阪産大(関東1位)に82-54の快勝。すると準々決勝では大東文化大(関東6位)を61-51で下して4強入り。準決勝では筑波大に対して4Qで違いを見せて84-76で勝利。3年連続3回目の決勝進出を決めた。


白鷗大は#2脇真大のミドルシュート、東海大は#7前野幹太がリバウンドから決めてまずポイント。その後、白鷗大は#71嘉数啓希の3Pシュート、#88佐藤涼成が体勢を崩しながらのミドルシュートと長いレンジからシュートを放って得点していく。東海大も#25江原信太朗がミドルシュートを決めるが、インサイドではいい形が作れず。残り5分を切ったところで#2脇がバスケットカウント+ボーナススローを決めて14-6と白鷗大が一歩リードする。東海大は#3ハーパー ジャン ローレンス ジュニアがスピードを生かしてのレイアップ、#0黒川虎徹の3Pシュートで点差を詰めるとクォーター後半にはゾーン・ディフェンスで白鷗大のオフェンスを崩す。しかし、白鷗大の19-14で1Qを終える。


白鷗大#2脇真大

2Qに入っても東海大のディフェンスが効いて開始2分無得点に抑えると#4中川知定真、#2轟琉維、#38御林広樹とセカンドユニットも活躍を見せて逆転する。しかし、白鷗大も#88佐藤がパワフルなプレーから連続して得点してリードを奪い返す。ここからは互いに好ディフェンスを展開。スコアが動かない。中盤、東海大は#18西田陽成の得点に続いて#3ローレンス ジュニアがファストブレークを決めて2ポゼッション差としたが、白鷗大も#4佐伯崚介、#25モンガ バンザ ジョエルの得点ですぐに追いつく。1ポゼッション差の中で進むと終了間際に東海大#3ローレンス ジュニアがトップから3Pシュートを決めて37-35でハーフタイムを迎えた。

東海大は3Q、白鷗大のオフェンスを抑えると#25江原、#3ローレンス ジュニアの得点、そして#18西田(陽)の3Pシュート、#0黒川のレイアップで46-37とリードを広げる。白鷗大は残り4分、#25ジョエルのシュートで3Q初得点。しかし、直後に東海大は#2轟の3Pプレーで49-39に。白鷗大は#36ポーグ健が3Pシュートを沈めたが、東海大の52-45で3Qを終えた。


東海大#3ハーパー ジャン ローレンス ジュニア

4Q開始直後、白鷗大は#2脇、#36ポーグの得点で2点差に迫ると#45シソコ ドラマネも得点。それでも東海大は僅差でリードを握るが、残り4分11秒、白鷗大は#45ドラマネの得点で60-59と捕らえる。ここから東海大は#3ローレンス ジュニアの3Pシュート、フリースローで66-62とするが、白鷗大も#2脇の得点などで残り2分で同点に。さらに#45ドラマネ、#2脇の得点で白鷗大は残り37.7秒で69-66と3点差に。
タイムアウトを取った東海大は、開始直後#0黒川が3Pシュートでファウルをもらう。ここで3本中2本を決めて68-69に。白鷗大 は24秒を使って#88佐藤がトップから3Pシュートを放つが決まらず。しかしリバウンドは白鷗大が奪うとファウルをもらってフリースローを1本成功。残り9秒で東海大は#3ローレンス ジュニアにボールを託したが痛恨のターンオーバーに。ここから東海大はファウルゲームを展開。#88佐藤はフリースローを1本成功して71-68に。東海大は残り1.6秒のインバウンズは相手にスティールされて万事休す。71-68で白鷗大が優勝した。

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大会名:第75回全日本大学バスケットボール選手権大会(インカレ2023)
主催:公益財団法人日本バスケットボール協会/一般財団法人全日本大学バスケットボール連盟
共催:一般社団法人大学スポーツ協会
特別協賛:三菱電機株式会社
大会期間:2023年12月2日(土)~10日(日)、16日(土)、17日(日)
会場:国立代々木競技場第二体育館(東京都渋谷区神南2-1-1)、大田区総合体育館(東京都大田区東蒲田1-11-1)、エスフォルタアリーナ八王子(東京都八王子市狭間町1453-1)、太田市総合体育館(OPENHOUSEARENAOTA/群馬県太田市飯塚町1059)
参加チーム:男女各40チーム(計80チーム)
配信:バスケットLIVE


文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

タグ: インカレ

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