『NBA 2K24』、渡邊雄太に八村塁、コービー、新旧NBAスターで遊び尽くす!
チュートリアルがあるから操作も怖くない!
現在発売中の『NBA 2K24』。もはや説明する必要もないNBAファン垂涎のゲームである。今年は記念すべき25周年となり、コービー・ブライアント(元レイカーズ)がカバープレーヤーに起用された。その偉業を体感できる「マンバモーメント™」モードが一つの注目と言えるが、マイNBAに『レブロンの時代』が加わり、「マイNBA」 Liteでは今夏に更新された新CBA(労使協定)が加味され、WNBAを楽しめる「The W」、ストリートコートでプレーする「ブラックトップ」、NBAの映像を直接落とし込む最新テクノロジー「PROPlay™」によるゲームプレイの強化など、盛り盛り、増し増しの内容になっている。
第2次ベビーブーム・ラストイヤー生まれの昭和NBAファンである私、編集部[広]のように、すでにゲームから離れてしまっているという方も少なくないはず。同じようにディケンベ・ムトンボ(元ホークス)のフルネームを言える、ジョン・ストックトンのジョギパン・スタイルを覚えているようなおじさんファンの中には、「アレン・アイバーソン(元シクサーズ)がカバーとなっていた『NBA 2K』からプレーしていたなぁ」なんて思い出を持っている方も少なくないだろう。当時のゲームも中々に驚いたものでしたよね? 当然ながら、これだけITテクノロジーが進化した現代なので最新ハードでの『NBA 2K24』の体験は短時間では消化しきれないもの。一言で語るなら“1年あっても楽しみ切れなさそう…”。それくらいやり応えがある。
まずもってボタンが2つのファミコンからゲーム人生がスタートしている私なので、10個(十字キーを入れると14)ものボタンが付いているコントローラーは正直引いてしまう。そんなおじさんNBAファンのためのモードが「2KUモード」だ。チュートリアル、フリースタイル、スクリメージ、プレイの練習、操作方法とヒントと5つの項目があり、最初のチュートリアルでは、それこそ“シュートはこのボタンで打つ”といったところから覚えることができる。多くのチュートリアルがあるので、一朝一夕には覚えられないだろうが、ゲームが不慣れな方でも少しずつ操作法を学ぶことができる。またゲーム難度も6段階あるのでゲームを触ってすぐでもプレーは可能だ。
操作に不慣れでもチュートリアルで勉強できる!
引き込まれる“マンバモーメント™”モード、NBCのあの曲が!!
ある程度の操作を覚えてから、やってみたかった「マンバモーメント™」モードへ。これはブライアントのキャリアに7つある劇的な“マンバモーメント™”を自分でプレーして楽しむもの。その最初は2001年5月13日、キングスとのカンファレンス・セミファイナル第4戦の再現だ。3勝0敗で臨んだこの試合で、ブライアントは48得点、16リバウンドを奪ってシリーズ勝利に導いているが、この挑戦では①試合に勝利する ②48得点を決める ③リバウンドを10回取る、がクリアの条件になっている。
ゲームを始めると、まず当時の実写映像が流れる。これにも“おぉ!”となったが、おじさんNBAファンを驚かすのはこのあと。なんと当時のNBA放送で聞き覚えがある「NBA on NBC」のテーマ曲が流れた! そのあとも色々と細かい描写がすごすぎる。選手やヘッドコーチの顔や体型が似ているのは当たり前(デビーン・ジョージあたりもしっかり似ている)。フォームも似ているし、シュート・シーンではカメラのストロボが光ったりする。当時のプレイオフロゴにアリーナ内のスポンサーロゴ、観客(昔のゲームはビジーフォーの人形ダンス的な感じだった記憶)やカメラマン、オフィシャル、NBC風の得点表示、タイムアウト中の出し物などしっかり作り込まれている。そしてブライアントはこの試合ではadidas「THE KOBE 2」を履いている(モードによって「NIKE Zoom Kobe I」を履いていたりするのでここも注目ポイント)。“神は細部に宿る”という。こういうところをしっかり作っているからこそこのシリーズはおもしろいのだろう。
THE KOBE 2にNIKE Zoom Kobe Iなどシューズも忠実に再現している
