月刊バスケットボール6月号

NBA

2023.11.01

ハーデン加入でクリッパーズは強力カルテット形成へ。シクサーズとのトレード合意と報道

クリッパーズは強力カルテット形成へ


現地10月31日(日本時間11月1日)の早朝、シクサーズとクリッパーズによるトレードが合意。トレード希望を出していたジェームズ・ハーデンがクリッパーズ入りを果たすとESPNが報道した。「ESPN」記者でNBAインサイダーのエイドリアン・ウォジュナロウスキー氏が情報筋から聞いたものとしている。

【SNS】バトゥムがSNSに投稿したクリッパーズでの写真を見る

報道によると、クリッパーズは、ハーデン、P.J.タッカー、フィリップ・ペトゥルセフを、シクサーズはロバート・コビントン、ニコラ・バトゥーム、マーカス・モリス、ケニオン・マーティンJr.、複数のドラフト指名権を獲得するとしている。バトゥームはトレードが報道された現地31日、クリッパーズでの写真をSNSに投稿。クリッパーズファンからは「居なくなるのは残念」「あなたは大好きなクリッパーだった」と惜しむ声、シクサーズファンからは「ようこそ」といったコメントが書き込まれている。



このトレードは、ハーデンがチームに対して不満を表してトレード希望を表明していたことが発端。元々ロケッツ時代にハーデンを軸とするチームを作り上げたダリル・モリーGMとの縁もあって、2020-21シーズン途中にネッツからシクサーズにトレードとなった。しかし、ハーデンが求めていたという延長契約は得られず。6月、ハーデンは3,560万ドル(約53.3億円)のプレーヤー・オープションを行使すると、トレード希望を表明した。今年8月には、モリーGMについて “嘘つきだ”と語った動画が出回って話題となり、キャンプ初日のメディアデーには表れず。さらにチーム練習を無断で休むといった問題行動を取り、レギュラーシーズン3試合に欠場していた。

クリッパーズはこのトレードでポール・ジョージ、カワイ・レナード、ラッセル・ウエストブルック、ハーデンというオールスター・カルテットが形成されることになる。今季は両チーム共に2勝1敗というスタート。開幕早々のトレードが、それぞれのチームにどんな影響を与えていくのかに注目したい。



ウォジュナロウスキー氏のポスト


文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

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