月刊バスケットボール24年3月号

川淵三郎氏文化勲章受章を祝う会、国立競技場で盛大に開催

公益財団法人日本サッカー協会会長、Jリーグ初代チェアマン、公益財団法人日本バスケットボール協会(JBA)会長やエグゼクティブアドバイザーなどを歴任してきた川淵三郎氏(86)の文化勲章受章を祝う会が、1130日に国立競技場で盛大に開催された。川淵氏は「身に余る光栄」と受賞の喜びを表し、囲み取材ではあらためて豊かなスポーツ文化の振興とさらなる発展に向けた意欲を語った。


この日の文化勲章受賞を祝う会には、サッカー日本代表の森保 一監督ら424人が参加。JFA名誉総裁で今夏のFIBAバスケットボールワールドカップ2023沖縄ラウンドでも名誉総裁を務めた高円宮妃久子さまや、森 喜朗元首相をはじめとしたゲストからの祝辞が披露された。川淵氏自身のあいさつの中では、伴侶の康子さんに「感謝の気持ちを込めてハグさせてください」と思いを伝えて感極まる場面もあった。





川淵氏は1964年の東京オリンピックでのサッカー日本代表としての活躍や、1993年の開幕当初にJリーグ初代チェアマンを務めたことで知られる。しかし活躍の舞台はサッカー界にとどまらず、バスケットボール界との関係も深い。国内のトップリーグ分裂などでFIBAからガバナンスの欠如を問題視され、日本が国際資格停止処分を受けるなど窮地にあった2015年に、状況打開を期して組織されたジャパン2024タスクフォースの共同議長、JBA会長を務めたのが川淵氏。その後、川淵氏のリーダーシップの下、JBAの国際的信頼の回復とBリーグ創設など、現在の発展につながる道が開かれていった。


囲み取材で質問に答える川淵三郎氏





自身が若き日に情熱を注いだサッカーという一つの競技にとどまらず、広く様々な競技の発展に寄与したその功績はスポーツ文化振興そのもの。「サッカーでなくともいい。子どもたちが芝生で遊べるようにしたい」、「夢があるから強くなる」、「バスケで奇跡を起こそう」。式典のオープニング映像に収録された川淵氏のこうした言葉と思いは、今もスポーツ界を前進させる原動力だ。



取材・文/柴田 健(月刊バスケットボールWEB) (月刊バスケットボール)

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