月刊バスケットボール5月号

ENEOSが11連覇に王手! シャンソン化粧品を下す[皇后杯準決勝 第1試合]

ENEOSは渡嘉敷がインサイドで存在感を発揮


皇后杯ファイナルラウンド、準決勝が12月17日、国立代々木競技場第二体育館において行われた。第1試合はシャンソン化粧品シャンソンVマジック対ENEOSサンフラワーズの顔合わせ。シャンソン化粧品は準々決勝でWリーグ前半戦首位のトヨタ自動車アンテロープスを逆転で破り6年ぶりに準決勝進出。対するENEOSは皇后杯10連覇中、昨シーズンのWリーグ女王であり、準々決勝では大学チャンピオンの白鷗大に苦戦しながらも、4Qに突き放して準決勝に勝ち上がった。

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試合は序盤、圧の強いディフェンスで流れを奪いにくるENEOSが連続得点。しかし、シャンソン化粧品もひるむことなく白崎みなみ、金田愛奈の得点で付いていく。インサイドではENEOSの渡嘉敷来夢が力強さを見せると、シャンソン化粧品は小池遥の3Pシュートで反撃するなど、1Qを終えてENEOSの4点リードの28-24と両チームともにハイスコアな立ち上がりとなった。2Qも同様に取ったら取り返すやり合いのなか、ENEOSの星杏璃が3Pシュートを射抜く。続けてスティールでボールを奪い、そこからブレイクで高田静がレイアップを決めると36-28。シャンソン化粧品はタイムアウトで流れを立つと、そこからまた点の取り合いとなるが、ディフェンスと攻め手を緩めないENEOSが52-42と10点差を付けて前半を終えた。



後半に入るとENEOSは渡嘉敷にボールを集め、差を広げていく。「(ダブルチームなどでなく)1対1で守られるなら、負けない。負けられない」と常々口にする渡嘉敷。シャンソン化粧品はインサイドに高さのあるイゾジェ・ウチェを擁していることもあり、渡嘉敷を基本的に1対1で守ってきていたのだ。一方、シャンソン化粧品のオフェンスは前半入っていたシュートが決まらなくなり、後半開始5分過ぎまで得点が入らず、その差があっという間に20点に広がる。渡嘉敷は3Q終了時点までに31得点を挙げる活躍(4Qは出場せず)。フィールドゴール13/16、81.3%の驚異の成功率でゲームを支配した。また、ベンチから出てきた渡嘉敷と同期の岡本彩也花も3Pシュート2本を沈めるなど、77-48と大きくリードを奪った。


インサイドで存在感を発揮したENEOS渡嘉敷

4Qに入ってもディフェンスの手を緩めない。攻め続けたENEOSがシャンソン化粧品の反撃を許さず、100-69と快勝。11連覇の懸かるファイナルへと進出した。
「相手のプレツシャーに対して受け身になり、消極的になってしまいました。ENEOSさんは11連覇が懸かっているというプライドがあって、そうした気持ちの部分で負けてしまった」とシャンソン化粧品の小池。
ENEOSの渡嘉敷は「(準々決勝で)大学生と戦ったことで、より気が引き締まりました。『皇后杯だ』って。我慢の時間が長かった試合で、勝ち切れたのですが、みんな、もっと最初からやらなきゃダメだって気持ちになりました」とシャンソン化粧品戦で、チームのギアが上がった理由を明かす。「ウチェ選手は身体能力も高いですし、(オフェンスに・リバウンドからの)セカンドチャンスでポイントを取ってくることも多いので、自分がリバウンドを取るというよりは、ウチェ選手に取らせないという部分を徹底して、明日の相手はまだ決まっていませんが、どちらのチームにもセンターがいますし、特にデンソーには器用な髙田(真希)選手がいるので、そこにうまくつながるディフェンスができたかなと思っています」と準決勝から気持ちをファイナルへと向けていった。



■シャンソン化粧品#45佐藤由璃果コメント
ーー試合を振り返って。
「Wリーグでは1勝1敗で終わっているので、自分たちも負ける気もなかったですし、チームで勝ちにいこうと話していました。でも、ENEOSさんの方が勝ち方を知っているというのか、一枚も二枚も上手な部分があったなと思います」

●皇后杯決勝
12月17日(日) 15:00~ @国立代々木競技場第二体育館
※NHK Eテレにて生中継、バスケットLIVEにてライブ配信




文・飯田康二(月刊バスケットボール)

タグ: 皇后杯 シャンソン化粧品ENEOSサンフラワーズ

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