月刊バスケットボール6月号

中学(U15)

2023.11.01

【オンライン部活動in渡嘉敷島 成果発表会】部活に励み、その成果を示す場があることの喜び

渡嘉敷中の生徒9人が沖縄アリーナで「スキルズチャレンジ」


10月28日、沖縄アリーナで「オンライン部活動in渡嘉敷島 成果発表会」が行われた。沖縄県の離島・渡嘉敷村にある渡嘉敷中学校では現在、琉球ゴールデンキングスのキングスバスケットボールスクールから「オンラインバスケ部」による指導を受けているが、今回の発表会は、その成果を沖縄アリーナという大きな舞台で披露しようというもの。

少子化が進む昨今、「部活動」は大きな過渡期を迎えているが、旅行会社の近畿日本ツーリストでは、これまでの修学旅行をはじめとした教育現場との関係性やノウハウを活かし、学校サポート事業の一環として今年2月に「部活動サポートサービス」をスタートさせ、「オンライン部活」の導入支援を行ってきた。

さる10月22日には渡嘉敷中と沖縄アリーナ サブアリーナをオンラインでつなぎ、元キングス主将で現キングスU18ヘッドコーチの与那嶺翼氏らが指導にあたる「オンラインバスケ部」でドリブル・パス・シュートの基本技術の練習を実施、その模様が公開された。

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そうして迎えた今回、沖縄アリーナで行われる琉球ゴールデンキングスのホームゲーム(対富山グラウジーズ)の前に、渡嘉敷中の生徒9人が、オンラインバスケ部で学んだ技術を披露するため「スキルズチャレンジ」に臨んだ。学校の体育館とは異なるフロアの広さや高い天井、きらびやかな照明などにはじめのうちは圧倒されながらも、いざチャレンジが始まると、生徒たちは制限時間内にドリブルやパス、シュートなど決められた課題を次々とクリアしてゆき、練習の成果をみごとに発揮。何より、部活に励み、その成果を示す場があることの喜びを満面の笑顔が証明していた。

緊張の表情で沖縄アリーナに入場する渡嘉敷中の生徒たち

フロアの広さや天井の高さに圧倒されるも……

気合いを入れていざチャレンジ!

各生徒がドリブルやパス、シュートなどさまざまなスキルズチャレンジに挑み練習の成果を披露した















限られた環境ゆえ、これまではバドミントン部しかなかったという渡嘉敷中だが、「オンライン部活」の導入により、今後バスケットボールに対する取り組みはさらに熱が高まりそうだ。「オンライン部活」がスポーツ系、文科系問わず他の部活動にも波及し、そうした波が日本全国に広がってゆけば、“部活のある学校生活”はいっそう充実したものになることだろう。

「オンライン部活」と「成果発表会」で大きな自信を付けた渡嘉敷中の生徒たち。今後のさらなる成長が楽しみだ


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