会場の雰囲気は細部まで作り込まれている。ロードチームが大差でリードすると観客が帰ってしまうという演出も
いきなりでもピックプレーができれば、かなり楽しめる
プレーについて、一番やさしい難度にしたのでシュートはけっこう入る。しかし!! それではちょっとおもしろくないということで、ピック・プレーを積極的に使用(PS5ではL1を押せば来てくれる)。シャキール・オニール、ホーレス・グラントがスクリナーになってくれて、ピック&ロール、ピック&ポップでシュートとバスケらしいプレーを出せてうれしくなる。ダンクを出すコントロールはちょっとコツが必要だが、ピック&ロールでゴール下に走り込んだシャックに渡してのシャックアタックも可能。オフェンスもそうではあるが、ディフェンスも少しずつうまくなれば、もっと楽しむことができそうだ。シャックのピックを使ってオープンになるコービー
簡単にゲームを楽しみたいならば、「NBAクイックマッチ」がいい。このモードでは好きな対戦を自分で決められ、スタメンも変えることができるのだが、現代NBAチームのロスターに加えて、ヒストリック・チーム、歴代チーム、レジェンズチーム、昨季のオールスターチームであるレブロン・チームとヤニス・チームなど見るだけでも大変なほどチームが揃っている。レジェンドチームでは、実際にはありえないメンバーが一緒にプレーできるので、ここはNBAファンにとってはたまらないポイントだ。すげー!と思わず声を出したのは、モードによって古い設定の試合ではブラウン管で見た感じの映像になっていること。そこまでやるか、NBA2Kシリーズ…。
ヒストリック・チーム、歴代チーム、レジェンズチームなど多くの選手を楽しめる
渡邊雄太、八村塁で楽しめる。富永啓生だって作れる
楽しみにしていたのは現代サンズと現代レイカーズの対戦。渡邊雄太(サンズ)、八村塁(レイカーズ)はもちろんスターターに起用した。ケビン・デュラント(サンズ)とのコンビで渡邊が、レブロン・ジェームズ(レイカーズ)からのアシストで八村が活躍。こんな楽しみができるのも両選手がNBAのロスターを勝ち取っているからこそである。ありがたい。
ちなみにとなるが、ストリートコートでプレーする「ブラックトップ」でも2人をピックアップして楽しんでみた。「マイキャリア」モードでは、まだリーグにいない選手、架空の選手を作ることもできる。ぜひ富永啓生(ネブラスカ大)も入れて使ってみたい。その場合は、どこに入れるか? ステフィン・カリー(ウォリアーズ)との共演というのもおもしろそうだ。
渡邊雄太、八村塁、2人がいるからこそ日本人ファンは特別な楽しみ方もできる
歴代NBA選手から現在のNBAで活躍している選手を集めて自分だけのチームが作れる「マイチーム」モードに、シーズンをシミュレートできる「マイNBA」モード。どれもが突き詰められる内容だから、いくら時間があっても足りそうにない。実際のNBAを楽しみながら、『NBA 2K24』で自らプレーしてさらに楽しむ。これは欲しいゲームである。
※今回楽しませてもらったのは『PlayStation 5』版です。
取材協力:テイクツー・インタラクティブ・ジャパン合同会社
https://2kgames.jp/game/nba2k/
PS4(パッケージ版・デジタル版) XBOX ONE(デジタル版) PC(デジタル版) :7,700円(税込)
PS5(パッケージ版・デジタル版) Xbox Series X|S(デジタル版) :8,800円(税込)
Nintendo Switch(パッケージ版・デジタル版) :6,600円(税込)
※PlayStation Storeからご予約頂くと、マイプレイヤーゲーマープレート、マイチームプロモパック2個も獲得できます。
本ゲーム内に含まれるすべての標章および商標は、各所有者に帰属します。BLACK MAMBA®、 MAMBA™、KOBE BRYANT™、MAMBA MOMENTS™、MAMBA MENTALITY®、コービー・ブライアント直筆サイン、および、Kobe SheathのロゴはKobe Bryant, LLCの商標であり、許可を得て使用しています。
文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)
タグ: NBA 2K