月刊バスケットボール6月号

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2023.10.27

渡邊雄太2023-24シーズン開幕戦終了後会見一問一答「信頼されているなとも感じます」

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チームメイトに信頼されているなとも感じます


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フェニックス・サンズの渡邊雄太は、日本時間1025日(北米時間24日)のゴールデンステイト・ウォリアーズとのシーズン開幕戦で1753秒のプレータイムで8得点、4リバウンド、1ブロックを記録し、108-104の勝利に貢献した。以下、試合後会見での記者との一問一答をまとめる。


【動画】渡邊雄太開幕戦記者会見映像をチェック

――ケビン・デュラントやデビン・ブッカーとともにプレーし、オープンショットを決めるなど活躍したことについて

まず今日は大きな勝利でした。そしてすごく楽しめました。簡単に勝てる相手ではないし、しかも彼らはホームでの勝率がリーグでもトップクラスのチーム。第3Qにちょっと走られましたが、チームとしてまとまってゲームプランを遂行し続けられたので、すごく良かったです。僕も助けになれてうれしいです。

――勝敗の決め手になったのはどんな要因だったか

最後までゲームプランを遂行できたことです。ブック(デビン・ブッカー)がヌーク(ユスフ・ヌルキッチ)にいいパスを通してレイアップが決まり、EG(エリック・ゴードン)、JO(ジョシュ・オコーギー)も大事なショットを決めました。試合を通じてチームとしてハッスルし続けられて、オフェンス・リバウンドもたくさん獲れたんじゃないかと思います。小さなことの積み重ねで勝利をつかめました。この先も続けていきたいですね。



――開幕戦でいいプレーをして勝利に貢献したことについてどう思うか

この6年間で開幕からローテーションの選手としてプレーできたのは初めて。今までしんどい経験、苦しい思いをしてきましたけど、あきらめずにやってきた結果です。今日は本当にタフな場所で、相手も本当にすごくいいチームでしたけど、こういうチームにしっかり勝ち切れるだけのチームでやれているというのと、自分もベンチから出て今日は及第点というか、自分の仕事はしっかりできたかなと。よかったんじゃないかなと思います。

――88-88の同点に追いつくドライビング・フローターを成功させたこと、またスターぞろいのチームの信頼を得て勝負どころでパスをもらえていることついて

皆が僕をすごく助けてくれています。あんなふうに重要なところでパスをもらえていることで、チームメイトに信頼されているなとも感じます。決められてよかったですね。大事なショットだったと思いますし。チームメイト、コーチングスタッフ、組織全体に本当に助けられています。もっと良くならなければと思います。

――ウォリアーズのオフェンスと自身のディフェンスについて

ウォリアーズは多彩な攻撃を仕掛けてきて、スクリーンからスリップだったり、いいシューターがたくさんいるのでそういう選手をオープンにするためのオフェンスをたくさんしてくる中で、自分たちもゲームプランをしっかり組んでやりました。今日はディフェンスに関しても、そこまで悪くなかったんじゃないかなと思っています。

後半、相手がボーナス(ファウルすると相手のフリースローになる状況)になったときに、カリーに対して簡単なファウルをしてフリースローを与えたのはすごくダメなプレーだったかなと思いますけど、それ以外は、ディフェンスに関しては良く守れていたんじゃないかなと思います。

相手もボーナスでしたし、ああいう簡単なフリースローで、特にカリーみたいな選手はフリースローは基本的に外さないので、ああいう形で点を取られると自分たちの流れも悪くなりますし。第3Q15本くらいフリースローを打ったみたい(公式サイトによるとウォリアーズは第3Qにフリースロー16本中14本成功)ですけど、それが確実に第3Qの得点につながっていると思うので、ああいう簡単なフリースローを与えるというのはやっぱり反省点かなと思います。


――第3Q 、7点ビハインドでコートに入ってブロックから3Pショットの一連のプレーで逆転への流れを作ったことについて


自分がコートに出ているときの役割は、とにかくエナジー全開でプレーしてオープンショットを決めること。あれは本当にいいプレーだったと思います。これからの試合も、自分がおそらくシュートを打つ回数は今日ぐらいの5-6本になってくるかなと思うんですけど、その中でしっかり要所々々で確実に決めていくというのをこのチームでは求められている。あのショットは完全にオープンでしたし、ああいうショットを決められなければ自分は試合に出られないと思っているので、今後も確実に決めていかなきゃなと思っています。

――日本代表でNBAと違う役割やプレースタイルを求められた経験はどのように生きてくると思うか

この夏で得た自信と経験は間違いなく自分にプラスになっていると思います。今、コート上でいい意味ですごく余裕を持ってプレーできていますが、それにはもちろんNBA6年目というのもあると思いますけど、この夏自分が中心となって世界の強豪国相手に勝てた試合もあったというのが何よりも自分の成長を手助けしてくれたんじゃないかなと思っています。この夏得られたものは本当に大きかったと思います。

――デビン・ブッカーについて、チームメイトになってあらためて気づいたこと

素晴らしいチームメイトだしいい男。そして素晴らしいプレーメイカーですね。今日の最後にヌークに通したパスも一例です。あのプレーだけでなく、1試合通じて良いパスを出してくれていました。ご存じのとおり彼は驚異のスコアラーですが、得点だけでなくプレーを作るのがすごくうまいです。それは今までわからなかったことでしたね。僕にも、練習でも試合でもいいパスをくれているので、僕にとってはありがたいチームメイトです。



文/柴田 健(月刊バスケットボールWEB) (月刊バスケットボール)

タグ: 渡邊雄太 フェニックス・サンズ

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